子どものICT利用実態調査
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第2章 パソコンの利用

 第6節 学校でのパソコンの利用



授業でのパソコンの利用はいずれの学校段階でも、「ほとんど使わない」+「月に1日くらい」との回答が大きな割合を占める。一方で「パソコンの使い方」を習ったことは、小4生ですでに9割が「ある」と答えている。


 本節では、子どもの学校でのICTの利用実態をみてみよう。ただし、この設問は各調査対象校を通じた質問紙による子どもの回答であるため、各校の方針によって偏りがある点や、各校の方針と実際に授業で習った子どもの印象に差異が生じる点は考慮したい。

 ◆授業中でのパソコン利用状況

 図2−6−1は「あなたは学校で、パソコンをどれくらい使いますか」という設問に対し、「授業中に使う」場合の利用頻度を示している。このうち「ほとんど使わない」と、あまり利用頻度が高くない「月に1日くらい」を選択した割合をあわせると、小学生で64.4%、中学生で68.8%、高校生で55.9%となり、いずれの学校段階でも大きな割合を占めている。一方で、「週に3日以上」使っていると回答した割合は、小学生で0.5%、中学生で0.3%、高校生で1.0%と少ない。子どもが学校で頻繁にパソコンを使っているという印象はほとんどないようだ。また、「週に1〜2日くらい」と回答した割合と「月に2〜3日くらい」と回答した割合はそれぞれ、小学生で4.9%と28.2%、中学生で12.3%と17.7%、高校生で34.1%と8.6%である。高校生の段階で頻度が逆転しているが、「情報科」の授業などで定期的にパソコンを利用するためと思われる。

図2−6−1 授業中でのパソコンの利用頻度(学校段階別)

 これを図2−6−2で高校偏差値層別にみてみると、「週に1〜2日くらい」と「月に2〜3日くらい」と回答した割合は、それぞれ進学校で49.5%と15.8%、中堅校で35.2%と8.6%、進路多様校で19.2%と2.4%となっており、偏差値層による違いがみられる。図表は省略するが各調査対象校としての取り組みを学校調査の結果でみてみると(基本属性B参照)、「ICTを活用した教科活動を積極的に取り組む必要性」を「とても感じる」「まあ感じる」と回答し、かつ「ICTを活用した教科活動に対して」、「積極的だ」「どちらかというと積極的だ」と答えた学校は、進学校で2校中0校、中堅校で6校中1校、進路多様校で3校中2校であった。限られた本調査での結果ではあるが、学校の方針と授業を受けている子どもの印象にはギャップがあるようだ。

 また、地域別にみると、表2−6−1にみられるように中都市や郡部の中・高校生は、「ほとんど使わない」+「月に1日くらい」の割合が大都市に比べて少ない。大都市に比べて、中都市や郡部の学校で学ぶ子どものほうが、ICTを活用していると感じている様子がみられる。

図2−6−2 授業中でのパソコンの利用頻度(高校生/高校偏差値層別)

表2−6−1 授業中でのパソコンの利用頻度(学校段階別/地域別)
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