続いて、男性の積極的な育児参加についてどう思うかを伺いました。
【図4 男性が育児に積極的なことについて、あなたはどう思いますか?】

「男性が育児に積極的なのは良いことである」という保護者が9割を超えて、圧倒的。ほとんどの保護者が、男性の積極的な育児参加を歓迎していることがわかります。その理由として以下のような声が寄せられています。
☆男性の積極的な育児参加に賛成の声
【女性】
●母親にばかり負担があるのはおかしいと思うから
●少しでも手伝ってくれると、わたしの気持ちはすごく楽になります
●うちの子は2人とも男子なので、成長するにつれて、母親のわたしにはわからないこと、してあげられないことがいろいろ出てくるはずなので
●子どもが思春期の難しい時期になっても、無理なく接するためには、普段から一緒に遊んだり、いろいろ話し合ったりすることが大切だと思います
●うちの子どもは今思春期ですが、「ずっと仕事で家族にかかわらなかったのに、今さら何?」みたいな態度で、父親と距離を置くようになってしまいました
【男性】
●厳しさ、強さなど、父親が教えたほうが良いこともあると思うから
●子育てにも、男性のほうが得意な分野、女性のほうが得意な分野があります。それぞれが得意分野で分担すると良いと思います
目立ったのは、育児のすべてをパートナーに任せるのではなく、「役割を分担したい」という声です。女性の保護者からは、「もっと早くイクメン・ブームがくればよかったのに」「夫をイクメンに変身させたい」など、あまり育児をしないパートナーに対する不満も聞かれました。
もっとも、ご家庭によっては、現実的に男性が仕事と育児を両立するには困難な面もあります。「男性の積極的な育児参加は、良いとも悪いともどちらとも言えない」「良くないことである」という保護者が理由として挙げるのも、その点でした。「同僚の男性が、「パートナーがPTA総会に出るので、今日は自分が子どもの夕飯をつくらないといけない」と言って早退した時は、「そんな理由で会社を早退するの?」と、正直、少しあきれました」(女性)、「育児についての方針・考え方が夫婦で一致していれば、男性は仕事一筋で構わないと思います」(男性)といった声も寄せられています。
夫婦そろって育児をするうえで重要な意味を持つ制度、育児休暇。この制度についても、さまざまな意見が寄せられました。ご紹介します。
☆育児休暇についての意見
【女性】
●男性の育児参加のためには、まず、育児休暇など、職場での環境を整える必要があると思います
●某メーカー勤務の弟は、人事部にかけあい、無給という条件でどうにか1か月育児休暇を取りました。その会社で育児休暇を取った男性は弟が初めてで、3年経った今も、唯一の例だそうです。旧態依然とした会社ではまだまだ難しいのかもしれません
●男性が育児休暇を取るのには賛成ですが、子どもの世話を男性一人に任せるのは危険な気もします。奥さんの職場復帰後に育児休暇を取った知人の男性は、「まだ歩けないから心配ない」と、赤ちゃんを家に残して外出することもあったそうです。聞いて恐ろしくなりました
【男性】
●企業の理解が進み、同僚が協力してくれるような環境になれば、育児休暇もスムーズに取れるようになり、仕事と育児を両立できる可能性も高まると思います
●男性の育児参加が進めば、自然ともっと育児休暇を取りやすい社会になるはず。そういう社会にしていきたい
育児休暇についてもっと理解が得られる社会を求める声が多く寄せられました。逆に言えば、現実の社会は、まだまだ仕事と育児を両立しづらい環境だということになりますね。
では、男性が参加したほうが良いのは、育児のどんな場面でしょうか。最後に、それを伺いました。
【図5 男性が育児に積極的に参加する場面について、どんな場面で主に参加すると良いと思いますか?(複数回答・全体)】

【図6 (横軸)男性が育児に積極的に参加する場面について、どんな場面で主に参加すると良いと思いますか? あてはまると思うものをすべてお選びください。(複数回答・男女別)】

「男性に参加してほしい育児の場面」として最も多く挙がったのは、「一緒に遊ぶ」。続いて、「スポーツを一緒にする・教える」「レジャーに連れ出す」「お風呂に入れる」となっています。体を動かしたり、外出したりする場面での参加を求める声が多いことがわかります。
男女別に見ても、この傾向は変わりませんでした。
(まとめ)
ほとんどの保護者が男性の育児参加に賛成していました。ところが、実際にパートナーあるいは自分が「イクメンである」と感じているのは、全体の5割弱にとどまっています。
その理由のひとつとして、男性保護者の子育てに対する興味や意欲、家事全般へのかかわり方に、ばらつきがあることがあるようです。女性保護者からの不満にも、「遊びやゲームなど、自分も楽しめる場面でしか育児に参加しない」といった声が少なくありませんでした。もちろん、「遊び」は、男性保護者に参加してほしい育児場面の第1位ではあったものの、「遊ぶだけ」ではなく、「遊び」をきっかけにほかの場面にも参加してほしいと思う女性保護者も多いのではないでしょうか。
もうひとつには、育児と仕事の両立が難しいという現実があるようです。少なからぬ男性保護者が、「育児に参加しようという気持ちはあるものの、育児休暇はなかなか取れない」といった声を寄せています。仕事を持つ人でも無理なく育児に参加できるよう、社会に呼びかけていきたいですね。
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パチンコや自分なりの楽しみに進むのはやめることもまた現代社会の要請と思います。