【不定詞/動名詞】主語になる動名詞とto不定詞の違い
(2)の問題は主語になるのが動名詞で,解説には名詞用法のto不定詞も可とは書いていなかったのですが,to不定詞でもよいのでしょうか?
また,主語になるのが動名詞と不定詞とでどう違うのかも教えていただけるとうれしいです。
進研ゼミからの回答
こんにちは。
いただいた質問について,お答えします。
【質問の確認】
【問題】
次の日本文に合うように,空所に入る最も適切なものを1つ選んで記号で答えなさい。
楽しいと私はいつも笑顔になる。 ( ) me smile.
ア Be happy always makes
イ Being happy always make
ウ Being happy always makes
エ To be happy always make
で選択肢 ウ Being happy always makes が正解になっているが,エ To be happy always make は正解にならないのかというご質問ですね。
また,主語になる場合,動名詞とto不定詞ではどのような違いがあるかというご質問もしていますね。
【解説】
<主語になるのは動名詞が可でto不定詞ではだめか>について
言葉の調子というものもあるので上記の問題においては動名詞を使う人が多いと思いますが,to不定詞を主語にしたTo be happy always makes me smile.という文も文法的には可能です。
ただし,選択肢エは動詞がmakesではなくmakeのため,正解ではありません。主語となるto不定詞は単数として扱われます。
<主語になる動名詞とto不定詞の違い>について
主語になるto不定詞と動名詞は全く同じで,無条件に入れ替えることができるかといえば,そうとは言い切れません。
例) Walking[To walk] is good for your health.
上のような自明の事柄や
To be happy[Being happy] always makes me smile.
はalwaysがあるので意味が明らかで違いがなくどちらも使えると言えます。
しかしもともとto不定詞にはこれから起こる未来的なものという意味があり,
動名詞には現在あるいはこれまでに事実となっていることを表す意味があります。
たとえば
例)To deceive me will make me mad.
Deceiving me makes me mad.
上の文では未来を想定して「私をだましたら怒るだろう」ですが,動名詞を主語にした下の文では現在形を使い,「私をだましたことで怒っている」といった現実に起こったことを表します。
【アドバイス】
少し難しい説明になりましたが,to不定詞・動名詞は各々違う意味を含むことを覚えておいてください。
それではこれで終わります。
またわからないことがあったら質問してください。
これからも〈進研ゼミ高校講座〉にしっかりと取り組んでいってくださいね。