子どもたちに習い事をさせるかどうかは、保護者にとって大きな問題の一つです。ほかの家庭ではどうなのか、気になるかたも少なくないと思います。子どもを幼稚園に通わせていた家庭と、保育所に通わせていた家庭では、習い事に関して大きな違いがあることが、厚生労働省の「21世紀出生児縦断調査」の結果からわかりました。
同調査は、少子化対策の資料を得るため、2001(平成13)年1月と7月に生まれた子どもとその保護者に対して、毎年1回実施しているものです。2008(平成20)年に実施された第7回調査で、21世紀の最初に生まれた子どもたちは、小学校入学を迎えました。
「習い事」(学習塾を含む)の状況を見ると、入学前に保育所に通っていた子どもの場合、保育所当時に習い事をしていた子どもは42.5%だったのに対して、小学1年生になって習い事をしている子どもは67.5%でした。内訳は、保育所時代から習い事を継続している子どもが38.8%、小学校に入学してから習い事を始めた子どもが28.7%となっています。
一方、幼稚園に通っていた子どもの場合、幼稚園時代に習い事をしていた子どもは70.4%で、小学1年生では83.5%でした。内訳は、幼稚園時代から継続して習い事をしている子どもが66.3%、小学校に入ってから始めた子どもが17.2%です。
つまり、就学前から習い事には幼稚園70.4%、保育所42.5%という大きな差があり、その子どもたちが小学校に入学してからも、幼稚園に通っていた子ども83.5%、保育所に通っていた子ども67.5%と、依然として差が開いているのです。
調査結果は、その理由まで分析していませんが、この大きな違いが生じた理由は何でしょうか。手掛かりになりそうなのは、母親の職業です。過去の調査結果などと比較すると、母親が「専業主婦」である割合は、子どもを保育所に通わせていた家庭で、2006(平成18)年が16.8%、2007(同19)年が15.5%、2008(同20)年が17.1%と、ほぼ一定しています。これに対して、幼稚園に通わせていた家庭は、各72.3%、67.1%、58.9%。子どもが大きくなるにつれてパートや常勤の仕事に就く母親が増えてきたことがうかがえるものの、いずれにせよ、多くが専業主婦であると言えます。
子どもに習い事をさせるのは、経費の負担ばかりでなく、送り迎えなど、サポートにけっこう手間がかかるものです。スポーツの場合は試合の応援、芸術関係ならば発表会などでも、保護者の時間がかなり取られます。母親が常勤などで仕事をしている家庭では、子どもが小さなうちは、習い事のサポートに割ける時間が取れなかったことが、大きな理由ではないでしょうか。
とはいえ、保育所に通っていた子どもの7割近く、幼稚園に通っていた子どもの8割以上が、小学1年生で習い事をしているわけですから、現在の子どもたちはやはり忙しい、と言えるのかもしません。

1958年茨城県生まれ。法政大学法学部卒。
日本教育新聞社に入社、教育行政取材班チーフ、「週刊教育資料」編集部長などを経て、1998年よりフリー。現在、「内外教育」(時事通信社)、「月刊高校教育」(学事出版)など教育雑誌を中心に取材・執筆活動中。
コメントは編集部がルールに基づき確認してから掲載します。
掲載されたコメントは、あくまでも個人の意見や考えを基にしており、内容については編集部では保証できません。
保育園と幼稚園だと母親の就業率について、あまり変わらないことに疑問が生じました。保育園は働くママのためだと思っていたからです。それと習い事は、仕事を持つ母親がいるほうが断然多い気がしますが、そうでもないことがわかりました。また、子供の少子化の原因と言われる問題にもなってはいますが、常勤の仕事に就く母親が増えてきたことがうかがえるものの、いずれにせよ、多くが専業主婦であるのも、気になりました。習い事をさせるのに専業主婦でも経済的余裕があるのでしょうか?少し気になりました。
論点の違いを感じたことですが、小学1年生の保育所に通っていた子どもの7割近く、幼稚園に通っていた子どもの8割以上が、習い事をしているから、現在の子どもたちが安易に忙しいと言えるのではなく、外で遊びにくい現状があるからだと思います。
我が家は上が幼稚園で下が保育園ですが、専業主婦の人の方が習い事をたくさんさせていますよ。平均3つくらいです。お金があるなぁ〜と日々驚いています。
我が家は共働きでも中小企業勤務(夫婦ともに)なので全く余裕はないのですが、保育園の子の方がならいごとをしていないと思います。
斎藤さんがかかれているように、働く時間に割かれて、子どもの習いごとにさける時間がない方が多いように思います。結果にはある意味納得のいく内容だと思いました。
上が小1、下二人が保育園児です。
保育園児で習い事をしている子は確かに少数でした。
フルタイムで働いて余裕のあるご家庭は忙しく、送迎などする時間も、5時に仕事が終わった後お迎えし、ご飯を食べさせ…などとても平日には無理だそうです。かといって、週末は平日にたまった家事をこなしていっぱいいっぱいといった様子。
パートタイムだと、習い事の費用をねん出するのが厳しいです。
専業主婦の方たちでも、そういった余裕があることにすごくびっくりしました。
不況といっても、子供にかける費用全力で捻出するということでしょうか?
子供手当が出たら、習い事を増やしてあげたいな〜とは思っています。
上の子が小1、下の子が年中で幼稚園に行かせています。上の子が4歳まで、下の子が2歳まで公立保育園に行かせていたので、保育園のママ友も多いですが、やはりフルタイムで働いているママは時間がないのか、習い事は土日で…という方が多いようです。
近所でこれ!といった習い事が無かった場合、送迎が関係してくるので平日は厳しいですよね。今はサッカーやらピアノで送迎が必須だし、母親のやる気も関係してくるなぁと思います。
この記事を見たとき単純に、幼稚園の母親は専業主婦で、専業主婦でいられる家庭は夫の稼ぎが良いからで、それは夫が高学歴で給料のいい会社で働いているからで、だから子どもにも教育熱心だから、と思ってしまいました。この予想もあってる気がしますが・・・。
幼稚園・保育園よりも、学童保育の家庭の習い事はどうなのか気になりました。
息子の幼稚園の頃を思い出すと・・・息子は普段は幼稚園・長期休みは保育所でした。
私は働いているので、幼稚園は延長保育を利用していたのですが
習い事を2つしていました。迎えに行って帰宅して一息ついて近所の習い事だったので
息子は一人で行って迎えにだけ行く感じでしたが・・・
ただ、習い事先でも保育所ママも幼稚園ママも同じぐらいの割合でしたね。
保育所ママは車でお迎えに行って、そのまま習い事へって方が多かったです。
入学後にママ友と話して感じたのは、保育所ママは土日の習い事で運動系が多い。
幼稚園ママは平日や幼稚園がやっている習い事で勉強系の習い事が多いと感じました。