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気が弱い

神経質な子に、こんなふうに働きかけました

母親の動じないどっしりした態度がなにより。お母さんに認められることが子どもの安心感につながります。

M.Mさん Mちゃん (体験談当時の年齢:3歳0ヵ月頃〜6歳0ヵ月頃 女 第1子 大阪府)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

うちの子は、神経質で、ひとつのことが気になりだすと、そればかり考えるたちのようで、ひとつ心配事があると、そればかり気にして、いじいじするタイプでした。どんなになだめても、そのときは納得するのですが、また少したつと、また同じことでいじいじして、こちらまで気が滅入ることもありました。

このようなやり方を取り入れたら、こんな効果がありました

私自身もまた、神経質に子どもとかかわりすぎていることに気がつきました。母親の私が、子どもの心配事をまじめに受け止めれば受け止めるほど、子どもも自分の心配事がたいそうなものに思えるようで、その悪循環で、より子どもも神経質になっていることに気がつきました。それからは、子どもが何を言ってきても、明るい顔で、「大丈夫!何でもないことだよ!」ということを、言葉でくどくど言うのでなく、おおらかな明るい態度で示してあげました。すると、子どもも母親の動じない態度に安心するのか、いつまでもいじいじ気にすることが、少なくなりました。天真らんまんなよその子どもを見ると、うちの子の神経質な性格と比べて、とてもうらやましく思うことがありました。でもその子のお母さんが、「うちの子は何も考えてないところが悩みの種だ、その点、Mちゃんは先のことを考えすぎて心配になるのね。きっと頭の回転が早いのね」と言ってくれ、私がわが子の欠点と思っていたことが、裏返せば長所でもあるのだと、それからは思うようにしてみました。そういう見方でわが子を見ると、とても思慮深く、慎重な性格で、たとえば、絵が上手なのも、字が丁寧なのもその性格ゆえだと改めて納得でき、愛すべき性格のように感じられました。

現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです

今でも神経質なところはたくさんありますが、子どもへの接し方に、私の方がゆとりができ、子どもと一緒に楽しめる余裕もできました。また、成長するに従い、神経質ゆえのよさも多くなりました。その慎重さ、思慮深さから、勉強はこつこつ頑張り、応用力もあるように思います。今では、かつて欠点と思っていた神経質が、しみじみいい性格に思えています。

同じ悩みを持つおうちの方へのエール

おうちの方は、常に山のようにどっしり構えていてください。それが神経質なお子さんにとっては、なにより安心できるのです。そして、全ての性格には、長所と短所がその表裏にありますが、少なくともおうちの方だけは、お子さんの性格を、いつも長所だと思ってあげてください。おうちの方に認められている、という安心感が、子どもにとって一番うれしいものだし、子どもが伸びるのは、その安心感からではないでしょうか。
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