【仮定法】仮定法過去完了と仮定法過去が混じった文
【問題】 次の日本文の意味になるように、[ ]から適切な語句を選びなさい。
「もしすぐに医師の診察を受けていたならば、彼は今生きているかもしれない」
If he [ had gone / has gone / went ] to the doctor right away, he might be alive now.
この問題で、答えがなぜwentでなく、had gone なのですか?
進研ゼミからの回答
こんにちは。
今回の質問についてお答えしていきましよう。
【質問内容】
【問題】 次の日本文の意味になるように、[ ]から適切な語句を選びなさい。
「もしすぐに医師の診察を受けていたならば、彼は今生きているかもしれない」
If he [ had gone / has gone / went ] to the doctor right away, he might be alive now.
この問題で、答えがなぜwentでなく、had goneなのですか?
という、仮定法過去完了と仮定法過去が混じった文についてのご質問ですね。
【質問への回答】
ご質問いただいた問題の英文は、if節が仮定法過去完了、主節が仮定法過去になります。
主節だけ見て判断すると、if節も仮定法過去だと誤解してwentを選んでしまいます。
この問題の日本文から、いつの事実に反する仮定を述べているか考えてみましよう。
・If節は、過去の事実(すぐに医師の診察を受けなかった)に反する仮定を述べているので、仮定法過去完了を用います。仮定法過去完了のIf節内では〈had十過去分詞〉を用いますから、had gone が正解になります。
・主節のhe might be alive nowは、過去の事実ではなく、現在の事実(今生きていない)に反することを述べているので仮定法過去で、〈主語+助動詞might+動詞の原形・・・.〉の形です。
【参考】 仮定法過去完了の基本的な形
〈 If+主語+had+過去分詞 …, 主語+would/could/should/might+have+過去分詞 ~.〉
仮定法過去完了は、過去の事実に反する仮定を表します。
例) If she had started a little earlier, she might have been in time for the train.
「もし彼女がもうちょっと早く出発したら、その列車に間に合ったかもしれない」
この例文では、if節に当たる部分の事実(早く出発しなかった)も、主節に当たる部分の事実(その列車に間に合わなかった)も、過去の事柄ですから、If節も主節も過去の事実に反する仮定を述べる仮定法過去完了を用います。
【学習アドバイス】
仮定法過去と仮定法過去完了の使い分けは、いつの事実に反する仮定かを考えて判断しましょう。例文を覚えて、応用していきましょう。
これからも『進研ゼミ高校講座』にしっかりと取り組んでいってください。