2025/09/22
東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所共同研究 研究レポート『子どもの語彙力・読解力に関する基礎分析 —「子どもの生活と学び」研究プロジェクト「語彙力・読解力調査」より—』
調査の目的
本調査は、東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所が共同で行う「子どもの生活と学び」研究プロジェクト(親子パネル調査)の一環として2016年度・2019年度・2022年度に実施したものです。「語彙力」と「読解力」という観点から、子どもたちの自立のプロセスと、そこに影響を与える要因を明らかにすることを目的にしています。全学年を対象に毎年1回実施する「親子パネル調査(ベースサーベイ)」とは別に行っており、両調査の回答(解答)を結びつけることにより、語彙力・読解力に関わる要因を幅広く分析することが可能になっています。「語彙力」「読解力」を、項目反応理論(IRT)を用いた一元尺度により測定することで、異なる学年や経年での比較が可能です。
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(※東京大学社会科学研究所のページにつながります)
調査の概要
調査テーマ
語彙力・読解力の実態とその規定要因の探索
調査方法
郵送による依頼、WEBによる回答(解答)(語彙力調査はスマートフォン・タブレット・パソコンのいずれか、読解力調査はタブレット・パソコンのいずれか)
調査時期
Wave2(2016年度)…2017年3月実施、Wave5(2019年度)…2020年3月実施、Wave8(2022年度)…2023年2~3月実施
調査対象
Wave2 語彙力調査(小3生,小6生,中3生,高3生),読解力調査(中3生,高3生)
Wave5 語彙力調査(小3生,小6生,中3生,高3生),読解力調査(中3生,高3生)
Wave8 語彙力調査(中3生,高3生),読解力調査(中3生,高3生)
※親子パネル調査(ベースサーベイ)と同じ調査モニターに対して依頼・実施
研究レポートの目次
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PDFダウンロードはじめに 語彙力・読解力を継続研究する意義
──日本初の包括的縦断研究がめざすもの── (秋田 喜代美) -
PDFダウンロード基本情報1.調査と分析の概要 (朝永 昌孝)
2.語彙力テストと読解力テストの概要 (堂下 雄輝)
3.項目反応理論を用いた語彙力・読解力テストの尺度化 (加藤 健太郎) -
PDFダウンロード第1章 語彙力・読解力の得点の基本分布と相互の関連 (朝永 昌孝)
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PDFダウンロード第2章 語彙力・読解力は学業成績や学習意識とどう関連しているのか
─基礎的な言語能力の重要性に関する検討─ (木村 治生) -
PDFダウンロード第3章 語彙力・読解力と家庭の社会経済的地位の関連
─親とのかかわりと子どもの経験に着目して─ (数実 浩佑) -
PDFダウンロード第4章 語彙力・読解力と学習活動との関係
─学習時間,学習意欲,学習方略に着目した検討─ (小野田 亮介) -
PDFダウンロード第5章 語彙力・読解力と学校生活との関連
─「学校への適応感」と「学校の授業内容」に着目して─ (岡部 悟志) -
PDFダウンロード第6章 読書時間・読み聞かせ頻度と語彙力・読解力スコアの関係についての基礎的分析
─線形的および逆U字関係についての検証─ (猪原 敬介) -
PDFダウンロード第7章 メディア利用と語彙力・読解力 (大野 志郎)
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PDFダウンロードおわりに 本研究結果全体のまとめ
──語彙力・読解力に影響する要因の長期縦断的な解明── (秋田 喜代美) -
PDFダウンロード執筆者一覧秋田 喜代美(学習院大学) [はじめに,おわりに]
朝永 昌孝(ベネッセ教育総合研究所) [基本情報1,第1章]
堂下 雄輝(ベネッセ教育総合研究所) [基本情報2]
加藤 健太郎(ベネッセ教育総合研究所) [基本情報3]
木村 治生(ベネッセ教育総合研究所) [第2章]
数実 浩佑(龍谷大学) [第3章]
小野田 亮介(山梨大学大学院) [第4章]
岡部 悟志(ベネッセ教育総合研究所) [第5章]
猪原 敬介(北里大学) [第6章]
大野 志郎(東京大学) [第7章]