Benesse教育研究開発センターの「第4回 学習基本調査」は、1990年よりほぼ5年ごとに小学5年生・中学2年生・高校2年生を対象として、学習に関する意識・実態の変化を時系列で検証しようとするものです。質問項目の多くは小学生・中学生・高校生で共通としているため、学校段階による違いをみることも可能です。
前回の調査(2001年実施)では、学習時間の減少に代表される「学習ばなれ」の傾向がみられましたが、さて、今回は?――調査結果からポイントをご紹介します。
前回の調査(2001年実施)まで、学習時間は小学生・中学生・高校生とも一貫して減少していました。しかし2006年6〜7月に行なった今回の調査結果では、小学生・中学生の学習時間が増加しており(小学生71.5→81.5分、中学生80.3→87.0分)、学習行動に改善の傾向がみられます(下図参照)。
本調査では、学習上の悩みに関する質問項目を小学生・中学生・高校生共通で設けています。調査結果から、小学生は中学生・高校生に比べて悩みが少ないという傾向が見られ、さらに経年でみると減少する項目も多くみられました。特に「わかりやすい授業にしてほしい」という項目では、第1回調査(1990年)から今回にかけて、小学生で43.6%→33.3%、中学生で42.2%→51.3%、高校生で34.3%→51.2%と、小学生で減少・中高生で増加という結果がみられました。
小学生・中学生・高校生で共通の質問項目のなかで、今回から新たに設けたのが社会観に関する質問です。このなかの「日本は、努力すればむくわれる社会だ」という項目では、小学生の68.5%が肯定している(「とてもそう思う」+「まあそう思う」)のに対して、中学生では54.3%、高校生になると45.4%と、学校段階が進むにつれて低くなる結果がみられました。
本調査および小学校英語に関する、おすすめのリンク集です。
第3回学習基本調査報告書(ベネッセコーポレーション、2001年)(CRNのサイトへ)
2001年に実施した前回調査の報告書(全文)を掲載しています。
第1回子ども生活実態基本調査報告書(Benesse教育研究開発センター、2005年)
小学4年生〜高校2年生の生活全般の意識や実態を分析しています。8学年を通してほぼ同じ内容で質問をしており、学年による違いや成長の過程を知ることができます。