第1回子ども生活実態基本調査報告書
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第3節 高校生

1. 高校1年生

高校入学とともに、遊び場などの行動範囲が広がる。友だちの数も増え、携帯電話を友だちとのメールに活用している。学習時間は二極分化の傾向を示し、学習しない生徒と長時間学習する生徒の両端が増える。親とのかかわりは、関係の悪かった中学時代から改善する様子がみられる。

生活時間やメディア接触について

 高校入学も、生活変化の大きな節目である。就寝時刻は中3生と変わらないが、起床時刻が30分以上早まって、平均の睡眠時間は6時間15分である。これは、通学時間が中学生よりも長くなるためであろう。
 遊び場についても、「自分の家」(「よく遊ぶ」+「ときどき遊ぶ」、中3生54.9%→高1生40.8%)、「友だちの家」(同42.0%→22.8%)、「公園や広場など」(同21.3%→10.0%)といった身近な場所で遊ぶことが少なくなる
 テレビの視聴時間やテレビゲームをする時間は中3生からさらに減少するが、メディア活用で特徴的なのは、携帯電話の所有率の上昇である。高1生では92.5%が持っていて、中3生から38.5ポイントも増える。その利用の多くが「友だちに送るメール」で、所有する高1生の27.4%が1日に「21回以上」メールを送ると回答しているが、その用途で「ほとんど使わない」のは4.2%と少数である。

人間関係や自分自身について

 メールでのコミュニケーションが拡大するためか、高1生になると友だち関係も変わる。たとえば、「日ごろよく話をしたり一緒に遊んだりする友だち」や「悩みごとを相談できる友だち」が増える。「悩みごとを相談できる友だち」が「2人以上」(「2〜3人」「4〜6人」「7〜10人」「11〜20人」「21人以上」の合計)いるのは、中3生73.3%→高1生81.5%と8割を超える。その一方で、「グループの仲間同士で固まっていたい」といった凝集志向は、中3生50.3%→高1生44.1%と弱まる。
 親との会話では、中学生で少なかった父親との会話が回復する傾向がある。「学校でのできごとについて」(「よく話をする」+「ときどき話をする」、中3生28.9%→高1生36.6%)をはじめとして、5項目中4項目で下げ止まり、増加に転じている。

学習について

 平日の家庭学習時間については、高校受験が終わって学習しなくなってしまった生徒(「ほとんどしない」27.6%)と長時間学習する習慣が身についた生徒(「2時間以上」(「2時間くらい」〜「3時間以上」)、26.0%)の両端が増加し、二極分化の傾向を示す
 学習目的が明確でなくなるためか、「勉強しようという気持ちがわかない」(「とてもそう」+「まあそう」、中3生55.8%→高1生63.1 %)が再び増加し、「受験を目標にして勉強する」(同73.7%→39.2%)、「資格試験や検定試験(英検、漢検など)を受けるための勉強をする」(同36.9%→27.3%)、「定期テストはしっかり準備をしてのぞむ」(同61.3%→45.9%)などは減少する。学習しない層をいかに学習に向かわせるかが課題であるが、学習動機では「自分がつきたい仕事につくのに必要だから」(「とてもそう」+「まあそう」、中3生69.0%→高1生77.5%)という思いが強まる。
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