満足8割、でも強い不満も。「謝恩会」の印象を左右するのは……!?

アンケート期間:2013/01/23~2013/01/29
回答者数:2,154人 (体験談はそのうち、「謝恩会」参加経験のあるかた866人)
アンケート対象:6歳(小学1年生)~20歳の保護者
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある

今回のテーマは「謝恩会」。開催の有無、参加費の額、会場、催しの内容などについてアンケートを行いました。PTAなどで「謝恩会」の担当委員を経験された保護者からのアドバイスもご紹介しているので、現在、「謝恩会」の準備にあたっているというかたは参考にしていただければと思います。
※今回の記事では、謝恩会、卒業を祝う会、茶話会など、主に保護者が園や学校に感謝する目的で開く会をまとめて「謝恩会」としています。



7割近くが自由参加!

最初に、お子さまが卒業した園・学校では「謝恩会」が開かれたかどうか、卒業生の保護者の参加が必須だったかどうかなどを伺いました。

【図1 卒業した園・学校では「謝恩会」は開かれましたか?(学校種別)】

図1 卒業した園・学校では「謝恩会」は開かれましたか?(学校種別)


【図2 卒業生の保護者は参加必須でしたか?】

図2 卒業生の保護者は参加必須でしたか?


「謝恩会」の有無は、学校種によって大きく異なりました(図1参照)。「開かれた」という保護者は「保育園・幼稚園」では6割以上ですが、「小学校」では5割をやや下回り、「中学校」では3割未満、「高校」では4割未満に過ぎません。
参加者の人数をお聞きしたところ、「50名以上150名未満」と答える保護者の割合が最も高く、半数近く。「30名以上50名未満」が約2割、「150名以上」が約1割と続きました。参加は必須ではなく「自由」だったという保護者が6割を超えていますから、自主的に参加した保護者が多いことがわかります(図2参照)。



参加費「3,000円未満」のケースが約6割でトップ!

次に、「謝恩会」の参加費や会場、どのような催しがあったかを伺いました。

【図3 当日の参加費(会費トータル)は一人あたりいくらでしたか?】

図3 当日の参加費(会費トータル)は一人あたりいくらでしたか?


【図4 「謝恩会」では、どんなことを行いましたか? あてはまるものをすべて選んでください】

図4 「謝恩会」では、どんなことを行いましたか? あてはまるものをすべて選んでください


「謝恩会」の参加費は1人あたり「3,000円未満」だったという保護者の割合が44.0%と、最も多くなりました(図3参照)。「原則無料」というかたを含めると60%に迫ります。
会場としては、「体育館や講堂」を挙げるかたが30.1%で最多。それ以外では、割合が高いほうから順に、「多目的ホール」18.7%、「ホテル」14.0%、「レストラン」11.7%、「教室」11.4%となっています。
「謝恩会」の内容は、先生への「花束贈呈」が約70%でトップ(図4参照)。「食事会」「感謝・メッセージカードの贈呈」が50%前後で続いています。



「謝恩会」の様子をご紹介!

では実際の「謝恩会」の様子はどのようなものでしょうか。参加された保護者から次のような声が寄せられています。※()内は学校種/謝恩会の参加人数/参加費用

●任意参加で4,000円ずつ費用を負担して近所のレストランを借り切り、食事会も兼ねた「謝恩会」。親は、子どもが赤ちゃんのころの写真をスライドショーにして、それが誰かを当てるクイズに盛り上がり、子どもは、先生の演奏するピアノに合わせて歌ったり踊ったりと大はしゃぎでした(私立幼稚園/100人以上150人未満/3,000円以上5,000円未満)
●近くのホテルの宴会場で、卒業生とその保護者、6学年の担任の先生、これまで担任してくださった先生、校長先生が参加。和食のコース料理に舌鼓を打ちながら6年間の学校行事をスライドショーで振り返りました。また、卒業生は先生方に感謝の言葉を伝え、花束を贈呈。先生方は卒業生に祝辞をくださいました。費用を事前に積み立ててあったため、当日の参加費用はかかりませんでした(公立小学校/200人以上300人未満/原則無料)
●卒業式のあと、お茶やケーキなどを用意して学校の体育館でささやかに行われました。運動会や修学旅行のDVDの鑑賞、先生方の演劇、保護者の合唱と出し物が続き、保護者と子どもから先生方に花束を贈呈し、2時間で終了。……のはずが、先生、保護者、子どもが集まっての思い出話に花が咲き、気がついたら予定を1時間以上オーバーしていました(公立中学校/150人以上200人未満/3,000円以上5,000円未満)
●卒業式のあと、都心のホテルでフランス料理のコースを堪能。料理の合間には、先生方が動物のぬいぐるみを着て寸劇を披露してくださいました。生徒を送り出したことでホッとしたのか、どの先生もリラックスして、和気あいあいとした雰囲気でした。学校で一番怖いと評判の先生が、劇が終わってもネズミのぬいぐるみを着たまま食事をし、「おいちいでチュー」などと言っているのを目の当たりにして、保護者も子どもも大爆笑しました(私立高校/200人以上300人未満/1万円以上1万5,000円未満)
など



満足8割。「謝恩会」の印象を左右するのは……!?

続いて、「謝恩会」に対する保護者の感想を伺いました。

「謝恩会」に「満足した」という保護者は8割を超え、満足した点について最も多く挙がったのは「雰囲気」(43.7%)でした。続く「会の運営全体」(14.6%)、「出席者の様子」(13.5%)を約30ポイントも引き離しており、ダントツです。もっともこの3つは、「不満」だったところとして挙げる保護者も10~30%近くと、少なくありません。「満足」「不満」のいずれにせよ、印象を大きく左右するポイントであることがわかります。
では次に、保護者が「謝恩会」のどのようなところに満足し、または不満を感じたかを、具体的に見ていきましょう。※()内は学校種/謝恩会の参加人数/参加費用

◎「謝恩会」に「満足した」という保護者の声
●いろいろと趣向を凝らし、とても雰囲気のよい会でした。一番盛り上がったのは、子ども・保護者・先生方が一緒に合唱したところ。最初は大きな声で歌っていたものの、途中から大人・子どもに関係なく、誰もが涙に声をつまらせていました(私立幼稚園/150人以上200人未満/5,000円以上1万円未満)
●幼稚園の先生と親子の距離が近かったので、「謝恩会」も格式張らない、アットホームな雰囲気でした。子どもの出し物のお遊戯にも、保護者の出し物の合唱にも、本来お客さんであるはずの先生が加わってくださいました。最後は園の行事で繰り返し歌った思い出の歌を、全員で合唱。子どもも親も先生も、目は涙で潤んでいました。出席するのが少しめんどうだったのですが、今は出席してよかったと心から思っています(私立幼稚園/100人以上150人未満/3,000円以上5,000円未満)
●子どもたち一人ひとりが、お世話になった先生方にお礼を言いました。自分の感謝の気持ちをしっかり伝えられた我が子の姿を見て、わたしは「大きくなったなあ」と胸が熱くなり、気づいたときには頬は涙でびっしょり。周りのお母さん、みんながそうでした(私立幼稚園/30人以上50人未満/3,000円未満)
●小学校6年間の思い出の写真が映写され、家庭にいるときとはまた違う子どもの様子が垣間見られました。会の最後に、子どもたちが先生方に感謝の気持ちを伝える姿を見ていると、「ああ、本当に卒業するんだ」「義務教育の3分の2が終わったんだ」と、感慨もひとしおでした(公立小学校/50人以上100人未満/原則無料)
●先生とも、子どもの友達のお母さんとも、じっくり話す機会になりました。先生が日頃から子どもと真剣に向き合ってくださっていること、自分と同じような子育ての悩みを抱えているお母さんがいることがわかり、自分への励みにもなぐさめにもなりました。PTAの「謝恩会」担当委員の保護者は、ゆっくり話せる落ち着いた雰囲気のお店を選んだそうですが、ベストな選択だったと思います(公立中学校/30人以上50人未満/3,000円以上5,000円未満)
など
◎「謝恩会」に「不満だった」という保護者の声
●一部の保護者が自分たちの好みに合うように企画した会で、正直なところ、興ざめでした。わたしも子どもも先生方に感謝の気持ちでいっぱいだったのに、それを表せる機会がなく、会が終わったあとのあわただしいなかでわずかに伝えられたに過ぎません。また、表向きは自由参加ですが、会を企画した保護者が不参加を許さない雰囲気を園内につくっていることも、健全ではないと感じました(私立幼稚園/30人以上50人未満/3万円以上)
●夜、子どもが参加できない飲み会形式だったことに不満です。先生方への感謝の気持ちを表すのであれば、そんなことをする必要はないと思います。留守番をしている子どものことが気になって仕方がなかったし、お酒もさほど好きではないので、気疲ればかりが募りました(公立中学校/100人以上150人未満/5,000円以上1万円未満)
●「謝恩会」が開かれたときは、まだ国公立大個別学力試験の後期日程の合格発表前でした。そのため、うちの子を含めた何人かは第一志望大に進めるかどうかがわかっておらず、気持ちが落ち着きませんでした。できれば、もう少しあとに開催してほしかったと思います(私立高校/200人以上300人未満/5,000円以上1万円未満)
など



保護者3人に1人は「謝恩会」の担当委員経験あり!

次に、これまでにPTAなどで「謝恩会」の担当委員になったことがあるかどうかを伺いました。「ある」という保護者には準備にどれくらいの時間をかけたかもお聞きしています。

【図5 これまでに「謝恩会」の担当委員(または卒業年度のPTA役員)で、謝恩会の準備・運営を経験したことはありますか?】

図5 これまでに「謝恩会」の担当委員(または卒業年度のPTA役員)で、謝恩会の準備・運営を経験したことはありますか?


「謝恩会」の担当委員経験が「ある」という保護者は、約3割。およそ3人に1人が経験していることになります。
委員経験をお持ちのかたに「謝恩会」の準備期間を伺ったところ、「2か月~3か月」という回答が半数近くを占めてトップ。次いで、約3割の「2週間~1か月」でした。会の規模や内容などによって差があるのかもしれません。



「謝恩会」を企画するときは、こんなことに気をつけて!

最後に、これから「謝恩会」を企画しようとしている保護者、あるいは「謝恩会」に参加するかどうかを決めかねている保護者へのメッセージを伺いました。「謝恩会」の担当委員経験者には、新たに委員になった保護者へのアドバイスもお聞きしています。

☆ご自身の経験から、これから「謝恩会」を企画、または参加するかたへのメッセージを具体的にお願いします。
●お店を会場にする場合は、とにかく早めに予約することが肝心! 2か月前でも既に予約がいっぱいで、お目当てのお店で謝恩会ができなかった苦い思い出がわたしにはあります
●「謝恩会」は、子どもと保護者が先生方に感謝の気持ちを伝えるための催し。ホテルやレストランよりも、これまでに長い時間を過ごしてきた園や学校を会場にしたほうが、子どもも親もリラックスして、率直に自分の思いを言葉にできるはずです
●わたしが委員をしたときは、正直なところ、非協力的な保護者もいました。そういう人を振り向かせようとすると、ストレスはたまる一方。ですから、必ずしも全員の出席、全員の満足にこだわらず、「5割出席なら合格」「半数の人に『楽しかった』と言ってもらえれば合格」くらいの気持ちで取り組むとよいと思います
●考えすぎないこと。参加者全員に満足してもらおうと思うと、発想が固くなり、かえって良いアイデアが出にくいものですよ
●「謝恩会」担当委員として一番残念だったのは、ドタキャンする保護者が多かったこと。用意した料理や予定していた出し物はどうするの! 都合が悪くなるのは仕方ないことだとは思いますが、もう少し早く連絡してほしいと思いました。また、謝恩会の担当になったら無理はしない事。広げすぎると自分たちが大変ですし、前例を作ってしまうと、後に続く担当委員も大変になります
●「謝恩会」は、恩師と子どもたちとのつながりの深さ、固さを目の当たりにできるまたとない機会。授業参観とも卒業式とも異なる、特有の感動があります。先生やほかの保護者とも、じっくり話す時間もあります。ぜひ出席することをおすすめします!

など
「謝恩会」についてのさまざまな思い出が寄せられました。「子どもが先生方への感謝をしっかり言葉で表す姿に、我が子の成長を実感した」「保護者と先生方、保護者同士それぞれの交流を深め、時間を忘れて話し込んだ」といった具合です。「最初は出席することがめんどうだった」という保護者でも、実際に出席したあとでは「楽しい時間が過ごせた」「出席してよかった」と答えるかたが大半でした。
今回のアンケートでは、謝恩会でのエピソードをたくさんご紹介しました。出席を迷うかたは、ぜひ参考にしてください。


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