【不定詞】to不定詞の3つの用法の見分け方について
to不定詞の3つの用法(名詞、形容詞、副詞)はどのように見分ければ良いのですか?
(例題を使って教えてください。)
(解答もお願いします。)
進研ゼミからの回答
こんにちは。いただいた質問についてお答えします。
【質問の確認】
to不定詞の名詞用法・形容詞用法・副詞用法をどのように見分ければいいのか,というご質問ですね。
【解説】
to不定詞は使われ方によって、名詞・形容詞・副詞の役割を果たします。ですから、使われている文の中で、どの品詞の役割をしているかを見分ける必要があります。
①名詞用法
to不定詞が文中で主語・補語・目的語の働きをする用法で「…すること」と訳す。
例)I like to play basketball. 「僕はバスケットボールをすることが好きだ」
to play basketball が動詞likeの目的語になっています。先に触れているように、目的語であるto不定詞は名詞用法です。また、「…すること」と訳していることからも名詞用法であることが確認できます。
②形容詞用法
to不定詞が直前の名詞や代名詞を修飾して、「…するための~」という意味を持つ。
例)I want something to drink now. 「僕は今、飲むための何かが欲しい」
to drinkは直前の代名詞somethingを修飾しています。直訳すると「飲むための何か」ですが、日本語として不自然なので、実際には「今、何か飲み物が欲しい」と訳します。
③副詞用法
to不定詞が、副詞と同じように動詞などを修飾する用法で「…するために」「…して」「…するとは」 「…してその結果~」という意味を表す。
例)We practiced very hard to beat them. 「彼らをやっつけるために、僕たちは一生懸命に練習した」
to beatは「やっつけるために」という<目的>の意味を表し、動詞practicedを修飾しています。動詞を修飾するのは副詞であり、「…するために」と訳しているので、このto beatは<目的>を表す副詞用法です。
副詞用法では<目的>以外に<原因>・<理由>・<結果>などの意味を表すこともあります。
文法的な見分け方は上記の通りですが、ポイントをまとめておきます。倒置などが起こると当てはまらないこともありますが、参考にしてください。
1)to不定詞が文の要素(主語・目的語・補語)になっているかどうか
→文の要素になっている→名詞用法
→文の要素になっていない→形容詞用法・副詞用法
2)文の要素ではない場合、直前に名詞があり、その名詞を修飾しているかどうか
→直前に名詞があり、修飾している→形容詞用法
→直前に名詞がない→副詞用法
→直前に名詞はあるが、修飾していない→副詞用法
【アドバイス】
to不定詞については、「ゼミ」の教材も参考にしてください。疑問に感じる点があれば、また質問を送って下さい。
それではこれで回答を終わります。