つまずく前に好きになる 算数編

真面目すぎて落ち込みやすい心配性ママさんイメージイラスト01

真面目すぎて落ち込みやすい
心配性ママさん

算数は自分も苦手な文系おっとりママさんイメージイラスト01

算数は自分も苦手な
文系おっとりママさん

算数はスピードが命のテキパキママさんイメージイラスト01

算数はスピードが命の
テキパキママさん

「算数なんて大キライ!」。
お子さんから、そんな言葉を言われてしまい、
何をどうしたらいいかわからず、困っているお母さんは多いようです。
今回は、そんなお母さんたちに集まっていただき、
「ぼくも算数が苦手だった」と話す、
数学者の芳沢光雄先生に相談に乗っていただきました。

お話を聞いた先生
芳沢光雄先生

もくじ

  • 1 キライな算数をスキになることは可能?
  • 2 数が言えること、数を数えることは、ちがう
  • 3 算数は計算以外の力も育てる
  • 4 計算は「正確に早く」そして「見直す」

1 キライな算数をスキになることは可能?

この前、うちの子に好きな教科をきいてみたら、算数だけ入っていなくて。

算数が苦手なお子さまのイメージイラスト

うちは、曜日ごとに家で勉強する科目を決めているのだけれど、
算数の曜日は、明らかにつまらなさそうな顔しているわ。

うちもこの前、計算練習をさせていたら、
「算数はキライ」と言い出して…。

お母さんたち、そんな深刻な顔をしなくても大丈夫。ちょっと思い出してみてください。子どものころは嫌いで食べられなかったものが、何かをきっかけに食べられるようになった経験、ないですか?

トマトかしら。子どものころに大きらいだったけど、今は大好き(笑)。きっかけは忘れちゃったけど。

実は、算数も同じなんです。

「算数はつまらない」と思っている子が、「算数はおもしろい」と思うようになるんでしょうか。

「大きらい」が「大好き」になるのでしょうか…。

なります!きっかけ次第で「嫌い」は「好き」に変わるし、「好き」は「得意」につながるんです。僕だって、算数が苦手だったんです。それが今は、数学が楽しくて仕方がない!

2 数が言えること、数を数えることは、ちがう

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