【分詞】主節と従属節がどちらも同じ過去時制の分詞構文
問題文では「おなかがすいていた」と過去形で書かれているのに答えは「Being」なのは何故ですか??
進研ゼミからの回答
こんにちは。
いただいた質問について,さっそくお答えします。
【質問の確認】
【問題】
次の空所に入る適切なものを選びなさい。
おなかがすいていたので,彼は自分の朝ごはんをつくり始めた。
( ) hungry, he started cooking his breakfast.
ア Be イ Being ウ Been
について,「おなかがすいていた」と過去形で書かれているのに, なぜBeingになるのですか,というご質問ですね。
【解説】
分詞構文を復習してみましょう。
<手順>
① 接続詞をはずす
② 主節と従属節(接続詞+S’+V’...になっている部分)の主語をチェック
主語が同じ⇒従属節の主語をはずす
③ 時制をチェック
時制が同じ⇒原形にして-ingをつける
この手順で少し練習してみますね。
例1)When I arrived at the station, I saw the train leave.
(私は駅に着いた時,列車が出るのを見た)
① 接続詞をはずす→ I arrived at the station, I saw the train leave.
② 主語が同じ⇒主語をはずす→ Arrived at the station, I saw the train leave.
③ 時制が同じ⇒原形にして-ing → Arriving at the station, I saw the train leave.
分詞構文を使った文の完成です。
例2)As I was very sleepy, I went to bed early.
(とても眠かったので,早く寝た)
① 接続詞をはずす→ I was very sleepy, I went to bed early.
② 主語が同じ⇒主語をはずす→ Was very sleepy, I went to bed early.
③ 時制が同じ⇒原形にして-ing(ここではwasを原形にして-ing)→ Being very sleepy, I went to bed early. 分詞構文を使った文の完成です。
例3)As he was asked by the teacher, he stood up.
(彼は先生に質問されたので,立ち上がった)
① 接続詞をはずす→ He was asked by the teacher, he stood up.
② 主語が同じ⇒主語をはずす→ Was asked by the teacher, he stood up.
③ 時制が同じ⇒原形にして-ing → Being asked by the teacher, he stood up.
これで分詞構文の文が完成ですが,受動態の分詞構文は通常beingを省略して過去分詞から始めます。→Asked by the teacher, he stood up.
あなたが質問してくれた部分も,上記の(例2)の分詞構文と同じです。startedと文の動詞が過去形になっているので,分詞部分も過去形のこととわかるのです。したがってBeingを入れます。この文を、接続詞を用いた文に書き換えると
→As[Because] he was hungry, he started cooking his breakfast.
となります。
この文を先ほどの手順にしたがって,分詞構文に戻してみましょう。
【アドバイス】
以上,説明しましたが頭の中は整理できたでしょうか。分詞構文がまだ十分に理解できていないところがあるようですから,もう一度,教材を復習しておきましょう。