英語の「ことわざ」を通じて楽しく勉強しよう!

  • 勉強法

英語を楽しく勉強するには、英語のことわざを活用してはいかがでしょうか。ことわざを通じて英語を学ぶことでどのようなメリットがあるのか、またどんなことわざがあるのかをご紹介します。

この記事のポイント

英語のことわざを学ぶ3つのメリット

英語のことわざを学ぶことには、3つのメリットがあります。勉強の中にうまく取り入れて、効果を実感していけるといいですね。

楽しく勉強できる

英語のことわざは日本語のことわざとの共通点に気づいたり、ユニークな表現に思わず笑ってしまったりすることも。
このように、普段の英語の勉強とは違う刺激を受けて楽しく学べるのが最大のメリットです。

新しい単語や英語特有の表現を覚えられる

新しい単語や英語特有の表現を知ることで、語彙力や表現力を磨いていくこともできます。
例えば「Haste makes waste.」ということわざ。これは直訳すると、「急ぐことは無駄を作る」という意味で、日本語のことわざに当てはめると「せいては事をし損じる」となります。「haste(急ぐこと)」「waste(無駄)」といった単語を覚えられることに加え、使役の表現に「make」が使われる点も覚えられます。

記憶に定着させやすい

英語のことわざは、日本語との表現の違いに注目したり、かっこいい表現を覚えたりすることで楽しく勉強できるため、記憶が定着しやすいというメリットもあります。文法なども、普通に勉強するときよりも記憶に残りやすくなるでしょう。

英語のことわざ10選

お子さまにおすすめの英語のことわざ(proverb)をご紹介します。同じ意味の日本語のことわざと比べてみると、より興味がわいておすすめです。

有名なことわざの英語版

1:Failure teaches success.
直訳すると、「失敗は成功を教えてくれる」です。日本語のことわざに当てはめると「失敗は成功のもと」「失敗は成功の母」となります。

ドリルで間違えたり、スポーツの試合でミスをしたりした際に「Failure teaches success.」
と声をかけてあげるのもいいですね。

2:The early bird catches the worm.
「早起きの鳥は虫を捕まえる」が直訳。早く起きることの大切さを表していることわざで、日本語の「早起きは三文の徳」に当たります。

朝なかなか布団から出られないお子さまに「The early bird catches the worm.」と言ってみるのもいいですね。朝から英語で声をかけられたことに驚いて、ムックリ起き上がるかもしれません。

3:Kill two birds with one stone.
直訳すると「1つの石で2羽の鳥を殺す」という意味。日本語の「一石二鳥」に当たります。

1つの行動で2つの利益を得ることを、英語でも日本語でも石で鳥をつかまえることで表しているのが面白いですね。

4:All is well that ends well.
「終わりよければすべてよし」という意味です。日本語でもよく使う定番のことわざですよね。

5:Two heads are better than one.
直訳は「2人の頭脳は1人よりも良い」という意味。1人で考えたり、行動したりするよりも、複数の人で力を合わせたほうがいいというニュアンスで、日本語の「三人寄れば文殊の知恵」に当たります。

力を合わせて協力するほうが良いという意味を伝えるのに、英語と日本語とで取り上げる数字が違うのが面白いですね。

表現がかっこいい英語のことわざ

6:Time flies.
直訳は「時は飛ぶ」。飛ぶように速く時間は過ぎるという意味となり、日本語のことわざ「光陰矢のごとし」に当たります。

“flies”は動詞“fly”に三人称・単数・現在系の「s」がついたもの。yがiに変わりesがついていますね。文法事項も一緒に覚えられることわざです。

夏休みの終わりなどに「あ〜、楽しい時間が終わっちゃったな」とつぶやくお子さまに
「Time flies.」と言いながら、意味を教えてあげてはいかがでしょうか。

7:Actions speak louder than words.
直訳すると「行動することは、言葉よりも大きな声で話す」となり、言い換えると、ただ言うだけではなく、行動で示すことが重要、という意味になります。

8:No pain, no gain.
“pain”は「痛み」、“gain”は「得ること」なので、「痛みがなければ得るものはない」。日本語でいうところの「苦は楽の種」「虎穴に入らずんば虎子を得ず」に当たります。とてもシンプルで力強いフレーズですよね。

日本語との違いが面白いことわざ

9:A bad workman always blames his tools.
そのまま訳すと、「下手な職人は、いつも道具に文句を言う」。日本語のことわざでは「弘法筆を選ばず」と同じ意味です。言いたいことは同じでも、表現が正反対なのは面白いですね。

10:Let sleeping dogs lie.
直訳すると「寝ている犬は寝たままにしておけ」という意味です。「触らぬ神に祟(たた)りなし」「藪(やぶ)をつついて蛇を出す」が似た表現に当たるでしょう。日本語では怖いものの例として蛇が登場していますが、英語では犬となっているところに違いが見られます。

おまけ:楽しく勉強できる!英語のなぞなぞ5選

英語を楽しく学ぶもう一つのおすすめの方法として、なぞなぞ(riddle)があります。答えを考えるのはもちろん、使われている単語や表現にも注目してくださいね。

1:What ant is the largest?
「What ant is the largest?」は「一番大きいアリは何?」という意味。最上級が使われているため、文法の確認にもなりますね。

気になる答えは「An elephant.(ゾウ)」。「elephant」の最後に「ant(アリ)」が入っているためです。

2:I have four legs but cannot walk. What am I?
「I have four legs but cannot walk. What am I?」は「足が4本あるのに歩けないものは何?」という意味です。

答えは「A chair.」もしくは「A table.」。お子さまが答えに悩んでいるようであれば、次のようなヒントを出してあげましょう。

It isn’t an animal.(動物ではありません。)
It is in your room.(それはあなたの部屋にあります。)

3:Take off my skin. I won’t cry, but you will! What am I?
「私の皮をむいて。私は泣かないけど、あなたは泣くでしょう。私は何?」という意味。「It is a vegetable.(それは野菜です。)」というヒントを出してあげるのもいいですね。

答えは「An onion.(タマネギ。)」です。

4:What letter of the alphabet has the most water?
「アルファベットの中で一番多く水を含んでいるものは何?」という意味のなぞなぞ。アルファベットの発音に注目して考えてみましょう。

答えは“C”。海を表す“sea”と発音が同じだからです。“C”と“sea”の発音が同じであることを起点に“she”との発音の違いについて確認するのもいいですね。

5:What has lots of eyes, but can’t see?
「たくさん目があるのに、見ることができないものは何?」というなぞなぞ。目がたくさんというと、お化けなどを想像してしまいそうなので、「It’s not a ghost. It’s food.(幽霊ではありません。食べ物です。)」とヒントを出してもいいですね。

答えは「A potato.(じゃがいも)」。じゃがいもの芽は、日本語では「芽」で「目」と違う漢字ですが、英語では「eyes of a potato」とeyes(目)が使われるのも面白いですね。

まとめ & 実践 TIPS

英語は、楽しく覚えるのが上達の一番の近道。家族で英語のなぞなぞ対決をするのもいいですね。親子で一緒に英語のなぞなぞやことわざを調べたり、なぞなぞを作ってみたりするのもおすすめです。

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