<会場のマスコミ関係者との質疑応答より>
会場 今回の調査結果で、子どもが学びに戻っている現象が起きている理由をどのように考えますか。学力低下への不安がさまざまな形で意識されたためか、あるいは、2003年に改訂された指導要領が目指した「子どもが自ら学び意欲的に考える」力が育った成果なのでしょうか。
耳塚先生 改訂された指導要領は、基本的にゆとり路線であるという枠組みは変わっていません。それなのに実質的な「脱ゆとり」が広がっている。このことからも、学力低下や授業時数の減少に対する不安が学習時間の上昇とつながっているのではないかという解釈をしています。
会場 小・中学生と異なり、「脱ゆとり」の傾向が高校生にはあまりみられないようですが、その理由をどのように考えますか。
耳塚先生 高校生の学習行動は、学校の取り組みでどう改善するかということよりも、受験が及ぼす影響のほうが大きいのではないかと思います。ですから、少子化や大学志願率の頭打ちなどから大学進学の壁が低くなり、受験のプレッシャーも弱くなってきた影響が如実に表れていると考えています。
|