春休み、みんなでウォーキングを楽しもう

東京五輪・パラリンピックを来年に控え、スポーツへの意識が高まる中、週1日以上運動やスポーツをする大人の割合は前年度より増加していることがわかりました。暖かくなってくるこの季節、家族や友人と一緒に体を動かしてみませんか。

週1でスポーツをする人が半数以上

スポーツ庁が18~79歳の男女約220万人を対象にした2018年度の「スポーツの実施状況等に関する世論調査」(有効回収数2万件)によると、週1日以上運動・スポーツをする成人の割合は55.1%と約半数となりました。これは前年度の51.5%より増加し、男女とも20代から70代のすべての年代で増加しています。70代の男女の実施率が最も高く、70%を超えました。週3日以上の運動・スポーツをするという積極派は、27.8%(前年度26.0%)に向上しています。

運動・スポーツを行った理由は「健康のため」が 77.9%と最も多く「体力増進・維持のため」(58.3%)、「運動不足を感じるから」(52.2%)などが続きます。年代別に見ると、週1日以上スポーツをする人が半数を超えているのは18~19歳(63%)、20~29歳(50.1%)、60~69歳(62.5%)、70~79歳(75%)です。10代から20代前半までは部活動などでスポーツをする時間も多いでしょう。また、60歳以降は仕事や子育てが一段落して、体を動かす「ゆとり」が出てくる時期です。特にシニア層は健康志向が高まりますから、スポーツに積極的になるのもうなずけます。

一方、スポーツをする機会が減ったり、増やせなかったりする世代もあり、30~59歳までは40%台にとどまっています。理由として「仕事や家事が忙しいから」「面倒くさいから」「お金に余裕がないから」「子どもに手がかかるから」「年をとったから」などの回答率が高くなっており、働く世代の運動不足が課題となっています。

忙しい中でも親子で気軽に、どこでも

健康な体を維持するためにも、スポーツは積極的に取り入れたいもの。どのような競技が好まれているのでしょうか。調査に回答したすべての人のうち、男女とも62%を超す高い率で回答があったのは、散歩やひと駅歩きを含む「ウォーキング」でした。男性はその次に「ランニング」(20.5%)「トレーニング」(17.9%)、女子は「体操」(18.6%)「階段昇降」(14.5%)の順で割合が高くなっています。器具やスペースが不要で、気軽にどこでもできるスポーツが支持されているようです。

スポーツ庁はビジネスパーソンのスポーツをする機会を増やそうと、10月と3月の1カ月間を「FUN+WALK 月間」に設定し、「歩く」ことの推奨を始めました。誰でも参加できる全国のウォーキングイベントを紹介するほか、音楽を聴きながら歩く、歩きやすいファッションをする、写真やアートと「歩く」を組み合わせるなど、ユニークな取り組みを官民連携のプロジェクトで提案しています。これなら自然にスポーツを生活の中に取り入れられそうです。

仕事や家事、育児に忙しい世代だからこそ、健康を維持するためにも「歩く」を意識した遊び方、出掛け方を、春休みにファミリーでチャレンジしてみてはどうでしょうか。

(筆者:長尾康子)

※スポーツ庁 平成30年度 スポーツの実施状況等に関する世論調査
http://www.mext.go.jp/sports/b_menu/houdou/31/02/1413747.htm

※FUN+WALK PROJECT ポータル
https://funpluswalk.jp/

プロフィール


長尾康子

東京生まれ。1995年中央大学文学研究科修了。大手学習塾で保育雑誌の編集者、教育専門紙「日本教育新聞」記者を経て、2001年よりフリー。教育系サイト、教師用雑誌を中心にした記事執筆、書籍編集を手がける。

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