理科や社会が始まる3年生!
「学びを楽しむ力」を育てる
子どもとの関わり方は?

「我が子が最近ちょっと反抗的……勉強してほしいけど、どう関わればいいの?」
「理科や社会の勉強は、どう進めればいいの?」

1・2年生より友達関係や行動範囲が広がり、集団での活動も増える小学3年生。「自分一人でやってみたい」という自立心が育ってくるからこそ、「今は勉強したくない!」なんて親子ゲンカが増える時期でもあります。

学習面では、1・2年生で習っていた「生活」が「理科」と「社会」になってスタートします。さらに、「外国語活動」として英語の授業も始まります、新しい科目の勉強方法や子どもとの関わり方が気になる保護者のかたも多いのではないでしょうか?

そこで今回は、3年生で育てたい学習の姿勢と、お子さまとの関わり方についてご紹介します。

3年生の学習で始めたい3つのこと

忙しくなる3年生に備えて、家庭学習の時間を確保する

3年生からは「理科」と「社会」と「外国語活動」が始まり、学びの幅が広がります。一方で、6時間授業の日や習い事が増えたり、友達との時間を優先したがったりと、予定のコントロールが大変になることも。

ご家庭では「学校から帰ってきたら、まずは30分勉強する! そのあとは自由時間」といったようにメリハリをつけて、学習時間を取れるといいですね。

とはいえ、まだ3年生。長い時間勉強するのは、大変です。

  • 宿題・「チャレンジ」「チャレンジタッチ」などに取り組む時間。曜日により違う場合は、1日あたりの平均。

3年生の家庭学習時間で最も多かったのは「10分~20分未満」(34.8%)でした。また、78.6%の子どもが「家庭学習の時間は30分未満」という結果になっています。

初めから長時間机に向かわせようとせず、まずは10分~20分くらいから、家庭学習の時間が持てるといいですね。

一緒に学習計画を立ててみる

3年生になると、「自分一人でやりたい」という気持ちがより強まります。お子さまの自主性を尊重するために、これまで家庭での学習内容を保護者のかたが決めていたご家庭は、お子さまと一緒に1週間程度の学習計画を考えてみるのがオススメです。

学習計画を一緒に立てることで、自分で学ぶ内容や時間を選ぶ楽しさが感じられ、お子さま自身のペースで学ぶ環境を整えることができます。また、「自分が決めたこと」という責任も生まれるので、学習計画の継続にも一役買ってくれるでしょう。

とはいえ、1か月など長いスパンで学習計画を考えるのは、保護者のかたもお子さまも大変です。1週間単位で、「宿題をやったあとに、ドリルをやる。週に5ページはやる」などと考えていけるといいですね。

「自分で丸つけ」に挑戦!

3年生の2学期以降は、お子さまが答え合わせ(丸つけ)をすることに挑戦してみるのもオススメです。自分で丸つけをすることで、解いた問題を振り返る習慣がつき、「ただ解くだけではなく、見直すことが大切だ」という気づきにもつながります。

また、先生や保護者のかたにバツをつけられるよりも、自分でつけたほうが心理的な抵抗が少ないという子どももいます。最初は保護者のかたも一緒に丸つけをやって見せ、間違っていても責めず「ここが学びのチャンスだね」と声をかけてあげてください。

丸つけの習慣が、自分で学ぶ姿勢の第一歩になるといいですね。

「理科」と「社会」がスタート!
学習のポイントは?

【理科】「なぜ?」「どうして?」という好奇心を育てながら学ぶ

3年生の理科では、昆虫や植物、光のはたらき、磁石、豆電球といった、身近なものについて観察や実験を通して学びます。

理科を楽しんで学ぶために大切なのが、「なぜ?」「どうして?」「もっと知りたい!」という好奇心です。そもそも子どもは好奇心旺盛で、幼い頃「虹ってどうしてできるの?」「なぜ虫は足がいっぱいあるの?」などの質問に、どう返答しようか悩んだことがある保護者のかたも多いのではないでしょうか? 

子どもの好奇心は、実際に虫や植物、身近なものに触れ合うことで刺激されます。ぜひ、実際に触れ合う機会をつくってあげましょう。もしお子さまが興味を示さない場合は、保護者のかたが「ここはどうなっているのかな?」など疑問を投げかけてあげると、関心が高まるかもしれません。

【社会】自分の住む地域に関心を持つような声かけが◎

3年生の社会では、学校の周りの様子や防災・防犯といった、自分の住む地域について学びます。

社会を楽しんで学ぶためには、日常での「気づき」が大切です。そのためには実際に身近な施設に足を運び……

「消防署があるね。どんな仕事をしているのかな?」
「スーパーで売られている野菜は、どこで作られてどうやって運ばれてきたのかな?」

などと声をかけると、より興味・関心がわきやすいでしょう。また、方位や地図記号も習うため「このスーパーからうちの家はどの方角かな?」などの声かけもおすすめです。

一緒に出かける機会が少ない時は……

「だんじり祭りっていうのがあるんだって! うちの地域ではどんなお祭りがあったかな?」
などの声かけで、ニュースで出た話題を自分の住む地域に結びつけてみましょう。社会のしくみや地域のつながりへの関心が高まると、きっと社会を学ぶのが楽しくなりますよ。