「MUSIC CUBE 09」は、2009年3月20、21日の2日間、広島市内の複数のライブハウスで同時開催された。音楽で街を包み込み、広島県全体の活性化につなげるという趣旨。主催は広島テレビ放送(株)で、地元の企業や商店街が協賛し、広島県、広島県教育委員会、広島市、広島市教育委員会などが後援をした。チケットは開催10日前に完売。無料ステージの観客も含め、2日間で延べ1万人近くを動員し、県外からも多くの人が来場した。
このイベントの特別協賛として冠スポンサーになったのが、(学)広島文化学園だ。「広島文化学園大学・短期大学 presents MUSIC CUBE 09」というイベントタイトルが、さまざまなメディアで露出した。最大のねらいは、新校名の告知にあった。
イベント直後の4月に、旧名の呉大学・広島文化短大から、現在の校名である広島文化学園大学・広島文化学園短大への変更を予定していた。新校名の告知については、学内でさまざまな手法が検討された。その中で、高等教育機関としては珍しい、若者対象の音楽イベントの協賛を採用した理由は、地域社会への貢献という大学の方針が、街全体でイベントを盛り上げるMUSIC CUBE 09のコンセプトに合致したからだった。
坂田正二学園長は、「今後、大学は地域コミュニティーの中心になっていくべきだと考えている。大学と短大の5つのキャンパスが連携し、広島市を中心とした広いエリアに文化的コミュニティーを形成し、地域に貢献するという方針に合わせて、広島という地名を入れた校名に変更した。その告知およびキャンパス間の連携強化の機会として、MUSIC CUBE 09はふさわしいと考えた」と話す。
イベントには若者に人気のアーティストが出演するため、受験生の関心も高いと予想された。冠スポンサーを務めれば、新校名の認知度向上に加え、「新しいことに敏感な大学」というイメージを持ってもらえると考えた。
校名変更には、大学と短大の名称統一に加え、両者の教育研究資産を共有し、教育力を高め合う関係をつくり、地域社会への発信力を強めたいという思いを込めた。MUSIC CUBE 09への参加が、5つのキャンパスの一体感を醸成するきっかけになればという期待があった。
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