第1回 中学校英語に関する基本調査報告書【教員調査・生徒調査】

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分析編

分析8 中学生にとっての「英語」とは
        ―他教科との比較でみる英語学習の特徴


Benesse教育研究開発センター主任研究員 木村 治生

 中学生にとって「英語」とは、どのような存在なのだろうか。「英語」に対してどのような意識を抱き、どのように学習しているのだろうか。本稿では、Benesse教育研究開発センターが行っている他の調査結果を援用して、他の教科に対する意識や学習との違いを確認する。そのなかで、中学生にとって「英語」がどのような存在なのかについて検討してみたい。

1.はじめに

本調査(「生徒調査」)の結果からも、中学生にとって「英語」とはどのような存在なのかということの答えをいくつかみつけることができる。たとえば、授業の理解度については、「ほとんどわかっている」と「70%くらいわかっている」の合計が40.6%しかおらず、おおむね満足できる程度まで理解している生徒が多数であるとはいえそうもない。また、英語が得意かどうかをたずねた質問でも、「とても得意」と「やや得意」の合計は37.5%で、「とても苦手」や「やや苦手」と回答した61.8%よりもかなり少ない。中学2年生の段階で、6割が苦手意識をもっているという結果だ。さらに、9教科のなかから「好き」と思う教科をすべて選んでもらう質問では、「英語」は「国語」に次いで低く、25.5%の生徒しか選択しなかった。これらの結果から全体として、英語学習をあまり好んでいない中学生の様子がみてとれる。

ただ、今回の調査では、他教科と比較したときの英語の位置づけについては「好き」な教科を選択してもらった質問からわかるだけで、十分に踏み込むことができていない。もしかしたら、授業の理解度が低いことや苦手意識が強いことは、英語に限らないものなのかもしれない。中学生になると、どの教科でも難易度が高まり、進度も速まる。勉強が嫌いだという思いは、英語に限らないという可能性も高い。

そこで、主に「学習基本調査」(第4回調査を2006年に実施)の結果をもとに、「英語」と他の教科との関連をみながら、中学生にとっての「英語」についてみていこう。

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