赤ちゃんのおなら、多くても大丈夫? 原因と対処法【医師監修】

初めて赤ちゃんを迎えたおうちのかたは、赤ちゃんがする大きなおならにびっくりすることがあるかもしれません。生まれて間もない赤ちゃんは、意外にも頻繁におならをするものです。腸が正常に働いている証拠なので、ちょっとやそっとの回数で不安になる必要はありません。注意すべきは、おならをするときの赤ちゃんの様子。上手に出せずにおなかが張ってしまうこともあるので、苦しそうにしていないかなど、よく観察してみましょう。

おならの原因のほとんどは、授乳中に取り込んでしまった空気

赤ちゃんが頻繁にするおなら。その原因のほとんどは、母乳やミルクと一緒に飲み込んでしまった空気です。生後間もない赤ちゃんは、まだ上手に母乳やミルクを飲むことができないため、たくさんの空気も一緒に飲み込んでしまいます。飲み込んだ空気は、すぐにげっぷとして出ることもありますが、それがうまくできないとおならになります。

回数が多いかな? と感じたら、まずは上手にげっぷができるように工夫してあげるといいでしょう。授乳後、縦に抱いて背中を軽くトントン叩いたり、しばらく抱きながら歩いたりすると出やすいようです。また、ミルクよりも母乳で育てているケースの方が、おならが出やすい傾向にあります。これは、母乳が腸に届くとガスを発生させるためで、自然な現象なので心配する必要はありません。

苦しそうな場合は、ガスがたまっているサインかも?

赤ちゃんのおならで気をつけたいのは、出るときに苦しそうにしていないかどうか、という点です。真っ赤になっていきんだり、身をよじったりする場合は、おなかにガスがたまってしまっている可能性が。うんちやおならがきちんと出ていないと、おなかにガスがたまってしまい腹痛を起こすことがあります。苦しそうな様子が続く、おなかの張りが治まらない、母乳やミルクの飲みが悪いなど気になる症状がある場合は、小児科で診察を受けましょう。

たまっているガスの出し方

1授乳前後にゲップをさせる

赤ちゃんの首を支え、縦抱きして背中を下から上へ優しくさすったりトントンしたりなどして、ゲップを促しましょう。

2おなかをマッサージする

手のひらでおなかに「の」の字を書くようにマッサージしてあげると出やすくなります。

3体操をする

自転車をこぐように足を動かしてあげる体操などで腸の動きを促してあげましょう。

こんなおならには注意

おならが多いだけではなく、下痢気味でうんちの回数が多い場合は、ウイルス感染の可能性も考えられます。下痢症状が続いていないか、発熱や嘔吐などがないか観察しましょう。

まとめ

赤ちゃんのおならに悩むおうちのかたは意外に多いようですが、本人がケロリとしているようであれば、回数が多くても心配はありません。むしろ、腸が元気に動いているバロメーターだと思うようにしましょう。

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プロフィール



子どもの心身の成長に向き合う現場を20年以上経験するドクター。経験に加え、日本小児科学会専門医・指導医、日本小児神経学会専門医・指導医、日本てんかん学会専門医・指導医、と数多くの認定資格を所持し、日々、てんかんや熱性けいれんなどのけいれん性疾患、頭痛、発達の遅れ、脳性麻痺など、主に神経疾患のお子さんの診察を行う。東京医科大学主任教授としても、次世代の医師の育成に力を入れている。

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