BERD 2007 No.10
【特集】
企画趣旨
BERD

【特集】「教員養成」── いま考えるべき課題とはなにか

 教師という職業が一大転換期を迎えている。
 学力低下やいじめ問題など、さまざまな教育課題が、「教育改革」をめぐる社会的な議論の中で叫ばれ、子どもたちと向き合う教師は、かつてないほど多様で高度な指導力を求められている。
 そもそも教師はどのように養成され、どのような資質を備えておくべきなのだろうか。
 1990年代以降、中教審をはじめとする審議会では幾度となく、そうした課題が議論され、教員養成の改善策が検討されてきた。そして2006年7月の答申「今後の教員養成・免許制度の在り方について」では、免許更新制の導入や「教職大学院」の創設、「教職実践演習」の新設による教職課程の質的水準の向上などが示され、教員養成・教師教育の抜本的な見直しが始まろうとしている。
 「免許状主義」と「開放制」という二大原則の下、大学で行われてきた戦後の養成教育はどこに向かおうとしているのか。また、そもそも教員養成の何が問題とされているのだろうか。
 日本の教員養成教育の現状や課題解決への展望を、さまざまな角度から検証したい。

(BERD編集部 増井哲夫)

1. 教員養成に必要とされるグランド・デザイン
──教師の教育基盤をアップグレードするために──
佐藤 学
2. 教職とはどんな職業か
──データに基づいた教師教育改革のために──
佐久間 亜紀
3. 教師のライフコース研究から見た教職意識の変化
──実践と振り返りで培われる教師としての心構え──
山崎 準二
4. 学校と大学・地域社会の連携が“いい先生”を育む
──教育委員会の視点から見た教員養成の可能性──
門川 大作
5. 〈省察的実践力〉を育む福井大学の先駆的取り組み
──ライフパートナー活動に見る自治体、地域との協働による教員養成──
福井大学 松木 健一
6. 教員養成カリキュラムの質保証へ向けて
──「体験と省察の往還」と到達目標の設定──
岩田 康之
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