子どものICT利用実態調査
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◆第5章 インタビュー調査の結果から◆

 第1節 インタビュー調査の概要



質問紙調査に具体性を付け加えるために行ったインタビュー調査では、子どもが身近な人から使い方や使いみちを教えられながら携帯電話やパソコンに慣れていく様子や、大人からの規制が腑に落ちない子どもの気持ちがみえてきた。


調査の目的

 質問紙調査によって、子どものICT利用について定量的に明らかになった。携帯電話は小学生ではとくに都市部において浸透が速く(第1章第1節参照)、パソコンは学校段階や地域に関係なく広く利用されているようである(第2章第1節参照)。社会的にも取り上げられる機会の多い携帯電話と、生活のあらゆる場面で活用されているパソコンについて、さらに具体的なエピソードを収集するためインタビュー調査を実施した。調査の設計にあたっては、目的を次の3つに設定した。

  1. 質問紙調査の結果を具体例で裏付ける

  2. コミュニケーションや学習の視点から、携帯電話やパソコンの特性をあぶりだす

  3. リスクに対する子どもの認識やリテラシーの内容を調べる

 なお、インタビュー調査では、できるだけ多様な意見を募り、実態を探ることを目指した。そのため、ここでの調査結果は代表性のあるものではないことを、はじめにおことわりしておきたい。

調査の方法

 株式会社日本リサーチセンターに調査の企画の共同設計と実際の運営を依頼し、東京都内のインタビュールームでグループインタビューを行った。

対象者

 小・中・高校生を通して携帯電話やパソコンの利用についてたずねるために、学校段階ごとに1グループずつ設定した。ただし、中学生に関してはさらに1グループ追加して、携帯電話やパソコンのハードユーザーの実態を把握することにした。質問紙調査から明らかになった中学生の特徴や他のグループとのかねあいから、ハードユーザーの基準は、携帯電話では友だちへのメール送信の回数の多さ、パソコンでは利用機能の多さとした。

 また、インタビュー調査の対象者は、質問紙調査とは別に抽出して調査の依頼をしており、すべて公立学校の児童・生徒とした。なお、対象者の基本条件は以下のとおりである。

  1. 自分専用の携帯電話を所有していること

  2. 自宅にパソコンを所有し、本人も利用していること

  3. 中・高校生については、携帯電話とパソコンの次の機能のいずれかを利用していること
    ・携帯電話:メール、カメラ機能、音楽ダウンロード、ネット検索、動画を撮る、ゲーム
    ・パソコン:動画共有サイト、音楽ダウンロード、オンラインゲーム、オンラインでないゲーム、電子メール

 基本条件に加えた各グループの条件は、以下のとおりである。

 小学生グループ  携帯電話のメールを月に1回以上は送る
 中学生標準グループ  友だちに携帯電話のメールを1日に5〜25回程度送る
 高校生グループ
 中学生ハードユーザーグループ
  • 半数は「携帯ハードユーザー」:友だちへの携帯電話のメールを1日に50回以上送る
  • 半数は「パソコンハードユーザー」:前述のパソコン機能の多く(最低2種類以上)を利用している


対象者抽出方法

 株式会社日本リサーチセンターが提携するリクルートネットワーク(リクルート業者・個人のリクルート事業主)を介し、前述の基本条件・グループ条件に関する質問を電話で聴取したうえで、条件に合う対象者を集めた。

対象者属性と調査日程

 対象者属性と調査日程は以下の表のとおりである。

対象者属性と調査日程
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