二瓶 健次 先生

総合監修:二瓶 健次 先生

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病気と予防アドバイス - 呼吸器の病気・風邪

鼻水0歳6ヵ月
寄せられたご相談

鼻水が約1ヵ月続いており鼻風邪と言われました。耳鼻科で鼻水の吸引をしてもらおうかと思いますが、一時的なことですか?

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鼻水が約1ヵ月ほど続いています。一度病院へ行ったら熱も少しあるということで鼻風邪ということでした。薬を飲みましたが、鼻水は一向によくならず、寝るときにとても苦しそうです。耳鼻科に行って鼻水の吸引をしてもらおうかとは思いますが、結局一時的なことなのでしょうか? 私も夫もダストアレルギーがあり鼻が弱いので、息子もアレルギーだとは思うのですが。

先生からのアドバイス
土橋 信明 先生

赤ちゃんの鼻症状は、長引くことも多く、耳鼻科だけでなく、ご家庭でもできるだけ吸引してあげてください。

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6ヵ月の赤ちゃんであれば、まだアレルギーが現在の鼻症状の原因となっている可能性は低く、病院で診断された鼻風邪の症状が長引いている状態が考えられます。ただし、ご両親がアレルギー体質とのことですので、将来的にはアレルギー性鼻炎を発症する可能性もあります。
もともと乳幼児の上気道(空気の通り道)は狭く空間に余裕がありませんので、ちょっとした炎症による粘膜のはれや鼻汁の存在で、空気の通り道がふさがれて、呼吸が苦しくなる可能性があります。さらに、小さなお子さんですと、たまった鼻汁を自分で鼻をかんで出すことができませんので、鼻の奥にたまってしまい、炎症が長引く傾向もあります。
また、保育園等で小さなお子さんが集団で生活している場合には、周囲の園児と互いに風邪をうつし合って、いつまでも鼻症状が続いたり、急性中耳炎を繰り返したりすることも少なくありません。
鼻水を抑える薬の内服や、耳鼻科で鼻を吸引してもらう処置はもちろん有用ですが、ご自宅でも、市販の吸引器等を使用したり、保護者のかたがたまった鼻汁を吸い取ってあげる(赤ちゃんの顔か頭を軽く押さえながら直接赤ちゃんの鼻に口をつけて吸い取ります)ことで、お子さんの症状も楽になり、治癒までの期間を短縮できるものと考えられます。

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プロフィール


二瓶健次

東北大学医学部卒業。東京大学小児科、自治医科大学小児科を経て、 1979年から2001年まで国立小児病院神経科医長、 2001年から2004年まで国立成育医療センター神経内科医長 、2006年から、東京西徳洲会病院小児センター神経・発達部勤務。 小児神経学、発達神経学が専門。

プロフィール


土橋信明

慶應義塾大学卒業後耳鼻咽喉科専修医研修を経て、1991年より国立小児病院、 2002年より国立成育医療センター耳鼻咽喉科医長として勤務。 2003年9月より神谷町耳鼻咽喉科院長、現在に至る。小児耳鼻咽喉科、神経耳科が専門。