Benesse教育研究開発センター “学生満足度と大学教育の問題点”より
<ベネッセ教育総研>  (02/09)
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入学時に抱く学習への意欲(入試難易度別)

【解説】

 ベネッセ文教総研(現 ベネッセ教育総研)が2001年度実施の「大学満足度調査」n=15,495より入試難易度の別に、入学後の学習への意欲の違いを示したものである。このデータからは、学部系統の違いに関わらず、次の点を指摘できる。
(1)学力レベルによる「意欲」の違いが見られない項目
 専門科目の学習が該当する。学力上位レベルほど若干、意欲的な傾向は見られるものの、どの学力層の学生でも概して意欲のレベルは高い。入試学力のレベルに関わらず、「やってみたい」と思う気持ちはあるのである。
(2)学力低位レベルほど意欲的な項目
 資格取得のための学習が当てはまる。特に理・工・農水系では、その傾向が顕著であり学力レベルE(低)の「したい度」はレベルA(高)の2倍近くにもなる。理・工・農水系、経済系における情報教育への期待にも、同様の傾向が見られる。
(3)学力高位レベルほど意欲的な項目
 (2)とは正反対の傾向であるが、外国語の学習が該当する。高校までの教育内容との連属性が強いだけに、学習内容や結果に対しても、過去の体験から予見してしまうのであろう。このことから、高校で外国語をあまり得意としてこなかった学生には、教材や教授法にも一層の工夫が必要だと考えられる。
 高校までの苦手意識を、そのまま引きずらせないような配慮が不可欠と言えるだろう。教育領域の特性からすると、高等学校までの指導方法とは一線を画 するアプローチを取りながら、語学学習における成功体験を持たせる工夫を図ることも可能ではなかろうか。徐々に過去の「失敗体験」を振り切らせ、心機一転して意欲を喚起できるような「演出(仕掛け)」が必要である。

入学時に抱く学習への意欲(入試難易度別)
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