【2022年版】創業100年のかるた店が厳選! 子どもの学びにつながるかるた&カードゲーム10選

  • 遊び・ゲーム

かるたやカードゲームは手軽に遊べるだけでなく、遊んでいるうちに、さまざまな知識を得られると知っていましたか? 創業100年を迎えた「奥野かるた店」代表取締役社長奥野誠子さんに、おすすめのかるたとカードゲームについて教えてもらいました。「語彙(ごい)を増やせる」「歴史を知り、理解が深まる」「自然や科学知識が増え、好きになる」のテーマごとに紹介しますので、ぜひチェックしてくださいね。

この記事のポイント

かるた、カードゲームは知識の宝庫

読み札があり、絵札を取って遊ぶかるたやカードゲームは、遊び場を限定せずにできる気軽さ、子どもも大人も楽しめる点が大きな魅力です。かるたは「いぬもあるけばぼうにあたる」といったように、短文で物語を的確に伝える良さがあり、自然と知識が深まります。カードゲームは、神経衰弱のような絵合わせ、ババ抜き、かるた遊びなど遊び方が何通りもあり、遊び方を変えながら知識を増やすことができます。どのかるた・カードゲームにも解説書が付いているので、札やカードの文字・絵の詳しい意味や成り立ちなどを知ることもできます。大人も子どもも忙しい今、家族でかるたやカードゲームに熱中できる機会は少なくなってしまいましたが、お正月など長期のお休み期間にぜひ楽しんでみてください。

かるたの歴史はご存じですか?

かるたは、今から約450年前にポルトガルからやってきたCARTA(紙製の板、カード、手紙の意味)に由来します。それが昔からあった貝覆かいおおい(二枚貝をバラバラにして神経衰弱をして遊ぶ)と合わさり、今の「かるた」ができました。江戸を中心に広がった「江戸いろはかるた」は、「犬も歩けば…」から始まることから「犬棒かるた」とも呼ばれています。上方(京都・大阪などの近畿地方)では、「江戸いろはかるた」よりも先に、「一寸先闇の夜」で始まる「京いろはかるた」が生まれました。

かるた・カードゲームの魅力

  • ・手軽で遊び場を限定しない
  • ・遊びながら自然と知識が深まる
  • ・単純な分、遊び方が無限大

専門家がおすすめするかるた&カードゲーム10選

創業100年を迎えた「奥野かるた店」代表取締役社長、奥野誠子さんがおすすめするかるた・カードゲームを教えてもらいました。テーマ別に紹介しますので、どれがいいかを子どもと話しながら、選んでくださいね。

語彙を増やせる

「漢字博士 No.2」
2,530円(税込)

対象年齢:6歳~大人 

パズル感覚で漢字を完成させる
カードの四辺に漢字の「へん」「つくり」「あし」「かんむり」が配されていて、 手持ちのカードを上下左右にパズルのようにつなげて漢字を完成させます。簡単な文字が多く作れるため、小学校低学年から遊べます。

【ここがおすすめ】
完成させるとかなりの達成感があるので、とっつきにくい漢字の学習も夢中になって取り組めるかもしれません。何を組み合わせれば漢字になるのか、漢字辞典を引きながらじっくり遊ぶのもおすすめです。

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「四字熟語合わせ」
2,090円(税込)

対象年齢:6歳~大人

2枚のカードを合わせて四字熟語を完成させる
2枚のカードを合わせて四字熟語を完成させるゲーム。「一石二鳥」など、漢数字を含む四字熟語が75個作れます。難易度ごとに色分けされているので、レベルに合わせた遊び方が可能。

【ここがおすすめ】
カードには、1点、10点など獲得できる点数が書いてあるので、その得点を競って遊ぶこともできます。似たような漢字でできている四字熟語もあるため、なかなか奥が深く、大人の脳トレにもおすすめです。

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慣用句かるた
2,090円(税込)

対象年齢:6歳~大人

豊かな日本語表現を身に付けられる
知っているようで意外と知らない慣用句と、その意味を一緒に覚えられます。日常生活でよく使う慣用句を44個収録。遊びながら、豊かな日本語表現を身に付けることができます。絵札には中央に慣用句を文字絵にしたもの、右側には慣用句のヒント、左側には意味のヒントが書かれています。

【ここがおすすめ】
読み札と取り札の両方に慣用句の意味が掲載されているので、わからない慣用句もすぐに確認できます。文字絵や意味を見て慣用句を当てるクイズなど、さまざまな楽しみ方ができますよ。

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「古代文字合わせ」
2,090円(税込)

対象年齢:6歳~大人

漢字の成り立ちを予想しながら遊べる
漢字の成り立ちを手がかりにして、楽しく漢字が覚えられるカードゲーム。「古代文字」には、漢字の元々の意味が隠されています。成り立ちを予想しながら遊ぶことで、漢字本来のおもしろさを発見できます。収録の48字は、小学校1・2年生で習う漢字から選んでいます。

【ここがおすすめ】
かるた遊びはもちろん、古代文字の札を見せ合って「これはいったいなんていう漢字?」と漢字を当てるクイズや、絵合わせ遊びも楽しめます。大人も今まで知らなかった漢字の成り立ちに出合えるかもしれませんね。

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歴史を知り、理解が深まる

「精選 日本史かるた」
5,500円(税込)

対象年齢:10歳~大人

遊びながら日本史が覚えられる
2000年の太古から近現代までの、日本史上の重要事項と重要人物をそれぞれ100項目精選したかるた。読み札は覚えやすいように七五調になっているので、楽しく自然に覚えていくことができます。同シリーズで「世界史かるた」もあります。

【ここがおすすめ】
札の裏には詳しい解説も掲載されていて、日本史の学習にぴったりです。ボリュームたっぷりなので、重要事項と重要人物に分けて遊んでもよいでしょう。歴史を改めて学びたい大人にもおすすめです。

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「進化のかるた」
5,280円(税込)

対象年齢:6歳~大人

専門家が手がけた本格サイエンスかるた
地球に生命が誕生してから40億年の、生物の進化の歴史をたどるかるた。古生物や自然科学のキーワードが多数登場します。覚えやすくユニークな読札の文句と、詳しい解説書は、豊橋市立自然史博物館学芸員の松岡敬二氏、小学校教諭の松岡孝子氏によるもの。 絵は恐竜の骨の組み立てに携わったこともある、古生物復元画家の小田隆氏。札・解説共に専門家が手がけた、類を見ない内容充実の本格サイエンスかるたです。

【ここがおすすめ】
アンモナイト、三葉虫、ティラノサウルス、マンモスなど、おなじみの古代生物が勢ぞろいしているので、子どもたちが夢中になることまちがいなしです。札も解説書も充実した内容なので、図鑑のように使うこともできますよ。

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「感染症をアクティブラーニング 感染症カルタ~うつる病気の秘密~」
3,300円(税込)

対象年齢:6歳~大人

うつる病気について詳しく学べる
「どうやってうつるのか?」「どんな病気になるのか?」「どう予防すればいいのか?」「過去にどんな流行を起こしたのか?」など、うつる病気のメカニズムから、大流行して歴史や文化に与えた影響も学べるかるたです。作者は白鷗大学教授の岡田晴恵さん。
※新型コロナウイルスに関しての記載はありません。

【ここがおすすめ】
絵札の裏面には、感染症の詳しい特徴を記載しています。予防方法も載っているので、普段の生活でも役立つ情報がいっぱいです。年齢に応じて4通りの遊び方ができるので、小学校低学年でも、小学校高学年でも遊ぶことができます。

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自然や科学知識が増え、好きになる

「野菜カード」
1,650円(税込)

対象年齢:6歳~大人

野菜への興味と知識を育める
トランプのような13種類のゲームを楽しみながら、野菜への興味と知識を育むカードゲーム。ハクサイやダイコン、サツマイモ、トマトなど、野菜とその花の札が32枚ずつと、野菜を食べる害虫のカード(ジョーカー)1枚で構成されています。 カードをズラリと並べる「八百屋」(トランプでいう「七並べ」)は、なんだか本当に八百屋さんのよう。遊びをきっかけに、野菜や自然への関心を育めます。

【ここがおすすめ】
普段八百屋さんやスーパーで売られている野菜は知っていても、どんな花を咲かせるのかは大人でも知らないことが多いですよね。このゲームを通して、親子で野菜について勉強してみるのはいかがですか? 普段見かける野菜の花の姿を知ることで、苦手な野菜も好きになるかもしれません。

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「バードゲーム」
2,090円(税込)

対象年齢:10歳~大人

野鳥の名前や姿、生態を覚えられる
野鳥が描かれたカードを使って遊びながら、野鳥たちの生活を身近に感じる、日本野鳥協会認定のネイチャーカードゲーム。 野鳥の生息地や正確な姿、人間の暮らしと鳥たちの生活がどのように関わっているかなどが、遊びながら自然に学べます。

【ここがおすすめ】
カードはオス・メス・子どもの3羽で1組となっているので、「家族合わせ」や、神経衰弱の要領で遊ぶ「全員集合」などが楽しめます。バードウオッチングに携帯するのもおすすめです。

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「遊んで学べる化学 イオンカード」
1,650円(税込)

対象年齢:10歳~大人

いろいろな化合物を作って学べる
陽(+)イオンと、陰(-)イオンの組み合わせで化合物を作る、化学で遊ぶカードゲーム。化学のおもしろさを少しでも伝えたいと、学校の先生たちが考案しました。19種類の陽(+)イオンカードと11種類の陰(-)イオンカードをそれぞれのイオンに見立て、カードの組み合わせによってさまざまな化合物を作ります。

【ここがおすすめ】
化学では、難しい記号や式につい尻込みしてしまう親も多いかもしれませんが、このゲームでは、親しみをもってもらうために、イオンをキャラクターイラストにしました。化学の知識がなくても遊んでいるうちに自然と興味がわきますから、親子でチャレンジしてみてください。

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まとめ & 実践 TIPS

かるた・カードゲームで遊ぶことで、集中力・暗記力・判断力が養われます。初めは読み札の意味を知らずに遊んでいても、成長してさまざまな学習をしていくにつれ、「あ、これ知っている」と知らず知らずのうちに知識の土台となっていた、ということもあるかもしれません。とはいえ、 基本はあくまでもゲームですから、「知識の詰め込みに」と使うのではなく、家族や友達とのかるた・ゲーム遊び通して、自然に知識が身に付けられるといいですね。

奥野かるた店

東京都神田神保町にある創業100年の室内遊具を取り扱うお店。かるたや百人一首、トランプをはじめとする国内外のカードゲーム、囲碁、将棋、チェスやパズルなどがそろっています。店舗2階のギャラリ-では、原画展、企画展などを開催。メーカーとして、オリジナル商品の開発もおこなっています。(写真は2階ギャラリー)

【奥野かるた店HP】
https://okunokaruta.com/#store

【奥野かるた店オンラインショップ】
https://shop.okunokaruta.com/

取材・文/本間勇気

プロフィール

奥野誠子(おくの ともこ)

昭和35年8月、2代目社長・奥野伸夫の長女として誕生。幼少期より室内ゲームに囲まれて過ごす。平成14年、先代より事業を引継ぎ3代目社長に就任。神保町店店舗運営の他、量販店や書店等取引先を広げ、かるたの普及に努めている。

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