
【特集】 学力格差 ──子どもの学力をいかに保障するか
日本社会のさまざまな面で格差の問題が取り上げられるようになった。格差の拡大を解消すべきだという声がある一方、国際社会の中で日本が生き残るためには、もっと競争原理を取り入れるべき、ある程度の格差はやむを得ないという意見もある。
実際の学力については、格差が拡大しているのか、その実態を十分に把握できるデータは残念ながら今のところ存在しないようだ。しかしながら、教育現場の先生方の話を聞くと、子どもたちの多様な学力に対して指導が難しくなっているという声をよく耳にするようになった。
恐らく学力格差は、これからますます学校現場の先生方が向き合わざるを得ない問題になるだろう。特に、成績が思わしくない、学習から逃避しがちな子どもたちの学力をいかに保障するかは難しい。簡単に目に見える成果が上がるものではないとしても、これまでの現場での取り組みには解決にむけた多くのヒントがあるのではないだろうか。
『BERD』8号では、こうした問題意識をもとに特集を組んだ。最初に耳塚寛明先生に全体を俯瞰した教育社会学的な観点から、学力格差がどういう課題として捉えられるかを取材した。それに続く四つの記事は、いずれも現場での取り組みをベースにした内容になっている。登場する研究者や学校の先生、アプローチの観点や方法は異なるが、目の前の子どもたちの学力をいかに保障するかという点では共通している。苦しみながらも、地道な努力が成果を上げていることが分かると思う。同時に研究者の関わり方が重要であることも感じていただけることだろう。
社会の格差が拡大すれば教育も影響を受けるし、逆に、教育が学力の格差にいかに関わるかは、未来の社会の在り方に影響を与えることになる。できるだけ多くの方に、この問題について考えていただければと思う。
実際の学力については、格差が拡大しているのか、その実態を十分に把握できるデータは残念ながら今のところ存在しないようだ。しかしながら、教育現場の先生方の話を聞くと、子どもたちの多様な学力に対して指導が難しくなっているという声をよく耳にするようになった。
恐らく学力格差は、これからますます学校現場の先生方が向き合わざるを得ない問題になるだろう。特に、成績が思わしくない、学習から逃避しがちな子どもたちの学力をいかに保障するかは難しい。簡単に目に見える成果が上がるものではないとしても、これまでの現場での取り組みには解決にむけた多くのヒントがあるのではないだろうか。
『BERD』8号では、こうした問題意識をもとに特集を組んだ。最初に耳塚寛明先生に全体を俯瞰した教育社会学的な観点から、学力格差がどういう課題として捉えられるかを取材した。それに続く四つの記事は、いずれも現場での取り組みをベースにした内容になっている。登場する研究者や学校の先生、アプローチの観点や方法は異なるが、目の前の子どもたちの学力をいかに保障するかという点では共通している。苦しみながらも、地道な努力が成果を上げていることが分かると思う。同時に研究者の関わり方が重要であることも感じていただけることだろう。
社会の格差が拡大すれば教育も影響を受けるし、逆に、教育が学力の格差にいかに関わるかは、未来の社会の在り方に影響を与えることになる。できるだけ多くの方に、この問題について考えていただければと思う。
(BERD編集部 山田)
| 1. 学力格差と「ペアレントクラシー」の問題 |
| ── 教育資源の重点配分と「底上げ指導」を── |
| 耳塚 寛明 |
| 2. 学習者を中心にした学力改善の手立て |
| ──データと理論に基づく指導改善の実践に学ぶ── |
| 山森 光陽 |
| 3. 学力格差を克服する「力のある学校」とは何か |
| ──地域と一体となった田川市立金川小学校の取り組み── |
| 福岡県田川市立金川小学校 |
| 4. 金川小学校が「力のある学校」となったのはなぜか |
| ──「学力の樹」を基にした子どもが伸びていく仕組み── |
| 志水 宏吉 |
| 5. 学力保障に向けて、教師の授業力向上に必要なこと |
| ── 新しい枠組みが教師をいかに変えるか── |
| 西川 信廣 荒木 智雄 今井 雅雄 |
| 6. 「偏差値で計れない個性」を伸ばす「新しい学び」 |
| ──「指導困難校」の汚名を返上した都立足立新田高校の取り組み── |
| 東京都立足立新田高校 |
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