【中学生自由研究テーマNo.54】

穴があっても水がこぼれない不思議なペットボトル

大きな穴が開いているのに、水がこぼれないペットボトルがある!?
実際に作って、水がとどまる理由を考えてみよう。

穴があっても水がこぼれない不思議なペットボトル
対象学年
制作日数
カテゴリ

用意するもの

  • 2L のペットボトル 1 本
  • 消しゴム(3cm の長さにしておく)
    ★グルーガンのスティック、ろうそくなど、ぬれても変形せずちょうどよい長さにできるものなら代用できるよ。
  • カッター(画びょうもあるとよい)

実験の進め方

  1. 1

    ペットボトルに真横(地面に対して水平)に 10cm くらいの切り込みを入れる。

    ★定規を使って線を書き、画びょうの先で線上に細かく穴を開けておき、カッターで穴をつなぐように切ると真っ直ぐに切れるよ。

    カッターで水平に切り込みを入れる
  2. 2

    消しゴムを使って、切り込みを前後に広げる。

    切り込みを前後に開いて押さえる
  3. 3

    図のようにペットボトルを傾けて水を入れ、ふたをしっかり閉める。

    ★ペットボトルのふたを閉めわすれると水がこぼれるから気をつけよう!

  4. 4

    ペットボトルをゆっくりと立てる。

    ★立てるときに少し水がこぼれるから、台所や洗面器の上などぬれてもよい場所で行おう。

うまくいかないときは、
ここをチェック

  • 立てるときに口がしっかり閉まっていないと水がこぼれてしまうよ。ペットボトルの切り口が斜めになっていないかも確認しよう。

まとめ方・提出の工夫

  • 実験は成功したかな? 実験の方法と注意点を書こう。
  • なぜ水がこぼれないのだろう? 下の図をヒントに、考えをまとめよう。
    空気の圧力(大気圧)が水にふたをしている
    空気が入るすき間がない(空気の量が変わらない)
  • この原理は動物用の給水器や水族館の手を入れられる水槽などに利用されているよ。調べて、どのようなものか紹介しよう。

まとめる時に便利な
テンプレートはこちら

発展のヒント

  • ペットボトルの上の空気の層に小さな穴を開けるとどうなるかな? 大きな穴だとどうだろう? 試してみよう。
  • ペットボトルの中に、魚や海藻を真似た飾りを入れて水族館のようにしよう。水の中できれいに見えるようにするには、浮くものと沈むものを組み合わせるとうまくいく。工夫して、作り方も紹介しよう。
  • ★水に沈むクリップやナットと、水に浮くプラスチックのビーズや容器を組み合わせたよ。
  • 水族館のような大きな水槽では、ふれられる受け皿から水がこぼれないようにするために空気の層の気圧を調整しているよ。どのような仕組みか調べてみよう。

監修:白數哲久(昭和女子大学准教授)

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