子どものICT利用実態調査
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第3章 ICT全般に関する意識と実態

 第6節 科学技術観



 携帯電話がコミュニケーションの力を伸ばすと思うか、コンピュータが発達すると世の中がよくなると思うかについては、中学生も高校生も意見が二分した。実際にメディアを使っている生徒のほうが、肯定的な意見をもっている。


 インターネットや携帯電話の普及、コンピュータの発達などについて、子どもたちはどのような考えをもっているのだろうか。本節では、中学生と高校生にたずねた結果を概観しよう。調査では、AとBの対立する2つの意見のうち、「あなたの考えに近いものはどちらですか」とたずねている。図3−6−1は、その結果である。

図3−6−1 科学技術観(中・高校生)

 ◆コンピュータ発達の功罪は中・高校生ともに意見が拮抗

(1)インターネットと覚えること

 最初に、インターネットの発達によって「記憶すること」の価値が変化しているのかを確かめた。調査では、自分の意見が「A.インターネットで調べられることは、無理に覚える必要はない」と「B.インターネットで調べられることでも、できるだけ覚えておいたほうがよい」のどちらに近いかをたずねた。中学生では、「A」(「Aに近い」+「どちらかといえばAに近い」の%、以下同)を選択した生徒が34.8%、「B」(「Bに近い」+「どちらかといえばBに近い」の%、以下同)を選択した生徒が63.7%だった。これは、高校生もほぼ同様の結果である。インターネットを用いることで調べる方法が簡便になっても、必要な知識は覚えておくべきだと考える生徒のほうが多い。

(2)携帯電話とコミュニケーション力

 次に、「A.携帯電話はコミュニケーションの力を伸ばすと思う」と「B.携帯電話がコミュニケーションの力を伸ばすとは思わない」のどちらの意見に自分の考えが近いかをたずねた。中学生は「A」51.9%に対して「B」46.0%、高校生は「A」50.5%に対して「B」48.7%と、ともに意見が二分した。中学生や高校生では携帯電話を用いたやりとりが頻繁になっている。そうした日常の経験がコミュニケーション力を伸ばすと考える生徒とそう思わない生徒が、だいたい半々で存在する。

(3)コンピュータ発達の功罪

 最後に、コンピュータが発達することで「A.世の中がよくなる」と思うか、それとも、「B.失われるものが多い」と感じるかをたずねた。中学生では、「A」47.0%に対して「B」50.8%、高校生は「A」51.3%に対して「B」47.6%という結果になった。ここでも、中学生・高校生ともにAとBの意見が拮抗している。コンピュータの発達を歓迎する生徒ばかりではなく、それによって失われるものがあるという懸念を示す生徒も半分くらいの割合でいる。

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