今年は親子で年賀状づくり~手作りアイディアから送り方まで~

2012年12月1日更新

みなさん、年賀状の準備は始めていますか?
年賀状を書くときは、相手のことを思い浮かべたり
新年への期待をふくらませたりと、本来はとても楽しいもの。
時間に追われず、親子でゆっくり1年を振り返りながら準備したいですよね。
思い立ったときが始めどき! まずは情報チェックからスタートです!

知っておきたい年賀状のこと

年賀状の雑学

当たり前のように出している年賀状。はじまりは? 干支の由来は?

年賀状のはじまり

正月のはじめに挨拶まわりをするという風習は平安の昔からありました。
特に上司や父母などお世話になった人や目上の人のもとへ足を運び、「昨年はお世話になりました。本年もどうぞよろしく」という主旨は今と変わらないようです。
江戸時代には、裕福な武士や商人が、挨拶に行けないような遠くに住む人にも飛脚を使って書状を届けたというので、これが年賀状のはじまりのようです。
一般に広まったのは明治以降。郵便制度が導入され、1873年(明治6 年)に初めての郵便はがきが発行されて、年始の挨拶に使われるようになりました。
その後、1906年(明治39年)からは12月に投函された年賀状が元日に配達されるという仕組みができました。さらに1949年(昭和24年)にお年玉つき年賀はがきが発売されると、爆発的に広まります。
本来は出向いて伝える挨拶の代わりだと思うと、少しあらたまった文面も納得ですね。

日本と世界の年賀状

日本では一般的な年賀状。中国や韓国、台湾などでも年賀状(グリーティングカード)を送る習慣はありますが、ごく親しい相手に限られることが多いようです。また、ヨーロッパやアメリカ、南米など、キリスト教圏では、1月1日に改めて挨拶状を送る習慣はなく、クリスマスのお祝いとともに新年の挨拶をするのが一般的です。

プラス20円で世界にも

世界各国で暮らしている日本の人にも20円分の切手を足せば年賀状を送ることができます。日本のように元日に届けることは難しいようですが、多少日にちがずれても日本からの年賀状はうれしいものではないでしょうか。事前に配達日数の目安を確認しておくと安心です。

干支のはなし

来年の干支は巳=ヘビです。干支の由来と、有名なお話をご紹介します。

干支の由来

十二支の発祥の地は中国で、年、月、時刻、方角を表すのに使われ、日本や韓国に伝わりました。丑三つ時、正午などからわかるように日本でも昔は時間や方角を十二支で表していましたが、今は年を表す習慣だけが定着しています。また、ベトナムやタイ王国、モンゴルの、アジア圏やヨーロッパの一部でも十二支を使う国がありますが、羊がやぎに、いのししが豚、虎が猫や彪(ひょう)になるなど国によって動物が少しずつ違っています。

干支にまつわる有名なものがたり

お釈迦様が、あるとき動物たちに言いました。
「元日の朝、一番最初に挨拶に来た者から順番に十二番目までの動物をそれぞれ一年ずつ大将にする」みんな大将になりたくてはりきりました。ところが猫が約束の日にちを忘れてねずみにたずねると、ねずみは一日遅く伝えて猫をだましてしまいます。
さらにねずみは、足が遅いからと夜のうちから歩き始めた牛を見つけてちゃっかり背中に乗っかって、牛が到着した途端に鼻先に飛び降りて一番に。
そんなわけで牛は二番目。後ろからとら、うさぎ、龍、蛇、馬、羊と続きます。仲の悪い猿と犬の間には鶏が入って仲裁しながらやってきて、最後にいのししが到着。
翌日、だまされたと気づいた猫はねずみに腹をたてて、それで今でも猫はねずみを追いかけているのだそうです。

手作り年賀状のヒント

手作りアイディア

子どもの手がかかっている年賀状はオリジナル感たっぷりで成長も伝わります。おすすめのアイディアをご紹介します。
※彫刻刀やはさみなどは大人が管理し、子どもの手の届く場所に放置しないでください。

子どもの絵をスタンプにする

(1)
スタンプにしたい絵にトレーシングペーパーなどを載せて濃いめの鉛筆で透けた絵をなぞります。鉛筆で書いた面を消しゴムに当てて、上からこすって絵を写します。彫刻刀でていねいに彫ります。

(2)
子どもに直接消しゴムに絵を描いてもらいます。その線を彫刻刀で掘り出します。絵が逆さになってしまうので、雰囲気重視の低年齢のお子さん向けです。

(3)
発砲スチロールの食品トレーなどにボールペンで子どもに絵を描いてもらいます。筆圧が弱くて凹みが小さいときは線が太くなるように、深く、強くなぞります。線が白く浮き出る逆スタンプができあがります。

(4)
裏技:子どもの絵をスタンプにしてくれるネットサービスを利用して。

なぞり書きで挨拶

なぞり書きができるようになったら、大人がうっすらと文字を書いた上から子どもになぞらせて。ガタガタしても一生懸命書いた味わいが出ます。

子どもの絵をそのまま

気に入った子どもの絵をスキャンして、プリンタで印刷。赤で「謹賀新年」「賀正」などの大きめのスタンプを押すと、印象が引き締まります。スキャナがないときはカラーコピーして貼ってもOK。

特別な人には手書きで

おじいちゃん、おばあちゃんなど子どもの成長を楽しみにしてくれている人には、年賀はがきに子どもが絵や字をかいて送るのもいいですね。赤の年賀用スタンプを押すと、雰囲気が出て引き締まります。

子どもの絵をシールにする

子どもの絵を何点かスキャンして、小さめにシール用紙に印刷。大人がはさみで小さく切りわけて、子どもがはがきにペタペタ貼ります。シール遊び感覚で貼ってもらいましょう。

子どものぬりえを切り貼りする

好きな絵でぬりえをしたら、大人がまわりを切り取って。はがきに合うサイズのぬりえを用意するのがポイント。気に入ったぬりえをスキャン、プリントしても。ひと言メッセージと年賀スタンプで年賀状らしさを出して。

押さえておきたいマナーとルール

私製ハガキの送り方や使ってはいけない言葉などはこちらをチェック!
http://benesse.jp/contents/feature/101201.shtml

わが家の年賀状体験談

うちのアイディア年賀状

大人がちょっと頑張る年賀状のアイディアです!

写真にふきだしをつけて(papikoさん)

プリントした写真に紙を切って作ったふきだしを貼り付けてスキャン(データを加工するような専門的なソフトは使えないのでアナログで…)。ふきだしにひと言手書きしました。送る相手によってコメントが変えられるので使いやすい!

絵本の表紙を並べて(メルさん)

子どものお気に入りの絵本の表紙をいくつかスキャンして組合せたら、なんだか素敵な絵はがき風になりました。成長の記録にもなるし、続けたいなと思っています。

あえて撮影する家族写真(ぶいすりーさん)

年賀状は近況報告も兼ねての家族写真。でも家族の写真って、誰か一人が撮影しなくてはいけないことが多くて、意外と全員集合のものが少ないんですよね。そこでわが家は毎年11月中に、そろって写真を撮ることにしています。といってもタイマーを使ってマイカメラですが。おかげで一年に一枚は集合写真が残せます!

新年の抱負を公表します(ことことmamさん)

うちの年賀状には毎年家族の新年の抱負を入れています。子どもの抱負は親が想像して。ほとんど七夕の短冊状態ですが(笑)。家族それぞれがハマっているものや気にしていることが一番伝わるかなと思うし、翌年見ると自分たちでも「あぁ、昨年そんなこと思ってたんだ」と楽しいですよ。

こんなところに気をつけています!

年賀状の出し方や相手に応じた気配りなどを聞きました。

出していない相手からの年賀状には(りゅーまママさん)

帰省から戻るのが遅いので、自宅に届いている年賀状の中に出していない人のものがあると焦りました。でも毎年のことなので、今は慣れて、出発前に帰宅後に送る分の年賀状を用意しておきます。「帰省しており本日戻りました」とひと言書き添えます。

7日過ぎたら寒中見舞い(ひいらぎさん)

以前夫の実家で小正月の15日までは松の内だから年賀状を出してよいと言われたのですが、仕事も学校もはじまっているし違和感があって調べたら今は1月7日までを松の内とする地域が多いよう。それで、私は到着が7日を過ぎそうなときは寒中見舞いを出すことにしました。と言っても、「謹賀新年」を「寒中見舞い」に変えてプリントするだけですが…。

相手によって3種類作成(まめままさん)

親戚やママ友には子どもの写真入りが一番喜ばれるのですが、子どものいない友人や夫の職場ではひかれてしまうことも。迷って昨年は「子どもも含めた知り合い用=家族写真」「子どものいない友人用=自分で撮影した風景写真」「仕事関係の知人=ネットで見つけたフォーマット」の3タイプ作りました。プリントのとき少し面倒だけど気を遣わないのでかえって楽でした。

シール台紙が活躍!(デジこさん)

子どもを大きく見せつつまじめに、とか、ちょっとふざけた家族の写真で、とか、家族写真は控えめにとか、子どもの写真はNGとか…、相手によってビミョーに差があるのが悩ましい。それで、いろいろな写真をたくさんシール台紙にプリントして、出す人に合った写真を選んで貼ってひと言書きそえるという方法。写真は大小作って組み合わせると楽しいですよ♪

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