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ACERに学ぶ教育アセスメントの現場
─アセスメントの採点システムと法学適性試験ALSETを中心に─
大澤公一[東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻博士課程]

オーストラリアの大学入学適性試験の事例及び教育アセスメントの現場を学ぶため、教育研究機関ACERを訪問してアセスメントの採点現場のシステムを調査すると共に、法学適性試験ALSETについてインタビューを行った。コンピュータネットワーク上で管理される採点システムや、科目の知識に依存しない学術適性試験など、ACERの取り組みから学べることは多いだろう。
● 調査概要
【調査1:シドニーオフィス訪問調査】
調査日時
2007年2月15日
調査場所
ACERシドニーオフィス
出席者
Phillip Arthur(Manager, System Testing)、大澤公一
目的・内容
ACER シドニーオフィスにおけるアセスメント業務について学ぶ。まず、 ACERで取り組んでいるオーストラリア国内の教育アセスメントについて、テ ストの作成・採点・管理におけるACERの基本的役割について話を聞く。
次 にシドニーオフィスでの具体的なアセスメント業務について、コンピュータ ルームで行う採点のシステムについてインタビュー調査を行う。
【調査1:シドニーオフィス訪問調査】
調査日時
2007年2月15日
調査場所
ACERシドニーオフィス
出席者
Phillip Arthur(Manager, System Testing)、大澤公一
目的・内容
ACER シドニーオフィスにおけるアセスメント業務について学ぶ。まず、 ACERで取り組んでいるオーストラリア国内の教育アセスメントについて、テ ストの作成・採点・管理におけるACERの基本的役割について話を聞く。
次 にシドニーオフィスでの具体的なアセスメント業務について、コンピュータ ルームで行う採点のシステムについてインタビュー調査を行う。
【調査2:メルボルンオフィスにおける専門会議】
調査日時
2007年2月21日
調査場所
ACERメルボルン(キャンバーウェル)オフィス
出席者
Susan Nankervis(Senior Project Director)、Deirdre Jackson(General Manager, Assessment Services)、Cecily Aldous(Manager, Assessment Services)、Peter McGuckian(Director of International Development)、大澤公一
目的・内容
(1) ALSET 全般、(2) GAMSAT/UMATにおけるパフォーマンスアセスメント (小論文試験)のスコアリング技法に関する諸問題、(3) 日本の大規模公的試 験と得点等化・項目反応理論、(4) 韓国のメディカルスクール入学適性試験・ 法学適性試験とスコアリング技法・得点等化・作題体制などのテーマで意見 交換を行う。
はじめに
日本ではロースクール(法科大学院)制度が2004年からスタートしているが、韓国でも同制度の施行に向けて現在関連法案の審議が行われている。現状は制度の立法化に先行して入学試験となる法学適性試験(Legal Education Eligibility Test, LEET)の研究開発が韓国教育課程評価院(Korea Institute of Curriculum & Evaluation, KICE)で行われ、筆者も共同研究者として第1次研究開発プロジェクトに参加した*1。LEETはアメリカの法学適性試験LSAT(Law School Admission Test)や韓国の公職適性試験PSAT(Public Service Aptitude Test)をベースとし、大学入試センターや日本弁護士連合会法務研究財団が実施する日本の法学適性試験なども参考にしつつ開発が進められた。LEETに関しては、適性試験が測定する法学適性とは何かという問題が議論されるべき課題として残されており、韓国内の法務関係者へのインタビュー調査などを通して今後実証的に回答されなければならないことが確認されている。
日本やアメリカをはじめ、すでにロースクール制度が施行されている国々における法学適性の考え方や概念を理解しておくことは、今後各国の法学適性の構成概念を相対的に評価していくためにも有効であると考えられる。ロースクール入学者に求められる法学適性の内容は入学適性試験を通して端的にうかがい知ることができる。この適性試験に関して、日韓の法学適性試験がその基礎としているLSATについては十分に知られているところである。しかし、アジア・大洋州にまで視野を広げてみると、例えばオーストラリアでも独自の法学適性試験ALSET(Australian Law Schools Entrance Test)が開発実施されていることが分かる。ところが、日本や韓国ではALSETの内容についてあまり知られてはいない。そこで、韓国LEETや日本における適性試験の今後の開発に資する情報を得るためALSETの開発機関であるACER(Australian Council for Educational Research)の関係者とミーティングを行い、ALSETがどのような適性試験であるのか調査を行った。また、教育アセスメント実施機関としてのACERの一側面を学ぶため、アセスメント(特に記述・小論文試験)の採点がどのように行われているのかについてシドニーオフィスを訪問して調査を行った。
日本やアメリカをはじめ、すでにロースクール制度が施行されている国々における法学適性の考え方や概念を理解しておくことは、今後各国の法学適性の構成概念を相対的に評価していくためにも有効であると考えられる。ロースクール入学者に求められる法学適性の内容は入学適性試験を通して端的にうかがい知ることができる。この適性試験に関して、日韓の法学適性試験がその基礎としているLSATについては十分に知られているところである。しかし、アジア・大洋州にまで視野を広げてみると、例えばオーストラリアでも独自の法学適性試験ALSET(Australian Law Schools Entrance Test)が開発実施されていることが分かる。ところが、日本や韓国ではALSETの内容についてあまり知られてはいない。そこで、韓国LEETや日本における適性試験の今後の開発に資する情報を得るためALSETの開発機関であるACER(Australian Council for Educational Research)の関係者とミーティングを行い、ALSETがどのような適性試験であるのか調査を行った。また、教育アセスメント実施機関としてのACERの一側面を学ぶため、アセスメント(特に記述・小論文試験)の採点がどのように行われているのかについてシドニーオフィスを訪問して調査を行った。
- *1 金周勲(研究代表者)他「法学適性試験研究開発のための基礎研究」(邦訳) 『Research Report CRE 2006-5』韓国教育課程評価院、2006年
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