【関係詞】whomeverとwhoeverについて
whomeverとwhoeverの違いを教えてください。あと、主格と目的格って何ですか?
進研ゼミからの回答
こんにちは。
いただいた質問について、早速お答えしましよう。
【質問内容】
whomeverとwhoeverの違いを教えてください。あと、主格と目的格って何ですか?
というご質問ですね。
【質問への回答】
複合関係代名詞whoever、whomeverは、関係代名詞に-everのついたものです。どちらも先行詞の働きを含んでいます。
複合関係代名詞は名詞節(以下の①)または副詞節(以下の②)を導きます。
節を導くと同時に、それ自体が節の中で代名詞の働きをして、節の中での主語(S)や目的語 (O)になります。
①名詞節を導く場合・・・文全体の主語(S)または目的語(O)として働きます。
・whoever=「・・・は誰でも」は、whoeverの導く節の中で主語の働きをします。
※このように関係代名詞が節の中で主語の働きをする場合、主格の関係代名詞といいます。
・whomever=「・・・は誰でも」は、whomeverの導く節の中で目的語の働きをします。
ただし、whomeverは、ロ語では代わりにwhoeverを用いることが多いです。
※関係代名詞が節の中で目的語の働きをする場合、目的格の関係代名詞といいます。
例)[Whoever comes to the party] will be welcomed.
「そのパーティに来る人は誰でも歓迎されるだろう」
whoeverの節[ ]は、この文全体の主語で、それを受ける動詞はwill be welcomedです。
このwhoeverは主格で、その節(whoever comes to the party)の中で、comesの主語として働いています。
例)[Whomever you like] will be invited to the party.
「誰でもきみが好きな人はそのパーティに招待されるだろう」
whomeverの節[ ]は、この文全体の主語で、それを受ける動詞はwill be invitedです。
このwhomeverは目的格で、その節(whomever you like)の中で、likeの目的語として働いています。
※このwhomeverの代わりに、口語ではwhoeverが用いられます。つまり、主格の場合は、whoeverのみしか用いることができませんが、目的格の場合にはwhomever、whoeverのどちらも用いられます。
②副詞節を導く場合・・・文の修飾語として働きます。〈譲歩〉の意味を表します。
whoever=「誰が[を]・・・しようとも」
whomever=「誰を[に]」・・・しようとも」
例)[Whoever may say so], it is wrong.
「誰がそう言おうとも、それは間違っている」
文全体の主語はit、動詞はis、補語はwrongで、この文では、文の要素(S,V,C)はすべてそろっているので、このwhoeverの節[ ]は修飾語句として働く副詞節だと判断できます。
このwhoeverは主格で、副詞節(Whoever may say so)の節の中で、主語として働いています。
【学習アドバイス】
複合関係代名詞には、大きく分けて「・・・する人〔もの〕は誰でも」という意味の名詞節を導く働きと、「誰が〔何が〕・・・しようとも」という〈譲歩〉の副詞節を導く働きがあります。
これらは英作文や文法問題でよく問われますから、それぞれの用法を例文とともに覚えておきましょう。また、ほかに複合関係副詞wheneverやhoweverなどもあるので、辞書などで合わせて確認しておきましょう。
これからも『進研ゼミ高校講座』に取り組んでいってください。