勉強のやる気を出す方法17選!勉強したくないとき取り入れたい環境設定や切り替え法、名言を紹介

宿題や、定期テスト前の勉強、中学受験や高校受験、大学受験対策など、「勉強しなくちゃ」と思っても、なかなかやる気が出ないこと、ありますよね。今やっておかないと後々苦労する、場合によっては徹夜になる、なんてわかっていながらも、どうにもスイッチが入らない。
机に向かってはみたものの、気がついたらスマートフォンで動画を見たり、友達と連絡を取り合ったり、しばらく読んでいなかったマンガをなぜかこのタイミングで読み直したり、なんていうことも。

どうしたら勉強のやる気を引き出せるのか、そして一度引き出したやる気はどうしたら持続できるのかについて、環境(音楽や場所など)や取り組み方法についてまとめてみました。

この記事のポイント

平均の勉強時間は?

勉強のやる気を出す方法を考える前に、まずは勉強と成績との関係についてもおさえておきましょう。東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所が共同で行った調査(※1)の結果によると、成績が良い子どものほうが、勉強時間が長い傾向が見られました。

では、学年ごとにどのくらいの勉強時間をかければいいのでしょうか。勉強時間は個人の得意不得意や目指す目標にもよるので一概には言えませんが、平均勉強時間を1つの目安にして目標勉強時間を決めるのが良いでしょう。

勉強時間の平均

勉強時間の平均 ※東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査」2018年

・小学3年生:約1時間
・小学4年生:約1時間10分
・小学5年生:約1時間30分
・小学6年生:約1時間40分
・中学1・2年生:約1時間40分
・中学3年生:約2時間
・高校1・2年生:約1時間30分
・高校3年生:約3時間

ただし、勉強の効果を高めるには時間をかければいいというものではないので注意が必要です。調査からは、勉強時間の長さよりも、勉強の仕方が成績により関係が強いことが明らかになっています。次からご紹介する勉強方法や環境づくりを参考に、お子さまがやる気になる勉強の仕方を考えていきましょう。

※1 東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査」2018年

勉強するやる気が出ない、続かない理由・原因

勉強するやる気が出ない、続かない4大原因 1.自分にあった勉強環境が整っていない 2.睡眠・休息が十分にとれていない 3.勉強に対する目標設定や計画の見通しが不透明 4.自分に合った勉強の始め方・進め方がわからない

1.自分にあった勉強環境が整っていない

勉強のために集中力を発揮できる環境というのは、人によって異なるものです。誰もいない個室だと集中できるという人もいれば、図書館やカフェのほうが集中できるという人もいるでしょう。まずは、自分がどんな環境なら集中しやすいかを把握しておくようにしましょう。集中できる環境であれば、勉強へのモチベーションも高まるはずです。

2.睡眠・休息が十分にとれていない

いくら勉強をする気があっても、睡眠や休息がとれていないと疲れがたまり、勉強に集中することができません。無理に勉強をしたところで、効率も悪くなってしまいます。睡眠と休息は、勉強するコンディションを整えるために必須のもの。「疲れを取ることも勉強のうち」ととらえ、休む勇気も必要です。休んだ後は、モチベーションも取り戻せているはずです。

3.勉強に対する目標設定や計画の見通しが不透明

ただなんとなく「勉強しなきゃいけない」と思っているようなら要注意。目標設定のない勉強は、行き先がないのに船を漕いでいるようなもの。そして、計画のない勉強は、地図を持たずに海に飛び出すようなものです。何を目指すのかという目標設定、そしてどう達成するのかという計画があってこそ、勉強への主体性と意欲がわいてくるものです。

このときに注意したいのが「目標も計画も小分けにする」ということ。受験生であれば「志望校に合格すること」を目標とするかと思いますが、最終ゴールだけだと遠すぎて具体的なイメージをしづらいことも。そのため「中間テストと期末テストで上位2割を目指す」「8月までに数学の苦手を克服する」「10月の模試でB判定以上をとる」など、目標をより細かく分解していくのがおすすめです。そうすると、今の勉強と目標への繋がりを意識できるため、やる気に火をつけることができるでしょう。

4.自分にあった勉強の始め方・進め方がわからない

どのような勉強法が合うのかも人によって様々です。テキストで学ぶのが好きな人もいれば、動画のほうが好きという人もいるでしょう。また、得意な分野から取り組むほうが頑張れる人もいれば、苦手や曖昧な部分から始めるほうが燃えるという人もいます。

自分に合った進め方がわからない・・・という人は、「まずは何から始めると始めやすいか」を把握するようにすると良いでしょう。勉強は、最初にエンジンをかけることができれば、その後はリズムに乗ることができるためです。

勉強のやる気を引き出す5つの環境作り【環境設定】

勉強のやる気を引き出す5つの環境作り 1.場所を適宜変える 2.騒音をシャットアウトする 3.部屋や机の上を掃除する 4.部屋着に着替えない 5.部屋の温度を少し低めに設定する

1.場所を適宜変える

ずっと同じ場所で勉強していると煮詰まってしまうものです。その結果、つい勉強以外のことをする誘惑にかられてしまうことも。そのため、勉強する場所は、適宜変えることがおすすめです。

たとえば、自分の部屋で勉強していて集中力が続かなくなった場合、つい同じ部屋にあるマンガやゲームに手を伸ばしてしまうということもあるでしょう。自分の部屋というのは、自分の好きな物が多く集まっている場所。マンガやゲームなど、「休憩」という名目で、いつのまにか没頭してしまう「邪魔者」が数多く存在します。

そのため、自分の部屋からリビングに移動したり、図書館やカフェに移動したりして勉強することで気分を一新させることが効果的。リビング学習では、保護者や兄弟との程よい会話も生まれ、リラックスしながら勉強できることでしょう。

また「図書館」であれば、静かであるため「勉強するしかない」状況に身を置くことができます。このように、自分のモードや気分に合わせて適宜勉強場所を変えることで、モチベーションを維持していくようにしましょう。

2.騒音をシャットアウトする

図書館はともかく、カフェなどの場合は、自分以外にも人が多くいますし、カフェに来る目的もさまざま。中には友達とおしゃべりをするために来る人たちもいます。そんな人たちに「うるさいなぁ」なんて思っても、そこは互いの事情が違うから仕方のない部分も。
また、隣の人の話が気になって、つい耳がそっちに向いてしまい、集中力をそがれ、いつの間にかやる気を失っている、なんてことも起こってしまいがち。

そんなときはイヤホンをして音楽を聞くなど、騒音をシャットアウトすることを心がけましょう。音楽を聞く場合は、目的に合わせてどんな音楽を聞くか選ぶことをおすすめします。

集中したいときであれば、「自分も歌える」曲は避けることがおすすめ。気づいたら頭の中で一緒に歌っていて集中できずじまいだったということを防げます。より集中したい場合は、歌詞の入っていない曲を選んでBGMとしてかけると良いでしょう。また、やる気に火をつけ、勉強へのエンジンをかけたいという場合は、自分の好きな曲やノリのいい曲を聞くのが良いでしょう。

3.部屋や机の上を掃除する

自宅で勉強をするしかない、ということも十分にあると思います。たとえば部活のあとなどで、夜遅くに勉強をしなければいけないケースです。そんなとき、部屋が散らかっていると、視界のあちこちにいろいろな誘惑が待ち構えていることになり、気がついたら勉強ではないことをしてしまっていた、なんてことになりがち。まずは勉強のやる気を阻害し得るマンガやゲーム、スマホといった誘惑になるものを視界から排除するようにしましょう。

ただ、掃除をするとなると、変に気合いを入れて隅から隅までやってしまう、なんてこともあるかもしれません。そして掃除に夢中になって、いつの間にか勉強する時間がなくなっていた!なんていうことにも。そんなことにならないように、片付けは勉強中に視界に入る机の上のみにしておくのが現実的。勉強するのに邪魔になるものを視界の外に追いやる程度の掃除に留めるのがよいでしょう。

4.部屋着に着替えない

特に自宅で夜勉強する場合に注意が必要なのが、やる気が出なくてベッドに横になって、そのまま朝を迎えた、なんていう事態です。ゴロンと横になりたくなるのは、どこか心がリラックスしようとしているから。そこで、部屋着のようなリラックスできる格好で勉強をしないようにしましょう。

リラックスしないように・・・と制服やフォーマルな格好をする必要はありませんが、ゆるすぎる服装は、心も緩んでしまいがちなもの。「この服を着ると気分がアガるな!」「この服のまま、ベッドに転がるのは嫌だな」と思える服装などが良いでしょう。

5.部屋の温度を少し低めに設定する

これは多少人によって異なるかもしれませんが、部屋の温度が高めになっていると頭がボーッとしてしまいがち。そしてそれが自分の部屋だった場合、ボーッとしてきたから少し休憩、なんていう「休憩の口実」を作ってしまうことになります。

そのためエアコンの温度を少し低めに設定することも、やる気を引き出す上で大切なポイントの一つです。

勉強のやる気を持続させる8つの方法【勉強方法】

勉強のやる気を持続させる8つの方法 1.目標設定・勉強スケジュールを立てる 2.まずは取り掛かる 3.わかるところから始める 4.時間を目標にしない 5.時間で区切ることは大切 6.「読む」より「書く」を多めに 7.「わからない」ところを特定する 8.教科ごとに自分い合った時間帯で勉強する

1.目標設定・勉強スケジュールを立てる

継続的に勉強を続けるためには、目標設定とスケジュールが必須です。目標のないまま、ただなんとなく勉強をしたとしても、何のために勉強をするのかを見失い、勉強への意欲を持続することができなくなることでしょう。

中学生であれば「A高校に合格する」という最終目標だけではなく、そこに至るまでの小目標も設定することがコツ。目標へのステップを置くことで、目標達成プロセスを意識しやすくなります。そのうえで、いつまでに・何を・どれだけ行うのかという勉強スケジュールを立てましょう。そうすれば、目の前にある勉強が目標達成にどうつながっていくのかを意識して、やる気を燃やすことができるはずです。

2.まずは取り掛かる

勉強をする際の最大の関門は、「勉強を続ける」こと以上に「勉強を始める」ことにあります。面倒に感じていたり、やりたくないと思っていることほど、腰が重くなりがちです。
そのため、たとえば自宅で勉強をするのであれば、何をするよりもまず先に机に座り、勉強道具を広げ、どんなに簡単なことからでもいいので、まずは勉強を始めることを心掛けましょう。

3.わかるところから始める

勉強のやる気を損なわせる大きな要素のひとつが「わからない」ことです。
もちろん「わからない」から勉強する必要があるのですが、「わからない」ことに取り組み続けるのはなかなかしんどいもの。そうやって苦しんでいるうちにやる気を失ってきて、「わからないからもういいや」となってしまいがち。
最初のうちは、「わからなければ飛ばす」くらいの心構えで、わかるところからどんどん勉強に取り組むようにするとやる気が長持ちします。

4.時間を目標にしない

目標をもって勉強に取り組むことはとても大切なことです。ですが、その目標を時間にするのは、できる限り避けましょう。
たとえば「2時間勉強する!」と決めたとして、ものすごく集中していても、ダラダラと勉強していても、どちらも2時間は2時間。待っていても時間は過ぎるため、十分な成果が得られにくくなります。

それよりは「○ページまでは終わらせる!」という目標にした方が、ダラダラやればその分時間がかかってしまうため「集中して早く終わらせよう!」という意識が働きやすくなり、勉強に取り組むやる気も持続しやすくなるのです。

5.時間で区切ることは大切

時間を目標にするのは、得策ではありませんが、勉強が間延びしてしまわないように時間で区切ることは大切です。人間の集中力が続く時間には限度があり、高い集中力を発揮するには15分、継続的な集中力は40分程度で長くても90分ほどしか持続しないと言われています。

そのため、それらの限界を超えてまでだらだら続けることは非効率になりかねません。自分の集中力が続く時間を意識して「45分たったら5分休憩」など、メリハリのある時間の使い方を意識しましょう。

6.「読む」より「書く」を多めに

教科によってはノートに「書く」だけでなく、何かを「読む」必要がある教科もあるでしょう。ただ、教科書を読む、というだけの行為は集中力を途切れさせやすく、「読んだ気になっている」だけの状態になりやすいです。

教科書や参考書を読むという行為をする際も、「気になるところに赤線をひく」「気になるところをノートにメモする」「自分だったらここを出題するなという問題を見つけ、オリジナルの問題集を作る」といったことをして、読むだけに終わらないようにする工夫が必要です。

7.「わからない」ところを特定する

勉強していくなかで最も困り、立ち止まり、そしてやる気を失いやすいのが、「どこがわからないのかわからない」という状態ではないでしょうか。わからない、でもどうやって人に聞いたらいいのかもわからない、そんな時は「もういいや」とあきらめてしまいそうになる気持ちが生まれやすくなります。

これは自分一人ではなかなか解決が難しいかもしれませんが、友人・親に聞いたり、解答を見たりしながら、その問題のどこでつまずくのかを探すようにしましょう。漠然と「わからない」という状態では手を付けることができませんが、「ここがわからないんだ!」と特定さえできれば、さかのぼって復習をして、やがてその問題を解けるようになります。
勉強のやる気を引き出す一番のポイントは「わかる」ことです。わかるようになれば、自分自身の成長を感じることができて、その喜びが次の勉強に進むやる気を引き出してくれるのです。

ただ、「わかる」ようになるには、結局勉強が必要なのです。そして普段の生活の中では、まず「勉強し始める」ことが先に来ます。そのためには、勉強のやる気を引き出すポイントを考慮しながら、まずは手を付けてみることが大切です。

8.教科ごとに自分に合った時間帯で勉強する

得意科目から勉強するほうがリズムに乗れる子どももいれば、単語や知識事項の暗記から勉強するほうがスムーズという子どももいます。また、暗記は寝る直前に取り組む方が定着すると感じる子どももいるでしょう。

このように、人によって教科や勉強内容ごとの最適な時間帯は異なります。

・得意科目から始めるか、苦手科目から始めるか
・単調にもなりがちな暗記事項はいつ取り組むか
・長文読解など「読む」集中力が求められるものはいつ取り組むか

といった点について、お子さまの意見を聞いたうえで、教科ごとに自分に合った時間帯を設定するサポートをしましょう。

やる気を持続させるための4つの気分転換【切り替え方法】

やる気を持続させるための4つの気分転換 1.睡眠をよく取り疲れを取る 2.音楽やラジオでリフレッシュ 3.運動・散歩をして頭スッキリ 4.小休憩をこまめにとって集中力回復

1.睡眠

疲労回復には、睡眠が一番です。睡眠不足が続いているようなら、まずはその回復を優先させましょう。

また、勉強を続けて集中力が途切れてきた際には、仮眠を取ると効果的。その際、時間は15分程度であると最も効果が高まると言われています。30分以上になると、逆に疲れが残ってしまうとも言われているため注意しましょう。

2.音楽やラジオ

好きな音楽を聞いたり、ラジオに耳を傾けるのも手軽にリフレッシュできる方法です。心地の良い音楽は、ストレスホルモンを減少させたり、脳の機能を活性化させたりする効果もあると言われています。リフレッシュと勉強の効果UPの両方をかなえられるので、ぜひ取り入れたい気分転換法です。

3.運動・散歩

軽い運動や散歩は、同じ姿勢で勉強を続けて凝り固まった体の血流をUPさせ、リフレッシュできるものです。頭もスッキリして、勉強へのエンジンを再稼働させることができるでしょう。

また、散歩をすることで、勉強で頭に入れたことを整理することにも繋がります。

4.小休憩をこまめに

気分転換のためには、運動や睡眠など特別なことをしなければいけないというわけでもありません。人間の集中力が続くのは、最大でも90分ほどと言われているため、こまめに5分ほどの小休憩を取るだけでも良い切り替えとなります。ストレッチしたり、お菓子を食べたり、思い思いの小休憩を入れることで、次に続く勉強へのやる気をチャージしましょう。

子どもの勉強のやる気をサポートする親の行動

1.「がんばってるね」などポジティブな声かけ

子どもが勉強している姿を見ると、保護者としては、ついアドバイスしてしまったり、「もっとこうしたら?」とフィードバックしたくなってしまうもの。でも、それは逆効果になることもあるため注意が必要です。

子どもは、いくつになっても保護者から褒められるとうれしいものです。そのため、「がんばっているね」「集中しててさすがだね」「いい調子だね」などポジティブな声かけをするようにしましょう。

その際、くどくどと長々しく声をかけてしまうと「何の話をされているんだっけ?」と子どもも戸惑ってしまうことも。短い言葉で、気持ちをこめて伝えるのがポイントです。

2.結果でなくプロセスを具体的に認める

テストや受験の後は、つい結果のみを褒めてしまいがち。でも、子どもとしては結果よりも、頑張ったプロセスを褒めてもらうほうが「親は自分のことを見てくれているんだ」と喜びを感じるもの。それにより、さらにやる気を高めることができます。

そのため、結果に至るプロセスを具体的な言葉で褒めることを心がけましょう。「部活で疲れた日も1日も休まず、ドリルに取り組んでいたもんね。継続して努力する姿がえらかったよ」など、保護者はしっかり見ていたことが伝わる言い方ができると良いでしょう。

3.一緒にリフレッシュ

子どもが勉強に疲れた様子を見せたときなどは「ほら、集中、集中!」などハッパをかけてしまいがちになるものです。でも、それでは子どものやる気はくじけてしまいます。

集中力の持続には、限界があるため、勉強中のリフレッシュは必須。だとしたら、たまには保護者も一緒にリフレッシュの時間を過ごしてみるのもおすすめです。勉強は1人の作業であるため、気の置けない誰かと一緒に過ごすことは良い気分転換になるはずです。お茶やお菓子を一緒に食べたり、他愛もない会話をしたりして、子どものやる気のチャージをサポートしましょう。

なぜ勉強するのか、その意味を理解することも重要

勉強する意味は1つだけじゃない!親も知っておきたいメリット

勉強のやる気を出すには、勉強そのものに対する意欲を出すことも大切です。そのためには、勉強する意味やメリットを知る必要があるでしょう。勉強する意味は大きく分けて7つあります。

・世界を広げるため
・将来の選択肢を増やすため
・何かを学ぶ方法を身に付けるため
・生きる力を身に付けるため
・好きなことを楽しむため
・努力し続ける力を付けるため
・自信を付けるため

勉強を通して、将来やりたいことが見つかったり、生活に必要な知識が身に付いたり、趣味をもっと楽しめるようになったりします。本やマンガを読んだり、料理をしたり、人と話したりできるのは、語彙力や計算力、理解力といった知識が身に付いた結果です。

知識を身に付けるだけではありません。思考力や発想力、表現力やコミュニケーション力といったさまざまな力も、勉強をすることで育ちます。仕事、生活、遊び、どんなことにも勉強は役立っているのです。

やる気を奪わないように勉強する意味を伝えることが大事

勉強する意味をお子さまに伝えるときには、マイナスワードではなくプラスワードを使いましょう。「将来困る」「それじゃダメ」「〇〇できない」ではなく、「こんなイイことがあるよ」「こんなことに役立つよ」といったメリットを教えてあげます。そうすれば、自ら勉強する意味を見つけられるかもしれません。

また、保護者のかたの経験談を話してあげるのも良いでしょう。自分を主語にしたアイメッセージを意識するのがポイント。「ママはこの勉強をして役に立ったよ」「パパはもっとこれをしておけば良かったなと思ってる」という感じです。そうすれば、決めつけたりお子さまの気持ちを否定したりせず、勉強する意味を伝えることができます。

勉強にやる気がでる名言

1.君がどんなに遠い夢を見ても、君自身が可能性を信じる限り、それは手の届くところにある。

「車輪の下」などで有名なノーベル文学賞受賞作家ヘルマン・ヘッセの言葉。受験生の子どもには、たとえ高いと思われる志望校であっても、可能性を信じて努力し続ける限り実現可能性のある夢となることを、この言葉を通じで伝えてあげられるでしょう。

2.Great things are done by a series of small things brought together.(偉大なことは、小さなことの積み重ねによって達成される)

「ひまわり」で有名な画家ゴッホの言葉。普段の勉強は、一体何につながっているのか見失いがちになることもあるもの。そんなときに「受験合格や試験のパスといった大きなことも、日々の小さな努力の積み重ねでなされるんだよ」と背中を押したいときに伝えたい言葉です。

3.一生懸命だと知恵が出る。中途半端だと愚痴が出る。いい加減だと言い訳が出る。

戦国最強と呼ばれた武田信玄の言葉です。勉強しているもののイマイチ本気度が感じられない、どことなくゆるみも感じる・・・といったお子さまに対して、自分の勉強のスタンスを顧みさせるきっかけとして伝えると効果的です。「今一度、兜の緒を締めなければ!」とやる気を再燃させることができるはずです。

4.小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道。

野球選手として活躍したイチロー(鈴木一朗)さんの言葉。イチローさんのような天才と称される人でも、小さな努力をコツコツ積み重ねることを最も大切にしていたということは、心に響きますね。

5.すぐやる、必ずやる、出来るまでやる

日本電産の創業者である永守重信さんの言葉です。シンプルながら、勉強はもちろん、部活や仕事などさまざまな面で気が引き締まりそうな、とても力強い言葉ですね。

まとめ & 実践 TIPS

「やる気が出ない」と一口にいっても、その原因もやる気の引き出し方も様々。やる気を出すためのアプローチ法や、気分転換の方法を知っておけば、いざというときに上手な対処ができるようになります。今回ご紹介した内容を参考に、自分なりのやる気チャージの作戦を編み出せるようにしましょう。

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