BERD 2008 No.13
【特集】
ケーススタディ
BERD
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教師の“学ぶ姿”が子どもの意欲を形成する
──子どもの動機づけを促す授業の在り方とは──
神奈川県横浜市立大岡小学校

大岡小学校外観意見が飛び交う「総合的な学習の時間」の授業風景
  子どもたちの学習意欲を向上させるために、教育現場ではどのような取り組みを行っているのだろうか。
神奈川県横浜市立大岡小学校では、子どもたちが問題を見つけ解決を図る「こだわり学習」に重点が置かれている。
この独自の取り組みによって、子どもたちの学習意欲はどのように形成されていくのだろうか。
1年間の「学び」を担任教師がデザイン
 2007年、文部科学省の「総合的な学習の時間モデル事業校」にも指定された横浜市立大岡小学校。学年・学校共通のテーマや教材を指定せず、クラスごとに担任教師が一からオリジナルの単元づくりを進めていくという「総合的な学習の時間」の取り組みが注目を集めている。しかし、同校の教育システムのユニークさは、それだけではない。
 大岡小学校が掲げる教育目標は「ともに学びをきりひらいていく子どもの育成」。子どもたちが能動的にさまざまな課題に取り組み、経験を基に解決していく能力を身に付けるために、教師が一方的に「教える」のではなく、子どもと共に学びをつくり、その学びを「みとる」ことを目指しているという。
図表[1]大岡小学校の目指すべき子ども像  そのための具体的な取り組みとして、すべての単元は、生活科や総合的な学習の時間を中心に、主体的に追究し、問題解決していく学習である「こだわり学習」、人間関係を築き、助け合いながら学びや生活をつくり上げていく「なかよし活動」、そしてそれ以外の「教科等」の三つに分けて位置付けられている(図表1)。そして、そこに「行事」を加えた四つの領域を組み合わせ、結びつけながら、各クラスの担任がそれぞれに「学級経営案・年間活動計画」(図表2)を作成。1年間の授業を、それに沿って進めていくのである。
 年間活動計画の中心に置かれるのは、クラスごとにテーマを定めて進められる「こだわり学習」。それを軸に「なかよし活動」、「教科等」との関連も強く意識して作成されている。同校の森孝昭校長によれば、「春に第1版を作成した後、公開授業や研究会での議論を経て、何度も作り直しながら実行していく」のだという。
 総合的な学習の時間だけではなく、教科学習も含めて全体を見据えた上で、教師それぞれが1年間の学級独自の「学び」をデザインしていくことが同校の一番の特色だ。
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