回答者の皆さまには、他にも、学習塾に対する自由な意見を伺いました。
〈基本は学校だが……〉
- あくまで学習の主体は学校と家庭であるべきですし、今以上に学力を付けるのに必要なのが学習塾であるとは言い切れないですが、今の子どもたちにとって必要不可欠なものになっている事実は認めなくてはならないと思っています。(小5)
- 学校がある意味で塾に行けばよいと思っている部分があると思います。学校の先生は生活面などのことで忙しく、勉強面が十分行き届かないのではと思います。(中学生)
〈学習塾を上手に活用する〉
- 子どもは遊ぶ時間がなくなるので行きたくないと言いましたが、通わせました。それまでは家で勉強させていましたが、簡単なミスなどもありました。塾に通うようになってそれらが解消されてきたようで、通わせた甲斐があったと思っています。(小3)
- 勉強は強制的にでもやらせることにより、自分ができることを確認し、やる気を出していく。塾はそのためのきっかけとしてはよいと思うが、やらされることに慣れてしまうと、子どもが独力でさまざまな物事に対処できるかが不安である。(中学生)
〈結局は、子どもしだい〉
- 私自身、中学受験のため塾通いをしました。その経験で得たものもありますが、失ったものも多くありました。友達と遊ぶ時間がなくなったこと、続けていた習い事をやめてしまい何も身に付かなかったこと、体力がなくなったこと。小学校はいろいろなものを身に付けるいい時期だと思うので、我が子に同じことをさせるのは戸惑いを感じます。(小3)
- 長男は塾の見学に行ったりしましたが、結局、小学校から一度も塾には通わず、希望の大学に入学できました。塾に行けば必ず勉強ができるようになるわけではないし、その子に合った勉強法で十分なように思います。下に長女と次男がいますが、本人たちが塾に行きたいと言えば考えようと思っています。やる気が一番ではないでしょうか。(高校生以上)
学習塾に関する皆さまの意見のなかには、学校を意識したものや学校と比較したものが多く見られます。最後に、学校と学習塾それぞれに対して皆さまが抱くイメージをご紹介します。各項目について、「学校」か「学習塾」かを選んでいただきました。
【図3 次のことは学校と学習塾のどちらがあてはまると思いますか】
圧倒的に学校のほうが多いものは「生活面のめんどうを見てくれる」95%、「よい友人を得ることができる」91%。逆に、圧倒的に学習塾のほうが多いものは「競争が激しい」93%、「教え方がうまい」83%。「よい友人や信頼できる先生に出会い、学習だけでない生活全般のことを学ぶ場所は学校」「競争は激しいけれど、進路、進学についての相談に乗ってもらい、教え方がうまい先生のもとで成績を上げる場所は学習塾」という皆さまのとらえ方がうかがえます。
他に興味深かったのが、「あたりはずれがある」が学校のほうが65%と多かったこと。学校はすべての子どもが行くべき場所であるのに対し、学習塾は行く/行かない/(行くとしたら)どこへ行くなどを選択した結果、行く場所であることが関係していると考えられます。
学校を基本にして学習塾という選択肢があります。学習塾に行くかどうか、行くならどの学習塾にするかなどは、お子さまの意思や性格、目標、周囲の状況などによって変わってくることでしょう。1日の生活時間は限られていますから、何かを選択すれば、当然、選択しないものが出てきます。そのことを忘れずに、お子さまのやる気を引き出せる形を見つけていくことが大切なのではと思います。