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| 教育力の時代―FDのその先へ― |
| 武蔵野大学教授 ガイダンス教育研究会 矢内 秋生 |
| 第4回 自主研究、企業での実習など1年次に体験型科目を集中的に配置 豊田工業大学 |
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豊田工業大学は、トヨタ自動車の全面的な支援を受け、手厚い教員配置や、ミニチュア工場さながらの工作実習工場など充実した施設・環境を誇る。それらを土台に、1年次から学生自身に設定させたテーマのグループ研究や、工業製品づくりの体験、1カ月におよぶ企業でのインターンシップなどユニークな教育を展開している。
社会人と一般学生が一緒に学び生活する
豊田工業大学は、トヨタ自動車の社会貢献事業の一環として1981年に設立された。工学部先端工学基礎学科の単科で、入学定員は80人。大学院工学研究科の修士、博士課程を合わせても総定員数は400人余りと小規模だ。
以前は学士号の取得を目指す高卒、高専卒などの社会人に限って企業派遣で受け入れていたが、高校生の大学進学率の上昇によるニーズの低下や地域からの要望もあり、93年度に新卒の一般学生にも門戸を開いた。総定員数は変えず、現在、80人中50人の一般学生枠を設けている。ここ1、2年は、社会人が20人弱で、一般学生が70〜80人程度と多数を占めている状況だ。男子学生については1年次は原則全寮制とし、社会人と一般学生が学習、生活の両面で交わる環境にある。
学生一人当たりの校地面積は国立大学平均の約3倍、教員一人当たりの学生数は7.6人(03年度)。学内には、各種工作機械が備えられた工作実習工場、共同利用クリーンルームが設置されている。学生一人当たり年間659万円の教育経費が費やされているが、私学助成に加え、トヨタからの出資金236億円の運用収入や寄付で賄っているため、学費は初年度で80万円と国立大学並みだ。
「少人数で徹底した工学教育ができるのは何よりの贅沢だと思います。社会貢献事業なのだから、ほかにはできないことをやろうというのが出発点です。ただし、教育・研究にはトヨタは口をはさまないスタンスです」と、学生部教務グループのリーダー塚本修副部長は説明する。
同大学は、昨年9月にアメリカ・シカゴにToyota Technological Institute at Chicago(TTIC)という大学院も開校。シカゴ大学のキャンパス内に設け連携を図る。豊田工業大学大学院とも連携して新技術の開発などを目指すが、これも大学独自の構想によるという。
こうした背景から、同大学は恵まれた大学として特別視されることも多いが、教育における独自の工夫も見落とせない。
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