中学生・高校生の門限、みんなどうしてる?何時が多い?納得できる時間の決め方やルールは【保護者のホンネ】

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部活や塾、友達付き合いなどで、遅くなることも増える中学生や高校生。門限を決めるべきか、決めるのであれば何時にするべきか悩む保護者のかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、全国の中学生・高校生の保護者の皆さまにアンケートを実施。門限の有無や、それぞれの意見、各ご家庭での門限の決め方の工夫についてご紹介します(※1)

大切なのは、門限を設定するしないにかかわらず、安全面や家族や友達への影響、夕飯の予定調整などお子さまが考えておかなければいけないことを、事前に話し合っておくこと。家族で考えを共有することで、お子さまが臨機応変に判断を行えるようになっていくでしょう。各家庭の工夫や体験談も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事のポイント

中学生・高校生の保護者に聞いた、門限は決めている? 何時が多い?

中学生

高校生

門限の有無については、中学生では「決めている」「決めていない」がそれぞれほぼ同数となりました。
一方、高校生では「門限を決めていない」が58%と優勢。「門限を決めている(42%)」を上回りました。

「小学生は17時、中学生は18時、高校生は門限無しですが遅くなる場合は連絡を入れてと言っています。イベントなどがある時は話し合い次第です」(小学1年生/中学2年生/高校1年生の保護者・神奈川県)

というように、学年が上がるにつれて、門限の時間を遅くしたり、なくしたりするケースが多いようです。

また、門限が決められている場合の時間については、中学生は18〜19時ころ、高校生は21時〜22時という時間が多いようでした。

門限を設定していない派の意見は?

門限を設定していないご家庭からは、一律の門限は決めていないものの「都度確認」「暗くなる前に帰宅」といったルールを設けているとの声が寄せられました。

都度確認している

「どこに誰と行っているのか、ごはんは家で食べるのか、帰宅時間はいつになるかは連絡するように約束している」(中学2年生の保護者・東京都)

「門限まで子どもが帰宅するかどうか親としてソワソワ、イライラするのも精神衛生上良くないので、その都度連絡をもらい、必要があれば近くまで迎えに行くなどの対応をとっています」(高校1年生の保護者・大阪府)

「スクールバスで通っているので、平日はスクールバスの時間でしか帰ってこられないので、あえて門限を設定していません。休日などに、友達と出かける場合などは、その都度確認しています」(高校2年生の保護者・滋賀県)

暗くなる前に帰宅するように決めている

「時季や出かける要件によって対応しています。夏と冬とでは暗くなる時間が変わるので、日没までには帰宅させるようにしています」(中学2年生の保護者・埼玉県)

「決めていないというと違いますが、暗くなるころには帰って来るように約束しています。もしくは所在がわかれば多少の時間は遅くなってもよいという形にしています」(中学2年生の保護者・愛知県)

門限を設定している派の意見は?

門限を設定しているご家庭からは、厳しくルール化しているというよりは季節や学年、予定の種類に応じて柔軟に対応している様子が伝わってくる声が寄せられました。また、学校や自治体の規則がある場合は、それに従うケースもあるようです。

季節によって時間変更

「夏の間は18時半。冬の間は17時半から18時に設定しています」(小学4年生の保護者/中学2年生の保護者/高校1年生の保護者・愛知県)

「季節によって暗くなる前に。門限はその日に決める。冬は17時~17時半、春秋は17時半~18時、夏は18時~19時半」(中学3年生の保護者・埼玉県)

学年により門限を変更

「小学生のころは17時、中学生の時は19時、高校生の今は21時です。部活動、学校行事、習い事等やむを得ない事情で遅くなるとわかっているときは、必ず迎えに行きます。
子どもに夜間の外出の自由は必要ありません。厳しく指導したこともないですが、指定した時間どおりに帰宅しています」(高校2年生の保護者・愛知県)

「季節問わず小学生は17時。中学生は自分で何時に帰るか決めさせています」(小学2年生/小学6年生/中学3年生の保護者・広島県)

予定の種類に応じて設定

「友達の家や校区内は18時まで。夕食の準備などの邪魔にならないギリギリの時間かなと思うので。祭りやショッピング、映画などは校区外になるので、21時には帰宅するようにしてます」(中学1年生の保護者・福岡県)

「基本は18時半、お祭りや部活の打ち上げなど特別な日で友達と帰って来られる日は21時」(中学1年生の保護者・神奈川県)

学校や自治体の推奨に従う

「学校の規則に準じて18時半」(中学2年生の保護者・青森県)

「自治体の推奨する門限を採用しています」(高校1年生の保護者・長崎県)

門限はどう決めていくべき? 保護者が気を付けていることは?

門限は、決め方も大切です。お子さまが納得できるものでないと、守ろうという意識がなかなか起きにくいものです。一方的なルール設定とならないように、各家庭で気を付けて決めている様子が伝わる声が多く寄せられました。

事前申告にする

「事前に何時に帰って来るのか申告してもらっています。外出の内容により、その時間が遅いなと思ったらこちらから指定しています。
時間が過ぎたら、自分で決めたことなんだから守るよう叱ります。こちらの指定した時間に帰らない時も同様に、約束を守れなければ時間の融通はできないと叱ります。自分で時間を決めているので、ちゃんと時間前に帰ってきますよ」(中学2年生の保護者・東京都)

予定に応じて設定。位置情報も活用する

「用事によってその時々で決めています。携帯で位置情報を確認できる安心があるので、決めた時間より遅くなっても連絡が取れればオッケーにしています」(中学1年生の保護者・東京都)

「大体の帰宅時間を出発前に決めておきます。あとはスマホの位置情報で子どもの場所を把握しています。
帰宅が夜になるとわかっている時は夜光タスキを持たせておきます」(中学3年生の保護者・岡山県)

補導対象にならない時間にする

「具体的に決めてはいませんが、20時〜21時をひとつの目安にしています。塾があるときには21時を過ぎることもありますが、22時には帰宅するように。22時以降出歩いていると補導されることもあるので。
遅くなるようなら連絡を入れるように伝えています。今から帰る、何時ごろ到着予定かを連絡させています」(高校2年生/高校3年生の保護者・高知県)

「田舎なので、都会に比べれば周りが暗く、女の子なので、特別な理由がない限り学校のあるときは20時が門限です。遊びに行ったときには連絡を入れること、23時を過ぎると補導の対象になるのでできれば22時」(高校1年生の保護者・静岡県)

まとめ & 実践 TIPS

中学生では半々だった門限も、高校生になると決められていないことのほうが多いようです。門限を決める場合も、決めない場合も、その理由を親子で話し合っておくことが大切。安全面や、家族の心理面、夕飯などの予定調整といった点を伝え、お子さまが自主的に判断していけるようにできるといいですね。

※1
調査地域 全国
調査対象 中学生・高校生のお子さまをお持ちの保護者のかた
調査期間 2023年8月29日~2023年10月6日
調査手法 WEBアンケートによるベネッセ調べ
有効回答数 163名
門限を決めていますか?決めている場合、何時ですか?

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