「小5の勉強、ついていけない…」
「算数が難しい」と悩んだら!
自宅でできる小5向け
勉強法・サポート法

「5年生の勉強、ついていけない…」「特に算数がニガテみたい」「でも”勉強しなさい”と言うとケンカになるし…」

5年生になると、4教科の学習内容が難しくなり、英語も成績がつくように。勉強の悩みも「ニガテが増えて困っている…」と、ニガテ教科の話が出てくるようになります。
そこで今回は、なぜ5年生になると勉強の悩みが多く出るようになるのかをお伝えします。

実は、5年生は「小学校最難関」と言われる学年で、ニガテが出るのも当然のこと。
しかし、中学の定期テストや、高校~大学受験に向け大事になる「自学自習の力」を養うチャンスの学年でもあるのです。

5年生のお子さまの「自分でできた!」の自信がぐんぐん育つ勉強法と、サポート方法を見ていきましょう。

小5になると、ニガテがたくさん
出たり、勉強についていけない
悩みだすのはなぜ?

事実! 5年生はニガテになりやすい単元が目白押し

5年生は、「小学校最難関」と言われる学年。

算数では「速さ」「体積」「単位量あたりの大きさ」などニガテになりやすい単元が目白押し。算数だけでなく、国語でもニガテのピークの年になります。

つまり、「勉強についていけない…」と感じるお子さまが多くなるのも、当然のことです。

とはいえ、5年生で習う単元はとても大事なものばかり。学校の先生からは「中学の成績にも直結しやすい学年である」という声もあります。

5年生の学習をニガテなままにしておくと、中学になってからもニガテに困り続けてしまいやすくなるのです。

小5のニガテは6年生・中学生まで足を引っ張ることに...

「ついていけない」を挽回!
小5から伸び続けるのに
「必要な力」とは?

現役東大生に聞いてみた!
小5の学習で大事なのは、
実は「自分で考える力」

  • 調査委託先:東京大学新聞社※2021年9月7日〜20日に現役東大生数を対象として実施したアンケート結果より(有効回答数436人)。

5年生は、算数では「速さ」など、抽象的な概念が多く、また計算など、答えを導き出す過程が複雑になる学年です。

保護者のかたは、テストを見て「こんなにバツがあって大丈夫?」と不安になったり、「算数ニガテ! もう勉強したくない!」といったお子さまのイライラに戸惑ったりすることもあるでしょう。

ただ、そんな5年生だからこそ、丸暗記ではなく、「どう考えて解くのか」を理解するのがとても大事なのです。

一方的に教わるだけではなく、自分でじっくり考えたり、理解しようとする姿勢を少しずつ身につけていくことが、難しい単元を乗り切るカギになってきます。

難しくても投げ出さずに、「自分で考える力」「自分から学ぶ力」を身につけることが求められるのです。
とはいえ、いきなり難しい何かをする必要はありません。自宅学習のやり方を工夫していくことで、身につけていけるので、安心してくださいね。

5年生の「今」が始めどき!
自宅で成績アップ」するための
3つの学習ポイント

必要なのは
「自分で」学習する習慣

5年生になると一気に学習の難易度が増します。さらに、高学年になることで学校や習い事も忙しくなり、徐々に大人へ向けた自立が求められるようになります。

そんな中でも成績を伸ばし続けるためには、人から教えてもらう受け身の学習ではなく、家庭での学習の中で、お子さま自身が問題と向き合う力が大事なのです。

今あるニガテを克服して成績が上がるよう、具体的な3つの学習法をお伝えします。

学習ポイント①
自分で考えて解く

「わかった!」実感で
ニガテ意識をつくらない

できた!!

問題を解く中で、まずは自分の頭で考えてみることが第一歩。「なぜそうなるのか?」を自分で考えて、自分で気づくことが、基礎の理解につながります。

とはいえ、お子さま一人だけで「わかった!」と思えるようになるのは、ハードルが高いこともあるでしょう。ニガテ教科ならなおさらです。
お子さまが困っていそうな時は、保護者のかたが「ニガテ克服の伴走者」としてサポートしてあげるのも、一つの方法です。

ご家庭でできる、お子さまの「ニガテ克服の手順とコツ」については、以下の記事をぜひ参考になさってみてください。

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「ニガテ克服」プロジェクト!

学習ポイント②
「解き直す」習慣をつける

「解けた!」達成感を積み重ねる

5年生の問題は、難しいものが増えます。だからこそ、自分のまちがいに自分で向き合い、まちがいを解き直す習慣が大事になってきます。「解けた!」の達成感は、お子さまを大きく成長させるでしょう。

とはいえ「バツが多くて恥ずかしい、自信がない、そんな自分を認めたくない…」「解き直しなんて面倒くさい」というのが、5年生のリアルな本音と思います。

そんな時こそ、保護者のかたの一声が大きな助けとなるでしょう。
「難しい問題をがんばって解いたね」と過程をほめたり、「バツがつくことは、伸びしろがある証拠。決して悪いことではないんだよ」とくり返し伝えて、「バツなんて恥ずかしい、自信がない」という意識を少しずつ変えていくことで、お子さまも解き直しに対して、前向きになっていくかもしれません。

ご家庭でできる、「解き直しの声かけのコツ」については、以下の記事をぜひ参考になさってみてください。

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問題をまちがえた後、やり直しを嫌がります。どうすればよいでしょうか?【教えて!赤ペン先生】

学習ポイント③
「目標」を意識する

「次もがんばる!」やる気をつくる

5年生の勉強は算数を中心に難度が上がり、テストで思うような点数がとれないことも増えます。だからこそ大事なのが、「目標を意識して、今何をすればいいかを考える」こと。

例えば、「あさっての算数のテストで、90点以上をとりたい。だから今日と明日、ドリルでできなかった問題を解いてみる」といった具合です。

目標を自分で決めてがんばること、そしてそれが達成できたとなると、「次もがんばろう」と自分に自信がついて、好循環の波に乗ることができます。

とはいえ、目標を立ててそれに向けてがんばるのは、お子さまはもちろん、大人でも根気がいるもの。オススメは「3日~1週間以内」の短期的な目標と、やることを決めることです。

1か月など長期的な目標だと、飽きて達成できなくなってしまうことも多いですが、3日など短い目標だとモチベーションを維持しやすく、オススメです。

保護者のかたは、お子さまがテストなどで思うような結果が残せなかった時に、「短い目標を立ててみると、やる気が出るかもよ。やってみない?」なんて声をかけてみてくださいね。

お子さまはもう5年生。大人に近づいて思春期に入り始めているからこそ、保護者のかたの声かけに対して、反発する時もあるかもしれません。
けれども、「家族は自分を見てくれている。努力を知ってくれている。がんばりを認めてくれている。」という姿勢はしっかりお子さまに伝わり、「次もがんばろう」とやる気の一助になることと思います。