特集

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
  PAGE 19/29 前ページ 次ページ
テーマ2:学生募集における組織の連携

 Case1 山口大学

教職協働による選抜方式の検討と
学部間の連携の推進

2001年、山口大学は学生生活全般をサポートする「大学教育機構」を設置した。ここでは事務組織との教職協働が進められている。とりわけ、機構内の一機関であるアドミッションセンターでは、週1回の定例連絡会などを通して教員と職員の連携を深め、選抜方式の改善や学部間の調整に効果を挙げている。

「大学教育機構」の設立がもたらした2つの好影響

 山口大学は、2001年に入学から卒業までの学生生活を総合的にサポートする組織「大学教育機構」を設置した。18歳人口の減少、国立大学法人化など、高等教育を取り巻く環境が変化する中で、学内で個別に行っていた先進的な取り組みを全学的に機能させるとともに、総合的な観点から教育環境を充実させていく必要があるという認識があった。そこで、「学生支援センター」「留学生センター」など教育に関する支援機能を1つの組織に集約。これらの機能の連携を強めることによって、新たな活動を展開していきたいというねらいがあった。
 同機構は、カリキュラムの編成や単位認定などを行う「大学教育センター」、入試全般にかかわる「アドミッションセンター」など、現在は5つのセンターで構成され、専任および併任の教員33人が運営に当たっている。設立から7年が経過し、学生への支援体制がいっそう充実したほか、学内には2つの好影響がもたらされた。
 1つは、同機構の様々な企画や事業を通して、学部同士の連携が活発になったことだ。学部を横断する組織の設立により、学部ごとの視点だけでなく、全学的な視点が強まり、会議などにおいて議論がまとまりやすくなった。
 もう1つの成果は、教員と職員の連携の深化だ。「大学教育センター」には「教育支援課」、「アドミッションセンター」には「入試課」というように、同機構のセンターごとに学生支援部の課が割り当てられ、教員と職員が密接に連携しながら業務を遂行している。この体制が制度面、および意識面において教職協働を深化させている。

図

  PAGE 19/29 前ページ 次ページ
目次へもどる
大学・短大向けトップへ