やる気も点数も下がりがち…
小4の勉強、どうする?
「自分でできる」自信を育てるために、
保護者が知っておきたい3つのこと
「うちの子、最近勉強についていけていないかも…?」
「テストの点数もやる気も下がっていて、気になる」
「でも“勉強しなさい”と言うとケンカになるし…」
小学校4年生頃になると、低学年の頃とは違い、勉強の悩みが増えてきます。
保護者のかたも、「高学年に向けて勉強法や接し方を変えないといけないとは思うけど、どうすればいいかわからない」と思われているかもしれません。
そこで今回は、なぜ4年生になると勉強の悩みが変わってくるのか?に加え、お子さまの心理的変化に合った勉強法、保護者のかたのサポート法をご紹介いたします。
実は、4年生は「10歳の壁」とか「4年生の壁」とも言われる大きな・そして隠れた転機の一つ。そしてお子さまが大きく成長するチャンスの一つでもあります。4年生のお子さまの「自分でできた!」の自信がぐんぐん育つ勉強法を見ていきましょう。
4年生になると、勉強のやる気が
下がるのはなぜ?
勉強のやる気が下がる理由①
学習内容の変化
6時間授業や覚えることが増え
内容そのものも難しくなる
丸暗記で解ける問題が減り、目の前にないものをイメージする「抽象思考」が必要な問題が増えます。工夫が必要な「応用問題」や、頭の中でイメージしないと解けない「文章問題」が増えるのも特徴です。
事実、「勉強が難しくなった」と感じるのは
4年生の1学期から
勉強のやる気が下がる理由②
子どもの心理的変化
頭といっしょに「心」も変わる!
自分を客観的に見る「メタ認知」の発達
今まで、身のまわりの刺激をありのまま感じ、自由にふるまってきた子も他人と比べて自分を見るようになり「できないこと」を強く意識して、劣等感を抱きがちになります。
例えば、仲のいい友達と自分を比べて「あの子より、自分は勉強がニガテ」と思ってしまったり、わからないことがあると、あきらめてしまいやすくなったりするのです。
勉強のやる気が下がる理由③
子どもの環境の変化
令和の子どもの学習環境は
ゲーム・スマホで大きく変化
令和を生きるお子さまにとって、ゲームやスマートフォン・タブレットは身近な存在。メディアを利用する時間も増えています。
また、4年生にもなると、スマートフォンを持ち始めるお子さまが出始める頃。
スマートフォンなどのメディアは、最先端の技術に触れたり、知らない世界を知って知的好奇心を育めたりするメリットもありますが、「スマホに夢中で勉強を始めてくれない」「スマホが気になって勉強に集中できない…」などと悩む保護者のかたもいらっしゃいます。
4年生は勉強法の大きな転機!
「自分でできる」自信を育むための
3つのサポート
「勉強が本当におもしろい」は
4年生から始まる
勉強内容や心に大きな変化がある、4年生。
塾に行っても行かなくても、自分から勉強する習慣は引き続き大事になります。さらに4年生からは、お子さまの成長に合わせて「自分で乗り越える力」が育つよう、見守っていくのがオススメです。
「自分でできる!」とお子さまが自信をもてる、具体的な3つのサポート法をお伝えします。
サポート方法①
「勉強のやる気は、やるとわいてくるもの」とお子さまに伝えてみる
勉強を始めるから、やる気が出てくる
「勉強しなさい!」といっても、勉強に取りかからず「今勉強やろうと思ったのに! やる気をなくした…」なんてケンカが起こりやすい時期。
だからこそ、お子さまが自分でやる気を引き出すコツを、あらかじめ伝えておくといいでしょう。「勉強のやる気は、わかなくても当然。イヤだなと思いつつも、3分くらい勉強をやってみると、やる気が出てくるものだよ」といった声かけがオススメです。
とはいえ、苦手な範囲も出てくる4年生。やる気を一人で出すのも難しい時もあるでしょう。
そんな時は、気持ちよく楽しく学習を始められるよう、雑音を抑えるよう配慮をしたり、お気に入りアイテムをそばに置いてお子さまのテンションを上げたりするなど、保護者のかたができる範囲でサポートしてあげられるといいですね。
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サポート方法②
「自分でできた!」の小さな成功を
積み重ねる
小さい「できた!」を積み重ねる達成感が、
前に進むエネルギーになる
勉強はゲームと同じ。つまずいたところに立ち戻るのがコツです。
大切なのは、まちがえた問題を解き直すこと。「できない」が「できた!」に変わった時は、勉強がおもしろいと強く感じることができます。4年生からは、つまずいたところに立ち戻って、一人で解き直す習慣を付けられるといいですね。
とはいえ、一人で丸つけをしたり、解き直したりするのは、4年生のお子さまにとってはまだまだハードルが高いことも。
お子さまが困っている時は、保護者のかたがさりげなくサポートできるといいですね。ドリルでバツが付いてイヤになってしまっているお子さまには「勉強はバツがたくさん付くのも大事だよ。そこが伸びしろなんだよ」など、ちょっと見方が変わる声かけをしてみるだけでも、お子さまには気付きがあるかもしれません。
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サポート方法③
がんばりを評価する
がんばり(プロセス)を把握し
具体的にほめることがコツ
4年生にもなると、「メタ認知」の発達とともに、「周りと比べて、自分は勉強ができない…」と落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
そんな時は、保護者のかたが、勉強の成功体験がもてるように、フォローしてあげるのも一つの方法です。
「計算が速いね」「漢字がきれいに書けているね」など、日々の宿題や学習から「いいな」と思ったプロセスを具体的につぶやいてみるのがオススメです。
お子さまにとっては当たり前なことでも、具体的に、かつさりげなく他人にほめられると「今の自分にも、できているところがある」と気づくことができ、少しずつ自信につながっていきます。
お子さまのプロセス・毎日の取り組みを見ることができるのは、保護者のかただからこそ。1日1回くらいからチャレンジしてみてくださいね。
