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世界史 定期テスト対策【アメリカの繁栄と世界恐慌】アメリカが国際連盟に加盟しなかった理由

【アメリカの繁栄と世界恐慌】アメリカが国際連盟に加盟しなかった理由

アメリカが国際連盟の提唱国なのに、なぜ上院は加入に反対したのですか?

進研ゼミからの回答


【質問内容】
アメリカが国際連盟の提唱国なのに、なぜ上院は加入に反対したのですか?

【質問への回答】
こんにちは。
いただいた質問について、さっそく回答させていただきます。

国際連盟設立のもとになったのが、民主党のウィルソン大統領が発表した「十四カ条」でした。

そこでウィルソン大統領は、アメリカ合衆国において伝統的だった(モンロー教書以来の)孤立主義をやめて、国際問題に積極的に関与する姿勢を打ち出しました。

けれども、こうした方向転換を進めようとしたのは、主にウィルソン大統領や民主党議員たちでした。
それに対し、共和党(その中でも特に保守派と呼ばれるグループ)の議員は、伝統的な孤立主義を続けるべきだと主張し、ウィルソン大統領と対立していました。

そして、国際連盟の設立を決めたヴェルサイユ条約をアメリカ合衆国内で批准するとき、上院議員の多くは共和党議員が占めていました。
そのため、上院はヴェルサイユ条約への批准に反対し、アメリカ合衆国は国際連盟に加入できなかったわけです。

こうしたことは、2009年に就任したオバマ大統領(民主党)の場合にも、よく見られました。
例えばオバマ大統領は、いわゆる福祉政策(貧困層なども助ける政策)の推進を行おうとしてきました。
しかしながら、それに反対する共和党議員が下院で多数を占めているため、(民主党議員が多数を占める)上院では法案が可決されても、下院では法案が否決されるという事態が繰り返されてきました。

共和党議員は、主として富裕層を支持基盤としており、できるだけ政府が国民生活などに介入しない政策を求めてきました。
彼らは、自分たちが自由に(言い換えれば勝手)に行動できることを優先させる傾向が強く、富裕層や大企業への税負担を軽減し、できるだけ(福祉など)にも予算を使わないようにすることなどを、求めてきたわけです。

ウィルソン大統領時代の上院で多数を占めていた共和党議員らも、外交などで他国に縛られない自由などを重視する傾向が強く、伝統的な孤立主義を支持していました。
見方を変えればウィルソン大統領は、こうした上院議員らをうまく説得することができなかったことになりますね。

【学習アドバイス】
現在の世界を理解するには、歴史を把握しておく必要がありますが、歴史をよりよく把握するには、現在の世界について知っておくことも必要になります。
現在のアメリカ合衆国などで、どのようなことが行われているのかを、日頃のニュースなどでつかんでいくと、歴史上の出来事も分かりやすくなるものです。

  • ここで紹介している内容は2017年3月時点の情報です。ご紹介している内容・名称等は変わることがあります。

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