高校受験のための勉強を始めるのはいつから? それを決めるポイントは?

中学生のお子さまをお持ちの保護者にとって、心配事のひとつが高校受験です。「第一志望校に合格するにはいつから受験勉強を始めたらいいのかしら?」と気が気じゃない保護者も多いですよね。「中3から始めては手遅れ? でも、中1からじゃ早すぎる?」と悩みは尽きないものです。
もちろん今の実力と志望校の入学ラインの差などによってさまざまですが、何を基準にして始めたらいいのか、そのポイントをお教えしましょう。

本人がどの高校に入りたいのかで、開始時期が違う

受験勉強をいつから始めるのかはもちろん人それぞれで違います。そこでまずはお子さまの気持ちや学力など、今の状況を理解することが大切です。

まず知るべきなのは、お子さまが高校受験についてどう考えているかです。「絶対入りたい高校があるから、受験勉強をがんばる」と思っているのか、「今の学力で入れる高校に入学する」「もうワンランク上の高校を狙ってみたい」のか、お子さまと高校受験についてしっかり話し合ってみましょう。

もちろん絶対に入りたい高校があって、しかも努力が必要であれば早くから受験勉強を始めなければいけませんし、今の学力で入れる学校でいいというのであれば、それほど無理な受験勉強は必要ありません。家族でしっかり話し合い、高校受験に対する本人の気持ちを共有しておきましょう。

部活動への思い入れも、受験勉強の開始時期を左右する

またもうひとつの要素として部活動があります。部活動をしているかどうかによっても受験勉強の開始時期はいろいろ違ってくるのです。

例えば体育会系の部活に入っていて、県大会への出場も見込まれている、という場合であれば、本格的な受験勉強はその大会が終わるまでできないでしょう。文化系の部活でも、吹奏楽部などコンクールに出場している場合は同様です。

一方、部活にそれほど打ち込んでいない、あるいは大会やコンクールなどのない部活に入部しているということであれば、受験勉強に影響することは大きくなさそうです。 こうしたお子さまが置かれている状況を把握することで、いつ始めたらいいのか自然と見えてくるはずです。

受験勉強を有利に進めるために、次のテストに全力を

公立高校の一般入試の範囲は、中1から中3までの非常に広い範囲ですが、中1から受験勉強を始めたとしても、どこかで間延びしてしまうものです。それならば集中的にやる方が、理解度が上がるのは間違いありません。
ただし短期的にがんばったからと言って急激に理解度が増すものでもありません。コツコツとふだんから積み重ねていったからこそ理解度が増すものなのです。

ですから"次の期末テストや中間テストに全力を注ぐ"という姿勢を1年生や2年生のときからもつことが重要です。これが苦手教科、苦手単元を少なくすることにつながり、その結果、受験勉強を楽にするのです。

また、公立高校の場合、入試の点数と内申点(通知表の成績)とを合わせて合否の判断をするケースがほとんどです。ですから入試を有利に進めるためにも常に『次のテストで全力を尽くすこと』が重要なのです。もちろん内申点が上がることで狙える学校も増えてきますし、合格する確率も高くなるのです。

もちろん中学校生活は高校受験のためだけのものではありませんが、学校は休まない、提出物は必ず出す、係や委員を積極的に引き受けるなど、生活態度に気をつけることも必要です。ふだんの生活が内申点に影響することを知らないお子さまもいらっしゃいますので、早い段階から話し合う機会を設けましょう。

勉強できる環境をつくるのは保護者の役目

ここまで「受験勉強をいつ始めたらいいのか」という話をしましたが、最も重要なのはお子さまのモチベーションです。「いつから」と決めても、机に向かって勉強するという習慣がついていなくては意味がありませんよね。

そのため日頃から机に向かって勉強するという習慣を身につけておきましょう。これは小学生の頃からがベストですが、もちろん中学生になってからでも習慣化することが可能です。こうした下地があってこそ、目標を叶えるための長期間にもおよぶ受験勉強に取り組めるのです。
「勉強をしなさい」と言われる前に勉強できる環境をととのえるのは保護者の役目ということをお忘れなく。

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