【中学生自由研究テーマNo.73】

ヒトの体の順応性を調べよう

私たちが「熱い」「冷たい」と感じる温度は何度なのだろう。それはどのように決まるのだろうか。実験で確かめてみよう。

ヒトの体の順応性を調べよう
対象学年
制作日数
カテゴリ

用意するもの

  • 湯(40度くらいの温度)
  • 水(水道水)
  • 氷水
  • 大きめのボウル
  • 時計、またはストップウオッチ(時間を計るため)
  • 温度計

実験の進め方

  1. 1

    手を氷水に入れて感覚の変化を記録する。
    (例)
    入れた直後…手の表面が冷たく感じた
    ○秒後(○分後)…手の表面に痛いような刺激を感じた
    ○分後…手全体がとても冷たくかじかんだ
    ★手がかじかんできたら氷水から出してタオルでふいて温めよう。氷水に長くつけすぎないようにしよう。

  2. 2

    40度の湯に手を入れて、同じように感覚の変化を記録する。手の内側まで温まったら、さらに1分ほど手を入れて変化があるかを確かめよう。

  3. 3

    ②よりぬるい湯(30度くらい)を用意する。片方の手を熱めの湯に入れてしばらく温め、両手を同時にぬるい湯に入れて感じ方を比べる。

  4. 4

    熱い湯と氷水、水道水を用意する。右手を熱い湯に入れ、左手を氷水に入れて1分待ち、両手を同時に水道水に入れて、右手と左手の感じ方の違いを比べる。

まとめ方・提出の工夫

  • 実験の結果をまとめて、気付いたことや考えたことを書こう。
  • 手の甲と手のひらで、温度の感じ方にどのような差があっただろう。同じ温度にふれても感じ方が違ったり、時間とともに感じ方が変わる理由を考えてみよう。
  • 体温と同じ温度の湯に手を入れて、どう感じるか確かめよう。手を入れて熱くも冷たくも感じない温度は何度なのか、調べてみよう。

まとめる時に便利な
テンプレートはこちら

発展のヒント

  • 皮膚(ひふ)の温かさや冷たさを感じる部分を「温点・冷点」というよ。言葉の意味を調べてみよう。
  • サウナが好きな人は、暑いサウナ室から出てすぐに水風呂に入るね。水風呂に入った時の感覚はどんな感じだろう。周りにサウナが好きな大人がいたら、聞いてみよう。
  • 「熱中症」は体の内側が高温になって、体内の熱を放出できなくなった状態だよ。効率的に体温を下げる方法やその理由を調べてみよう。
    (例)
    霧吹き(きりふき)で全身に水をかける
    太い血管が通っているところに保冷剤などを当てる

キーワードを調べよう

  • 「皮膚の温点・冷点」

監修:白數哲久(昭和女子大学准教授)

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