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第5回
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この時代の「いい学校」選び
堀口雅子
4歳から18歳まで、5人の子どもの育児をしながら、いい学校について考える機会は多い。実は、この4年間、毎年我が子たちの受験が続く。
中学校選びで大切にしたい視点は、私の場合2つ。「その子自身と学校との相性」「教師たちの情熱」。
中学校選びは、何もわからない6歳児を入学させることとは違い、子どもの意見も尊重できたほうがベターだ。中高一貫校はロングスパンだが、子どもが「自分で選んだ」という感覚がないと高校からまた外部受験すると言いだすこともある。思春期の人間関係は卒業後も続く。情熱的に生きる教師の姿は社会の先輩として大事な手本だ。家族ぐるみの相性も大事だから、どんな家族と出会えそうか、説明会でアンテナがくるくる回りそうな学校は親もうれしい。
公立校、私立校の選択肢に迷う昨今だが、公立校のなかでも指定校学区が広くなり、比較できるのはうれしい。とにかく人まかせにしないでたくさん見学することが大事だ。ふに落ちる雰囲気を校舎や教師たちから感じよう。
いい学校かそうではないかは、子ども自身が決めるものだが、学力向上の工夫は親がチェック。英語の時間数が多い学校は頼もしい。精神面も授業でケアする中高一貫校は増えている。「キレる」などの言葉が生まれたときから、従来の道徳の授業ではなくなった。自制心が育つように「セルフサイエンス」という授業が毎週あったり、毎年EQ診断をおこなう学校もある。心を育むカリキュラムが豊かだと、学力も伸びやかに発揮され、親としてはありがたい。
最近は、少子化のため、卒業式に一人ひとりが卒業の言葉を言う時間がたっぷり与えられる。それが、どのようなせりふになるか。ここで学んでよかったと、子どもが心から愛せる学校を、親が必死になって探す。はじめから愛せるモノ選びではなく、通いながら愛していく、学校。
親子で愛せそうな学校を、全身のセンサーを使って探そう。
探すだけ探し、「ここだ!」という学校が、いい学校にならないはずない。決めたら愛していく。いい学校かどうかは箱ではなく、通う側の感じ方なのだから。
※EQ … Emotional Intelligence Quotient:心の知能指数
次回は、産婦人科医 堀口雅子さんが考える「いい学校」です。