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誰でも簡単!なわとび(縄跳び)上達のコツ

体育の授業では定番のなわとび(縄跳び)。「リズムやバランスなどスポーツの基礎になる部分が鍛えられる」なわとび。深代先生に「なわとびが上達するコツ」を教えていただきました。
なわとび(縄跳び)には二重とびや、あやとび、交差とびなど、難しい技もありますが、練習の仕方でコツをつかめば、なわとび(縄跳び)は誰でも上手にできるようになります。

【ダイジェスト】

<1>前回し飛びの練習

なわとび(縄跳び)の基本である前回し飛びは、地面から力をもらい、まっすぐに飛ぶことから始めます。ジャンプと縄を回すタイミングを合わせて、親指を使って縄を回すのがコツです。

1.なわとび(縄跳び)が上達するコツ

スポーツバイオメカニクスの専門家である深代千之先生によると、なわとび(縄跳び)はリズムバランスなど、様々なスポーツの基礎になる。

2.前回しとびドリル1~その場でジャンプする

なわとび(縄跳び)に苦手な子によくあるのが、膝を大きく曲げてジャンプすること。初めは縄を使わずに、膝をあまり曲げず、その場でジャンプする練習を。

3.前回しとびドリル2~1回ずつ回して跳ぶ

1回ずつ回して、ジャンプとなわを回すタイミングを覚える。すぐに連続して跳ぼうとせずに、ジャンプと同時に縄を回して、少しずつジャンプと縄を回すタイミングを合わせる。

4.前回しとびドリル3~片手でなわを持って跳ぶ

片手になわを持って、回しながらジャンプをし、連続ジャンプのリズムを覚える。なわが地面に当たる時に、一緒にジャンプする。

5.前回しとびドリル4~連続して跳ぶ

両手でなわを持って、連続してジャンプする練習。なわの回転とジャンプのタイミングがずれないように注意。膝が後ろに曲がらないように、身体をまっすぐ跳ぶこと。

<2>二重とびの練習

なわとび(縄跳び)なしに、高く真上にジャンプし、その場で拍手をする練習から。考え方の基本は前回し飛びと同じです。コツをつかめば、連続二重とびも簡単にできます。

1.二重とびドリル1~その場で高くジャンプする

憧れの二重跳びだが、前回し跳びのコツとさほど変わらない。膝が後ろに曲がらないように、身体をまっすぐ高く跳ぶことがポイント。最初はなわを使わず高く跳び、滞空時間を延ばす練習を。

2.二重とびドリル2~(1・2・3)のタイミングで2回回す

口で「1・2・3」と言いながら、その場でなるべく高く跳び、早くなわを回すようにする。また回す時は親指で円を描くように手首で回す。

3.二重とびドリル3~連続して跳ぶ

考え方の基本は前回し跳びと同じ。膝を曲げず、身体をまっすぐに、足をそろえてつま先でジャンプし、高く跳んだ瞬間に素早くなわを回す。

<3>あやとびのポイント

まっすぐにとび、なわとび(縄跳び)のなわが頭の上を越えた瞬間に、腕を交差させます。コツはなわとび(縄跳び)のなわを回すタイミングと、なわを腰のあたりで回すことがポイントです。

<4>交差とびのポイント

一見難しそうな交差とびですが、なわとび(縄跳び)の基本やコツはすべて同じ。特に手首をうまくつかい、手を腰のあたりで回すのが、なわとび(縄跳び)上級者の憧れ・交差とびのコツです。

プロフィール

深代千之

東京大学大学院 総合文化研究科 教授
(社)日本体育学会理事、日本バイオメカニクス学会理事長、日本陸上競技連盟元科学委員。
トップアスリートの動作分析から子どもの発達段階にあった運動能力開発法まで幅広く研究。
文部科学省の冊子や保健体育教科書の作成にも関わる。
*主な著書:「運動会で1番になる方法」「運脳神経のつくり方」など