私立校には生活面・学習面ともにきめの細かい指導を期待!
では、実際に私立校に通っている子どもの保護者は、具体的に私立校のどこに魅力を感じているのでしょうか。
★お子さまが私立に通っていて、私立に魅力を感じている意見
- 中高一貫なので、先取りで子どものレベルにあった授業を受けられるから
- 施設が充実しているし、教育方法や進度に柔軟性があるから
- ぶれない信念のもと、教育を受けられるから。また、私立の付属中学校や高校に入学すると、受験にとらわれずに学ぶ場があるから
- 生活面・学習面ともに先生方が温かく見守ってくれる。学習に関しては、塾に行かなくても、難関国立大学を目指して、しっかりとした力をつけられるだけの授業をしてくれるから
実際に私立校に通っている子どもを持つ保護者は、やはり学習指導に力を入れている点に魅力を感じているようです。また、学習面だけでなく生活面でも、一人ひとりをきめ細かく指導してくれる点や、教育方針が一貫していることも私立校のメリットだと考えている保護者もいました。
一方、不満に感じる点としては、やはり学費の高さを指摘する意見が多くありました。
保護者は結局、私立校と公立校ではどちらを魅力的と感じているのでしょうか。
【図6 あなたは、私立の学校についてどのように感じていますか?】
【図7 あなたは、公立の学校についてどのように感じていますか?】
私立校に対して「魅力を感じる」という保護者の割合は、全体の48.7%。一方、公立校に対して「魅力を感じる」という保護者も、全体の45%おり、人気は互角といったところでしょうか。
私立校のメリットとしては、学習環境の充実や教育方針の一貫性が挙げられましたが、学校までの距離が遠かったり、「家庭環境などが似た子どもとばかり接することになる」というデメリットを感じたりする保護者もいます。
一方、公立校は、子どもたちの勉強に対する意識にばらつきがある、教師の異動が多いなどという面はあるものの、「学校が自宅の近くなので、安心」「いろいろな家庭環境の子どもと接する機会がある」「学費が安い分、習い事や通信教育にお金がかけられる」というメリットがあります。
また「どちらともいえない」と回答した保護者からは、「子どもの進路がまだわからないので公立」「大学でやりたいことを見つけてもらいたいから私立」といった意見も寄せられました。
それぞれのメリット・デメリットを十分考慮に入れたうえで、お子さまにとってどちらに進学するのがベストかを考える必要がありそうです。
最後に、国立・公立・私立、それぞれの学校に子どもを通わせている保護者に、私立、公立の魅力をお伺いしました。今後、お子さまの進学先を決定する際の参考にしてください。
★お子さまが私立に通っていて、私立に魅力を感じている保護者の意見
- 学校の方針が決まっていること。中高一貫校については、高校受験がないので、のびのびと過ごせること
- 勉強のカリキュラムがしっかりしていて先生方も熱心。何よりも生徒の実力が伯仲しているから、授業も効率的だと思う
- 先取りで授業をしたり、習熟度別クラスがあったりと授業をいろいろと工夫していると思う
- きめの細かい指導をしてくれる
★お子さまが公立に通っていて、私立に魅力を感じている保護者の意見
- 学習や身だしなみなど、指導方針が徹底されていると思います
- 学習指導要領に縛られず効率的な勉強ができる
- 値段は高いけど、それなりの教育の精神で成り立っているので、方向性が一定している
- 小・中学校では、受験をしようという向上心がある生徒が多い
★お子さまが国立に通っていて公立に魅力を感じている保護者の意見
- 地域に密着している
- 良く知っている地域という安心感があるのと、友達の家が近く、遊びにも行きやすい。家も保護者の顔もわかるので安心
- 学費が安い
- 慣れ親しんだ友達などがいる
★お子さまが私立に通っていて公立に魅力を感じている保護者の意見
- 通学時間が短く、仲の良い友達と一緒に成長できる
- 保護者同士知っているという安心感がある
- いろいろな家庭環境の子がいて、現実を感じやすい
- 小学生のうちは、地域に知り合いが多いほうが防犯上安全だと思う
★お子さまが公立に通っていて公立に魅力を感じている保護者の意見
- なにより経済的に助かる
- いろんな子どもたちがいて、交友関係の築き方の勉強にもなると思う
- 地域に住む大人の力を借りることができるし、同級生の家が近いことで保護者同士のネットワークができやすく安心感がある
- 学費が安いので、教育資金がその他のことに使える(習い事や通信教育など自分が好きなことができやすい)
(まとめ)
「子どもにとってより良い環境で勉強させてあげたい」。今回のアンケートから見えてくるのは、そんな保護者の気持ちです。多くの保護者が、私立校と公立校の違いはもちろん、子どもの通学の便や学校の設備などについても真剣に考えていました。
ただ、進学先を考えるうえで一番大切にしたいのは、やはりお子さま自身の考えです。いくら学習環境を整えても、結局、お子さまのやる気がなければ、良い学習結果には結びつきません。お子さまが将来どんなことをしたいのか、進学先ではどんな生活を送り、どんな勉強をしたいのか……。お子さまとよく話し合ったうえで、保護者もお子さまも納得できる進学先を考えることが重要です。そのためには、学校や進学に関する情報収集も大切ですよね。
Benesse教育情報サイトでは、受験の専門家である森上展安先生が「学校選びのポイント」について連載していますので、参考にしてください。