【小学生自由研究テーマNo.69】

お酢(す)で液体電池を作ろう!

世界初の電池は硫酸(りゅうさん)や塩水を使ったもので、ボルタという人が発明したよ。
この「ボルタ電池」をお酢を使って再現してみよう。

お酢(す)で液体電池を作ろう!
対象学年
制作日数
カテゴリ

用意するもの

  • お酢(食酢)
  • ガラスのコップまたはビン 5個
    ★形や大きさはちがっていてもよいけれど、大きいとお酢がたくさん必要になるのでなるべく小さめのものを用意しよう。
  • 銅線(直径 0.5mm、40cm を 5本)
  • アルミはく(10cm×3cm を 5本)
  • 導線 6本(なるべくみのむしクリップつきのものがよい)
  • 金属せいの目玉クリップ(小)12個
  • わりばし 5本
  • LED(1.5〜2V 用)または実験用電子オルゴール
    ★この実験でできる液体電池は電圧が低いので、LED やオルゴールの動作電圧をチェックしよう。

実験の進め方

  1. 1

    銅線を 40cm の長さに切る。10cm くらい残してボールペンの先などに巻きつけて、コイル状にする。

  2. 2

    アルミはくを3mm の細長い帯になるようにたたむ。片方の先を巻く。同じものを 5本作る。

  3. 3

    導線の両はしそれぞれ目玉クリップにつける。同じものを 6本作る。

    ★導線にクリップがついていないときは、皮まくを 2cm くらいはがしてクリップのあなに巻きつけよう。周囲の皮まくだけを切るように少しずつはさみでキズを付けてからゆっくり引きぬくといいよ。中の線を切らないように気を付けよう。

  4. 4

    わりばしをコップの直径よりも少し長く切り、銅線とアルミはくを巻き付ける。

  5. 5

    銅線とアルミはくをそれぞれクリップでとめる。銅線(+極)とアルミはく(−極)を導線でつなげていく。最後は LED につなぐ。

    ★LED は脚(あし)の長い方が+極、短い方が−極だよ。

  6. 6

    コップに銅線とアルミはくのついたわりばしをのせて、お酢を注ぐ。

うまくいかないときは、
ここをチェック

  • クリップ同士がくっついていないか、アルミはくや銅線がしっかりクリップにふれているかを確認しよう。
    LED が正常に点灯するか、乾電池やボタン電池で確認してみよう。
    ★実験の後のお酢にはアルミがとけているので、口に入れたり料理に使ったりしない。

まとめ方・提出の工夫

  • 実験の方法を紹介しよう。難しかったこと、工夫したことを書こう。
  • 実験を通して気が付いたこと、考えたことを自由に書こう。
  • お酢のように電気を流す性質をもつ液体を「電解質溶液(でんかいしつようえき)」というよ。言葉について調べてみよう。

まとめる時に便利な
テンプレートはこちら

発展のヒント

  • 電流計があったら、LED のかわりに取り付けて電流を測ってみよう。
    ★電流計は電池や電源に直接つないではいけない。
  • LED をもっと強く光らせたいと思ったら、どんなことが考えられるかな? コップの数をふやすとどうなるだろう? アルミはくや銅線の長さを長くしたら? 実験して比べてみよう。

まとめに役立つ豆知識

  • お酢を入れる前(空気中)では電気がつかなかったのに、すべてのコップにお酢を入れると電気がつくのは、お酢が銅線とアルミはくからそれぞれ+イオン、−イオンを引き出してエネルギーを発生させるからだよ。

監修:白數哲久(昭和女子大学准教授)

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