第1回子ども生活実態基本調査報告書
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第3章
学習について

第1節 学習の様子

1. 得意なこと・苦手なこと

どのようなことが得意(苦手)であるかを子どもにたずねた。小学生は、中学生や高校生に比べて得意とすることが多く、有能感の高いことがわかった。性別では、男子は考えることが、女子は楽器を演奏することや物を作ることが得意であった。また、考えることが得意な子どもほど、成績もよいことが明らかになった。

有能感が高い小学生

 子どもは、どんなことが得意で、どんなことが苦手と思っているのだろうか。図3-1-1は15項目(「スポーツをしたり、体を動かしたりすること」から「リーダーとしてグループをまとめること」)について、自分が得意と思う(「とても得意」+「やや得意」)割合を学校段階別にみたものである。これから3つのことが指摘できる。
 第1は、「論理的に(すじ道を立てて)ものを考えること」を除くすべての項目において、小学生が、中学生や高校生よりも得意と思う割合が高いということである。このことは、小学生がより高い有能感(自信)をもっていることを意味している。発達的にみると、好ましいことである。なぜならば、中学校以降ますます難しいことを学ばなければならない子どもにとって、この有能感があるからこそ、その後の学習にも果敢に取り組んでいけるからである。
 ただし、「論理的に(すじ道を立てて)ものを考えること」には、それとは反対の傾向がみられる。実は、心理学の研究によると論理的思考は中学生くらいからうまくできるようになるのである。この結果はそのことを再現しているものと思われる。
■図3-1-1 得意なこと・苦手なこと(学校段階別)
図3-1-1 得意なこと・苦手なこと(学校段階別)

スポーツやパソコン、覚えることや調べることが得意な現代っ子

 第2は、15項目のうちで得意と思う割合が高いのは「スポーツをしたり、体を動かしたりすること」と「パソコンを使うこと」である。「スポーツをしたり、体を動かしたりすること」は、いずれの学校段階でも第1位であるという点だ。こうしたことが得意というのは、現代っ子らしいのではないだろうか。
 第3は、学習活動に強く関連した項目に注目してみると、「ものを覚えること」や「わからないことや知らないことを調べること」に対して得意と思う(「とても得意」+「やや得意」)割合が高いということである。「ものを覚えること」は学習の基本であるため、すばらしいことと言える。
 また、「わからないことや知らないことを調べること」は、いわゆる情報収集活動であり、これからの学習活動にとってきわめて重要なことである。これは先ほどの「パソコンを使うこと」が得意であるという点と関連しているものと思われる。
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