小学校卒業後のランドセル、どうしてる?

お子さまが小学校6年間を共に過ごしてきたランドセル。役目を果たした卒業後はもう使われない存在ですが、「思い出が詰まって捨てられない」、「まだまだきれいだから眠らせておくのはもったいない」といった声も多く、その処分や活用法に頭を悩ませるようです。皆さんは卒業後のランドセルをどうしているのでしょうか? 調査してみました。

それぞれに思い入れがあり、大切に使われているランドセル

そもそも、ランドセルは学校方針や諸事情により必ず誰もが使うというわけではありません。今回のアンケートによると、97%のお子さまが使用していました。

ランドセルを長年使い続けたお子さまは、使い終わったランドセルをどのように思っているのでしょうか。保護者のかたからみると、「愛着をもっていた」が4割強、「愛着は特にもっていなかった」が5割強のようです。
「ランドセルが大好きで、抱えたまま眠ることがあった」(50代・男性)
「1年生のときに車にはねられたが、ランドセルがクッションになって大きなけがをしなかった」(40代・女性)
「とても大事に使っており、夏休みや冬休みは手入れを自分でしていた」(40代・男性)
などというコメントからしても、お子さまそれぞれの思い入れの深さを感じずにはいられませんね。

一方、愛着は特にもっていないように思えても、
「ぼろぼろになっても最後まできちんと使っていた」(40代・男性)
「親が選んだものではなく、初めて自分で選んだデザインだったので大切にしていた」(40代・女性)
「色に飽きてきたらランドセルカバーで気分転換をするというのが、今の時代の子らしいなと思いました」(40代・女性)
と、ランドセルを大切に使い続けたお子さまが多いように感じます。

卒業後は、「自宅でそのまま保管」派が半数以上

では、そんなランドセルを使い終わって、皆さんはどうしたのでしょうか。その集計結果は以下のような回答でした。

半数以上が「自宅でそのまま保管」、次いで「ゴミとして処分した」、「他のかたに譲った」、「弟や妹にお下がり」、「寄付した」、「リサイクルショップで処分した」という回答でした。

「自宅でそのまま保管」の理由は、
「子ども自身が捨てるのを嫌がり、大事に取っています」(40代・女性)
「6年間使っていたので、まだ思い出として手元に置いておきたい」(30代・女性)
「自分で選んだ色のランドセルなので、大事にしていました。成人したときに押し入れから出して、見せてあげようと思っています」(40代・女性)
と、思い出の品として残す目的がある場合と、
「とてもきれいな状態で捨てられずに押し入れの中にしまっています」(40代・女性)
「どのように処分したらいいか困っている」(40代・女性)
などと、“どうにかしたいけれど、どうにもできない”という場合があるようです。

ちなみに、その保管方法は、「買った当時の箱に収める」、「透明な袋できれいにラッピング」とさまざまな意見がありましたが、名案だと思ったのが、こちらの保管法です。
「小学校のときのクラス便りや通知表、修学旅行のしおりなど思い出の品を入れて保管している」(40代・女性)
「きれいに使っていたので状態が良く、今も整理グッズとして使っている」(40代・女性)
「アルバムをしまっているみたいです」(30代・男性)
「卒業式のときに、ランドセルを色紙代わりにして、友達とメッセージを書き合っていた。今は小学校時代の物を入れている」(40代・女性)
取っておきたいランドセルに思い出の品などを入れて、収納ボックス代わりに使うとは、一石二鳥ですてきなアイデアだと思いませんか。

ランドセルの第二の人生として、こんな活用法もある!

少数派の回答では、わずか3%の「その他」の中に、「ネットオークションに出品」、「ミニチュアにして記念品に」、「ランドセルの革を使い財布やベルトに作り直してもらった」、「発展途上国に送った」などといった活用法もありました。

ランドセルを別の形にリメーク(加工)するサービスがあることは、63%のかたが知っていたようです。

ランドセルのリメークとは、ランドセルのミニチュア版から、財布、キーケース、スマホケース、小物トレー、キーホルダー、ペンケース、写真立てなど、さまざまなものに作り変えることです。役目を終えたランドセルが生まれ変わり、中学生から先も身近に残して使い続けることができるのです。

リメークする方法については、
「ランドセルリサイクル専門店で作り直してもらった」(40代・女性)
「おじいちゃんがかばん職人なのでミニランドセルにした。お守りのように持っている」(30代・女性)
「ランドセルを購入したかばん屋さんでミニランドセルを作ってくれる」(40代・女性)
などと、探せば意外と多くあるようです。これからランドセルを購入されるかたは、先々のことも考え、販売店で相談してみるのもいいかもしれませんね。

また、「置いてはおけないけれど、状態はきれいだし、捨てるのはしのびない」「身のまわりに譲る人はいないけれど、誰かに使ってもらいたい」。そんな思いがあるのなら、寄付という手があります。 アンケートでは6割以上のかたがそのサービスを「知らない」と答えていますが、最近では、寄付は寄付でも、海外の発展途上国への寄付が盛んなようですよ。

実際、ランドセルを海外に寄付したかたは、どんなふうだったのでしょうか。
「カンボジアに未使用ノート、鉛筆類と共に寄付しました」(40代・女性)
「祖父母に買ってもらったものなので多少気は引けたが、少しでも誰かの役に立てばと思い、子どもも了解したので、未使用の文房具を同梱(どうこん)し、アフガニスタンの子どもたちに送った」(50代・男性)
「上の子のときは、東日本大震災が起きた年で、学校でランドセルの寄付を募っていたので出しました。下の子は、発展途上国へ送るNPOにお金と一緒に送りました。ランドセルがとてもきれいなままだったので、多少のお金を払っても、使ってくれる人に譲りたかった」(50代・女性)

日本のランドセルは素材も製作技術も優れていて丈夫。使い古しだとしても、海外の子どもたちには喜ばれ、大切に使ってくれるそうです。寄付は、送料などがかかることが多いですが、誰かの役に立てるという精神的な充実感が大きいことがメリットではないでしょうか。
お子さまの思い出と成長が詰まった大切なランドセル。悔いのないように、第二の人生を迎えさせてあげたいものですね。

【アンケートについて】
■調査地域:全国
■調査対象:中学・高校生のお子さまをお持ちの保護者のかた
■調査期間:2016年12月26日~2017年1月9日
■調査手法:「Yahoo!クラウドソーシング」におけるWEBアンケート
■有効回答数:1,302名

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