ベネッセがこれまでに行なってきた様々な調査・研究データのなかから 編集部おすすめの情報をセレクトしてご紹介します
多くの先生方や保護者の方々は、塾や予備校、通信教育など、学外学習の実態に興味を持たれているのではないでしょうか。全国の小〜高校生を対象に行った「第1回子ども生活実態基本調査(2005年)」によると、塾や予備校、通信教育などを利用する割合が、とくに中学生で高いことがわかりました。本データからは、どのような学外学習が利用されているのか、どの程度の時間が費やされているかなどについて、学校段階ごとの実情を伺うことができます。
図1は、学校外での学習がどのように行われているかを示すデータです。小学生では、「学習塾や予備校に通っている」が4人に1人、「通信教育を受けている」が5人に1人となっています。また、中・高生に比べ、「英会話などの語学教室」「計算や書きとりなどのプリント教材教室」に通う子どもが多いのも特徴。さまざまな背景でさまざまな学習活動が行われていることが伺えます。
中学生になると「学習塾や予備校に通っている」が倍近く増加。実に半数近くの中学生が、学習塾・予備校に通っていることになります。原因としては、高校受験を控えていることが挙げられるでしょう。「通信教育を受けている」は小学生と比べてさほど変化はないものの、やはり増加傾向を示しています。
通塾率に関して、地域による違いはあるでしょうか。それを示しているのが図2です。小・中・高を通じて、大都市がもっとも高い数字を示しています。とくに小学生においては、大都市が他に比べて約2倍の通塾率になっています。このことから、大都市の方が学校外の学習に対する需要・供給が多いことが伺えます。
中都市と郡部の間には大差はなく、高校生ではむしろ郡部の方が高い数字を示しています。
学習塾や予備校に通っている生徒に対して、1週間の学習日数、1回の学習時間を調査した結果が図3です。
学習塾に通っている日数は、各学校段階において「2日」が最も多くなっています。小学生、高校生では次いで「1日」が高い数字を示していますが、中学生では「3日」が2番目に高い数字となっています。これも、高校受験の影響とみることができるでしょう。
学習塾(予備校)での1回あたりの学習時間は、平均1時間30分から2時間くらいが多いようです。中・高生では、半数以上がこの時間域に集中しています。ただし、2時間30分以上の割合も小学生と比べて高く、学習塾(予備校)での勉強時間が長くなっていることがわかります。
どのような学習塾に通っているかという点では、学校段階によって違いが生じます。小学生では「学校の勉強がわかるようになるための補習塾」が1位となっていますが、中学生では進学塾・補習塾の占める割合はほぼ同じです。高校生では、進学塾が補習塾を10ポイント以上上回っている点が特徴といえます。
この調査では、学習塾や予備校の利用実態について、地域別や学校段階別のほかに生徒の成績や高校の偏差値層別にも調査・分析しています。また、家での平均学習時間もご覧いただけます。