【関係詞】関係詞の非制限用法について
非制限用法とはどんなものなのかなど、非制限用法がそもそもよくわからないです。
解説お願いします!
進研ゼミからの回答
こんにちは。今回の質問についてお答えしていきましよう。
【質問内容】
非制限用法とはどんなものなのかなど、非制限用法がそもそもよくわからないです。
解説お願いします!
というご質問ですね。
【質問への回答】
関係代名詞、関係副詞には、制限用法という用法と、非制限用法という用法があります。
たとえばI know a man.は「私はある男の人を知っている」という意味ですが、「ある男の人」ではどの男の人なのかはっきりしません。I know a man who works for the pet shop.のように関係代名詞whoを用いて先行詞a manを修飾することで、どんな男の人かをはっきりさせることができます。このような関係代名詞の働きを制限用法といいます。
一方、非制限用法は、先行詞はすでに特定された人や物の場合が多く、コンマ〈, 〉に続く関係代名詞節は、先行詞を補足説明する内容になります。
例) I know the man, who works for the pet shop.
「私はその男の人を知っていて、その人はペットショップで働いています」
次の2つの英文を見てください。
(1) I have a son who lives in Tokyo. (制限用法)
「私には、東京に住んでいる息子がいます」
(2) I have a son, who lives in Tokyo. (非制限用法)
「私には息子がいて、そして彼は東京に住んでいます」
この(1)はコンマがありませんが、(2)はコンマがあります。コンマがあるのが非制限用法です。
まず、(1)はwho以下がa sonを修飾しています。ここで注意が必要なのは、私にはもしかすると「東京に住んでいる息子」以外にも息子がいる可能性があることです。who以下はa sonがどのような息子なのかを説明していて、もし他に息子がいようとここで話題になっているのは、「東京に住んでいる息子」だけを表しています。先にも説明した通り、関係代名詞の制限用法は、先行詞を具体的にしたり、特定したりする働きを持っています。
それに対して(2)では、I have a son「私には息子がいる」で、文がひとまず完結しています。つまり、私の息子はa sonー人だけという意味になります。この時点で、息子はすでに特定されていることになりますので、その後に続く関係代名詞節は先行詞をそれ以上特定する必要はありません。 コンマ〈,〉の後ろの関係代名詞節は、先行詞を補足的に説明する働きをしているだけになります。
ここまで主に用法について説明してきました(以下の①)が、もう少し詳しい説明が、以下の②~⑤にあります。こちらも確認しておきましよう。
①関係詞の制限用法は先行詞を具体化・特定化する働きを持っている。
非制限用法は先行詞を補足説明する働きを持っている。
②非制限用法の場合、関係代名詞は〈接続詞+代名詞〉に置き換えることができる。
※例えば(2)はI have a son, and he lives in Tokyo.と書き換えることができる。
③非制限用法で用いられる関係代名詞はwho,whose,whom,whichだけであり、
thatとwhatの非制限用法はない。
④関係副詞で非制限用法があるのは、whenとwhereだけ。
⑤関係詞の非制限用法がある英文を和訳する場合、先行詞まで読んで一度区切る。その後に補足的説明をするように訳す。
【学習アドバイス】
文章を読むときは、関係詞の直前にコンマ〈,〉がないか気をつけるようにしてください。
これからも『進研ゼミ高校講座』にしっかりと取り組んでいってください。応援しています。